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花粉症の薬もだしてますよ

2016.2.29 カテゴリー|その他の治療について

 当院でも花粉症に対する飲み薬、点鼻薬、点眼薬を処方できます。

 飲み薬に関しては、患者さんの希望があればアレロックでもアレグラでもジルテックでもセレスタミンでもタリオンでも、処方します。

 もちろん、減感作療法とか鼻粘膜へのレーザー治療などの本格的な花粉症治療は出来ません。そういう治療が希望の方は、どんなに混んでいても耳鼻科を受診してください。

 平日の当院はたいてい空いてます。(患者が少ないわけじゃないですよ。効率的に回してるだけです。念のため・・・)

 薬をだしてもらえばいいだけなら、混んでいる耳鼻科じゃなく当院でもらったほうが早いですよ。

抗うつ薬も使いよう

2016.2.01 カテゴリー|トリガーポイント注射

 60代の女性

 30年前から腰痛があり、2年前から両ふくらはぎからつま先にかけての痛みとしびれが出現しました。近所の整形外科医院や総合病院を受診して投薬治療を受けていましたが、痛みが取れないため、当院を受診しました。

 

 腰、ふくらはぎ、足背部(第1,2中足骨の間)にトリガーポイントを認めたので、トリガーポイント注射をしました。注射や、痛み止めの座薬(ボルタレン座薬)で痛みは少し改善しましたが、夜中に出現する右つま先の激痛はとれませんでした。

 

 1ヶ月ほどしたときに、付き添いの娘さんが、「診察室では元気に振る舞っているけど、家ではいつも死にたいと泣いている」と教えてくれました。

 

 痛みによる不安から「うつ状態」になってしまったと診断して、すぐに抗うつ薬のドグマチールを処方しました。ドグマチールは著効して、すぐに精神的に楽になり、痛みもどんどん改善して、座薬をほとんど使わなくても生活できるようになりました。

 

 抗うつ薬の使いすぎがかえってうつ病患者を増やしているという意見もあります。

http://www.3houki.jp/hihan.html

 私も、精神科から20種類近くの薬を処方されている患者さんを診ると、「薬のせいでよけい具合が悪くなってるんじゃないかな」と思ったりすることもあります。

 

 でも、この患者さんには抗うつ薬が非常に良く効きました。「馬鹿とハサミは使いよう」といいますが、「抗うつ薬も使いよう」なんだと思います。

当院におけるテレパラチド週一回製剤の使用経験 ~骨折抑制作用と疼痛改善作用について~その③

2016.1.26 カテゴリー|その他の治療について

痛みの経過

 テリボン投与開始、1週間後と4週間後の痛みの経過です。

痛みの経過.png

著効例の検討

 1週間後に「だいぶ良くなった」または「痛くない」と答えた患者さんと、4週間後に「痛くない」と答えた患者さんは、圧迫骨折の自然経過より早く痛みが軽減しているので著効例としました。このような著効例は31例で全体の約4割(39.2%)でした。

 しかし、もしかすると「痛みが良くなった」と答えた後で治療を自己中断した患者さんも、痛みがなくなったから治療を中断した可能性が高いのではないかと思われます。このような患者さんも著効例に加えると、著効例は39例で全体の約半分(49.4%)になります。

 胸腰椎圧迫骨折の患者さんにテリボンを投与すると、約半分の患者さんが自然経過より早く痛みが楽になることが分かりました。

 

著効例とそれ以外の症例の比較

比較.png

 著効例とそれ以外の症例を比較すると、平均年齢、男女比、外因の有無、骨密度には大きな違いを認めませんでした。

 痛みが出てからテリボンを始める期間が1週間以内では43例中26例(60.5%)に著効したのに対し、テリボンを始めるまでの期間が1か月以上だと13例中2例(15.4%)にしか著効しませんでした。

 また、骨折部位では胸腰椎移行部の骨折では36例中24例(66.7%)が著効したのに対して、その他の部位の骨折では28例中4例(14.3%)しか著効しませんでした。

 表にはありませんが、痛みが出てから1週間以内かつ胸腰椎移行部の圧迫骨折では24例中19例(79.2%)で著効したのに対し、痛みが出てから1か月以上で胸腰椎移行部以外の圧迫骨折では著効した症例は2例中0例(0%)でした。

 以上のことからテリボン皮下注が胸腰椎圧迫骨折の痛みに著効しやすい症例は、「痛みが出てからテリボンを投与するまでの期間が短い症例」かつ「胸腰椎移行部(第11胸椎から第2胸椎)の圧迫骨折の症例」であろうと推察できます。

 
考察
 テリボン皮下注射で圧迫骨折の痛みを早くよくなる理由は、テリボンを打つことで、骨折部の骨形成が促進され、自然経過より骨折が早く癒合するため、骨折部の不安定性が無くなるので痛みが無くなると考えられます。
 骨折から1か月以上経過していると、自然経過でもすでに骨癒合していて、激痛ではなく、重苦しい痛みのことが多い。この時期の痛みは、骨折の不安定性が原因ではなく骨折が変形癒合したことで、脊柱起立筋が伸張され血流が悪くなることが原因と思われます。そのため、テリボンを打っても骨折の変形癒合が治るわけじゃないから効きにくいのだろうと推察できます。
 だから、痛みが出て1週間以内の新鮮な胸腰椎圧迫骨折のほうがテリボン皮下注射が効きやすいのであろうと推察します。
 
まとめ
1.テリボン皮下注は圧迫骨折症例の再骨折を抑制する
2.圧迫骨折による腰痛に対して、テリボン皮下注が劇的に効くことがある
3・著効する確率は、約5割
4・罹病期間が短く、胸腰椎移行部の圧迫骨折の患者さんに効きやすい傾向があった
5・テリボンが骨癒合を促進し、骨折の不安定性を解消するため痛みが早く消えると思われる
 
 
 

当院におけるテレパラチド週一回製剤の使用経験 ~骨折抑制作用と疼痛改善作用について~その②

2016.1.25 カテゴリー|その他の治療について

症例

 2011年11月から2015年9月までに胸椎および腰椎の圧迫骨折による痛みで、当院を受診した患者さん79例です。

症例.png

結果

結果.png

 副作用(吐気)の発現率は8.9%でした。痛みが取れた後で通院を事故中断した患者さんは49例で全体の62%でした。

 

骨密度の推移

骨密度の推移.png

 当院の骨密度測定機(手首の骨密度を測る機械)では骨密度の明らかな上昇は認められませんでした。

 

テリボンを72回投与した7例の骨密度の推移

72回終了骨密度.png

 骨密度は半年後までに低下して、それから少しずつ上昇しました。

 

再骨折

再骨折.png

 再骨折は1例のみでした。テリボンを25回以上投与した症例には再骨折は認めませんでした。脊椎圧迫骨折を生じた方が、再骨折する確率は2年以内で約40%といわれています。テリボンノ投与で骨密度の上昇は認められませんでしたが、骨折抑制作用はかなり強いと推察できます。

当院におけるテレパラチド週一回製剤の使用経験 ~骨折抑制作用と疼痛改善作用について~その①

2016.1.25 カテゴリー|その他の治療について

  昨年の9月に笠間市骨関節研究会で発表した。テリボンの使用経験について、まとめてみました。

 

背景 

 当院では、圧迫骨折による腰痛に対してテリボン皮下注射を行っている。テリボンを注射することで劇的に痛みが改善する患者さんが、少なからずいる。テリボンの効果について、カルテを元に評価した。

 

テリボンが著効した症例

症例① 72歳女性 

 5年前より骨粗しょう症で通院中の患者。

 誘引なく右腰痛が出現して、翌日当院を受診した。レントゲン上は多発圧迫骨折を認めた。骨密度はYAM値54%であった。

症例①.jpg
 
 右腰方形筋へのトリガーポイント注射を4回行ったが、痛みが改善しなかったが、テリボン皮下注を1回行ったら、劇的に痛みが改善した。
 
症例② 90歳女性
 
 草の根を引っこ抜こうとして、キアッとしてから腰に痛みが出た。3日後に当院を受診した。レントゲン上、L2圧迫骨折を認めた。骨密度はYAM値42%であった。
 
症例②.jpg
 初診時にテリボン皮下注射開始した。4週間後には腰痛が消失した。6週間後に通院を自己中断した。
 
 
症例③ 87歳女性
 しりもちをついてから腰痛が出現して、翌日当院を受診した。レントゲン上、多発圧迫骨折を認めた。骨密度はYAM値44%であった。
症例③.jpg
 
 トリガーポイント注射とエルシトニン筋注を2回行ったが痛みは改善しなかった。テリボン皮下注を行ったら、1回で痛みに劇的によくなった。8か月後に通院を自己中断した。
 
 

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