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2012.11.02 カテゴリー|その他
今週もふれラジいばらき金曜日にメッセージを送りました。
ラジオネーム ぼりぼりぼりいいいいいいいい
今さん 梅島さん
お元気ですか?
節目といえば
今日は、僕の43回目の誕生日です。
日本人男性の平均寿命は79.44歳なので、すでに人生の折り返し地点を過ぎました。
振り返ってみれば、子供のころからの夢だった医師という職業につくことが出来、
やさしい妻と、朗らかで賢い3人娘に恵まれ、順風満帆、幸せすぎる前半生でした。
普通のサラリーマン家庭出身の僕が、医師になれたのは、両親と兄弟の協力があってこそです。
その感謝をこめて、毎年3回、両親と兄弟の家族みんなを温泉旅行に招待しています。
来年のお正月も、みんなで「ひたち海浜公園」で遊んで、「袋田温泉」に泊まる予定です。
幸せな人生が、これからもずっと続くように油断せずに努力を続けていきたいと思います。
2012.11.02 カテゴリー|トリガーポイント注射
58歳の男性
6年前から、腰痛と両下肢の痺れが出現し、某総合病院で腰部脊柱管狭窄症と診断されました。
4年前に、腰椎椎弓切除術(腰の骨を削って神経への圧迫を除く手術)を受けましたが、痛みも痺れも改善しませんでした。
2年半前に、腰椎固定術(金属で腰の骨を固定する手術)を受けましたが、痛みやしびれはさらに悪化しました。
2年前に、ネットでMPSについて知り、当院を受診しました。
受診時は、痛みとしびれのため歩行も歩行器なしでは歩行できない状態でした。
上図のように、腰部と左ふくらはぎにトリガーポイントを認めました。
週1回、トリガーポイント注射に通ってもらいました。また、リリカの内服も開始しました。
3か月後には、痛みはかなり改善し、杖で歩けるようになり、職場にも復帰しました。
この患者さんのように、腰の手術を受けても治らない、あるいはしばらくはよかったけど半年くらいしたら元に戻ってしまったという患者さんはたくさんいます。
それは、ほとんどの整形外科医が、骨の変形を治すことばかり考えていて、筋肉の痛みやしびれ(MPS)があることを知らないからです。
2012.11.01 カテゴリー|トリガーポイント注射
74歳女性
5日前から、右背部から右胸にかけて皮疹が出現し、徐々に痛みが出てきたため当院を受診しました。
皮疹の状態から、帯状疱疹と診断し、バルトレックスの内服を開始しました。
1週間で皮疹は消失しましたが、右背部から右胸にかけての痛みが残ってしまったため、リリカの内服を開始しました。
リリカを漸増していき、鋭い痛みは無くなりましたが、重いような鈍い痛みが残りました。
発症から3週間後から、週2回、右広背筋と大胸筋に対してトリガーポイント注射をおこないました。
1か月後には痛みは消失しました。
この症例に出会うまで、帯状疱疹後の痛みは、神経由来の痛みなので、筋肉由来の痛みに対する治療であるトリガーポイント注射は効かないと思っていました。
しかし、帯状疱疹後神経痛では、その痛みで、「痛みの悪循環」が起き、患部の筋肉の血流が悪くなり、筋肉にトリガーポイントが出来てしまい、痛みをさらに悪化させる現象が起きることがあるようです。
トリガーポイント注射で痛みの悪循環を遮断することにより、帯状疱疹後神経痛もよくなるかもしれません。
2012.10.30 カテゴリー|トリガーポイント注射
当院にトリガーポイント注射で通院中の患者さんが、別の病院の整形外科医に「トリガーポイント注射を続けていると筋壊死を起こすから、すぐにやめなさい。」と言われました。
以前、このブログでトリガーポイント注射の危険性について書きました。
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/10/post-84.html
当院ではこれまで、のべ24,600人に対し110,200カ所の注射をしています。その中で筋壊死を起こした症例は1例もありませんでした。
念のため、トリガーポイント注射の先駆者である加茂整形外科の加茂淳先生にもメールで確認してみました。
加茂整形外科http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/
加茂先生からの返事
こんにちは、
余計なことをいう医師ですねw。
そのような症例を経験しているのでしょうか?あるいはどこか本に書いてあるのでしょうか?
私は経験していません。
その医師は痛みのメカニズムに対して無知ですね、損傷モデルを信じているからそういうことをいうのです。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_182.htm
______________
加茂整形外科医院
加茂 淳
「筋壊死が起こる」といった先生は、整形外科のある分野においては、県内屈指の名医です。
権威がある医師に限って、自分がよく知らない治療に対して拒絶反応を起こすことはよくあることです。
大学病院の皮膚科や形成外科が、湿潤療法に対して、拒絶反応を起こしていることと同様です。
湿潤療法 https://nishibori-seikei.com/shitsujun/index.html
トリガーポイント注射で筋壊死を起こすことはありません。安心して治療を受けてください。
2012.10.29 カテゴリー|その他の治療について
成長痛とは
子供(3~5歳くらい)が夕方から夜になると膝などの痛みを訴えるが、朝になるとケロッとしており、検査をしても原因が見つからない。このような時に「成長痛」と診断されます。成長痛という名前が誤解を招きやすいのですが、骨の成長とは無関係です。
成長痛の症状
膝の裏側、太股、ふくらはぎ、足首などを痛がります。どこが痛いのかはっきりしない場合もあります。痛みの特徴は夜(特に就寝前)になると痛み、朝にはケロッとしている事です。
成長痛の治療
子供の成長とともに治りますので、基本的にはほおっておいてもかまいませんが、成長痛は昼間の遊び疲れに加えて、親や周囲の人からかまってもらいたい気持ちの表現とも言われています。家庭環境の変化(弟ができた、母親が仕事を始めた)があるような時などは特にそうです。ですから、子供の訴えを無視せずに、積極的にスキンシップをはかる事も大切なことです。湿布をしたり、暖めたり、マッサージをするなどは自由にしてかまいません。
成長痛の原因
小さな子どもは、「さみしい」「不安だ」「怖い」などの精神的ストレスを感じると、太ももからふくらはぎにかけての筋肉の一部が痙攣するのだろうと思います。大人でも、ストレスを感じると、肩こりや腰痛がひどくなることはよくあります。子どもの場合、精神的なストレスをどう処理して、どのように訴えたらよいかわからないため、痛みと言う形で表現するのだと思います。
実際、成長痛で受診するお子さんのほとんどに、もっと小さい赤ちゃんの弟や妹がいます。弟や妹にお母さんをとられてしまってさみしい気持ちが、痛みとなって表れるのでしょう。
なので、子供が成長痛で痛がっているときは、お母さんが抱っこしてあげて、痛いところを撫でてあげれば、たいてい痛みが治まります。
注意点
足の痛みを訴える原因は成長痛ばかりではありません。昼間も痛がったり、歩き方がおかしい場合、次第に痛みが強くなるような時には、一度は医療機関(整形外科が担当します)を受診し、適切な指示を受けるようにして下さい。