2012.11.16 カテゴリー|糖質制限
痛風の患者さんに糖質制限を勧めてよいのかどうか悩んでいたので、糖質制限の第一人者江部康二先生のブログに質問をしました。
ドクター江部の糖尿病徒然日記 http://koujiebe.blog95.fc2.com/?no=1221
以下、ブログのコメント欄より抜粋
2012.11.15 カテゴリー|ビオチン療法
32歳の女性
6月ごろから、右手のひらと右足底に皮疹が出来ました。某総合病院に通院してステロイド外用による治療を受けていましたが、皮疹は徐々に悪化して、8月ごろに掌蹠膿疱症と言われました。9月に別の皮膚科を受診して、クラリス(抗生剤)の内服と、オキサロール(角化症・乾癬治療薬)の外用による治療を受けましたが、よくなりませんでした。6月ごろには、前胸部の痛み(胸鎖関節炎の症状)もあったようです。
10月に当院を受診しました。掌蹠膿疱症と診断し、ビオチン療法を開始、皮膚炎にはワセリンを塗ってもらうことにしました。
ビオチン療法 https://nishibori-seikei.com/biotin/index.html
1か月後に再診した際には、まだ皮疹はよくなっておらず、特に右足の皮疹はひどく、痛みのためビッコをひいている状態でした。右手足以外に乾癬を疑われる皮膚炎も認めました。
そこで、皮膚炎に対してステロイド軟こうを塗ってもらい、右足は穴あきポリ袋で覆い、その上に靴下をはくようにしてもらいました。
2週間後の写真です。右足底は劇的に良くなっています。その他の部位の皮膚炎もよくなりました。
前々医の治療で、ステロイド外用だけでは良くならなかったので、ステロイドだけではなく、穴あきポリ袋とビオチンが効果的だったのだと思います。
2012.11.13 カテゴリー|トリガーポイント注射
72歳の女性
オクラの根っこを抜きをした2日後くらいから、首から背中に激痛が出現しました。接骨院で4日間治療を受けましたが、痛みが改善しないため、当院に紹介になりました。
高齢女性なので、脊椎圧迫骨折を疑い、頸椎と胸椎のレントゲンを撮りましたが、骨折は認めませんでした。
触診で、肩甲骨周囲の筋肉にトリガーポイントを認めたので、トリガーポイント注射を行いました。
1回の注射で、痛みは半減しました。
2回の注射で、痛みはほぼ消えました。
急性期のトリガーポイントの痛みは、注射ですぐに治すことができますが、痛みを我慢して慢性化した痛みは、なかなか良くなりません。この方の場合、痛みが出てから、早い時期に、トリガーポイント注射をしたので、すぐに良くなりました。
オクラの根っこは、土に深く拡がっていて、抜くのにものすごく力が要るそうです。その根っこを無理やり抜いたので、肩甲骨の周りにトリガーポイントが出来てしまったのでしょう。
「苦労するわりに、ちっとも儲からないから、来年はオクラをやらない!」と言っていました。
2012.11.13 カテゴリー|その他の治療について
上のグラフは、以前に書いたブログ記事『「交通事故の治療は長くかかる」は迷信』という記事で提示したグラフです。
「交通事故の治療は長くかかる」は迷信 https://nishibori-seikei.com/blog/2012/11/post-108.html
グラフでもわかるとおり、8%くらいの人は6か月以上治療に通っています。交通事故の治療に長期間通院する人は、3種類に分けられます。
交通事故の怪我で、当院に長期間通院している人のほとんどが、上の2.事故の衝撃で筋肉にトリガーポイントが出来てしまった人です。
トリガーポイントによる痛みなら、早期にトリガーポイント注射をすればよくなるはずですが、交通事故でけがした人のほとんどの人が、注射による治療を拒否します。他人に負わされた痛みの治療のために、注射という痛い治療を受けることが、精神的に受け入れられないのだと思います。
トリガーポイント注射 https://nishibori-seikei.com/trigger/index.html
この、他人に負わされた痛みというのがくせ者で、次のような痛みの悪循環に陥ってしまいます。
【事故にさえ合わなければ、こんな痛くつらい思いをしなくて良かったのに】
↓
【加害者や痛みに対する怒りとストレス】
↓
【自律神経の調子が悪くなり、筋肉の血流が悪くなる】
↓
【トリガーポイントの痛みがさらに悪化する】
↓
【事故にさえ合わなければ、こんな痛くつらい思いをしなくて良かったのに】
この痛みの悪循環に入ってしまうと、どんな治療をしても痛みはなかなか良くなりません。
それでも、保険会社から治療を打ち切られると、ほとんどの人の痛みがよくなります。治療を打ち切られたことによって、痛みの悪循環が止まるのだと思います。
2012.11.13 カテゴリー|医療に関する迷信
コラーゲンやヒアルロン酸が皮膚から吸収されないなら、飲んだらいいのではないか?と思う人もいると思いますが、残念ながら、飲んでも意味はありません。
先ほど書いたように、コラーゲンもヒアルロン酸も非常に大きな高分子の物質なので、消化管でもそのままでは吸収されません。一度、糖やアミノ酸にバラバラに分解されてから、吸収されます。バラバラに分解されて吸収された糖やアミノ酸は、体の中でいろいろなことに利用されます。コラーゲンを飲んだら、それがそのまま皮膚のコラーゲンになったり、ヒアルロン酸を飲んだら、それがそのまま関節内のヒアルロン酸になる。なんてことは、100%ありません。
コラーゲンを飲んだら、皮膚のコラーゲンが増えるなら、髪の毛を食べれば髪の毛が生えてくるはずです。そんなわけありません。
そんなわけで、飲むコラーゲンも飲むヒアルロン酸も、なんの役にもたちません。ついでに言えば、グルコサミンやコンドロイチンにも、関節の軟骨を増やす効果や痛みをとる効果はありません。
お肌をきれいに保つには、タバコを吸わないこと、日焼けをしないこと、化粧をしないこと、そして加圧トレーニングをすることです。当院で行っている加圧トレーニングをすれば、皮膚の再生を促す成長ホルモンが、通常の290倍も分泌されます。また、適度に筋肉がつくことで、肌のハリがよくなります。高い化粧品やサプリメントを買うくらいなら、加圧トレーニングしてみてください。
加圧トレーニングhttps://nishibori-seikei.com/kaatsu/index.html
「コラーゲンやヒアルロン酸を飲むと肌のハリがよくなる」というのは迷信です。