2019.8.26 カテゴリー|その他の治療について
日曜日はめちゃめちゃ混みます。
駐車場に車が止められないくらい混みます。
待合室の椅子が足りなくなるくらい混みます。
私が過労死しそうになるくらい混みます。
めちゃめちゃ忙しいので、粉瘤の手術をする時間なんかありません。
なので、せっかく来院してもらっても「とりあえず抗生剤でちらします。手術を希望するときは月曜か木曜の午後に来てください。」と説明して一度帰ってもらいます。
だから、粉瘤の手術を希望する方は最初から月木の午後に受診してください。
2019.7.29 カテゴリー|その他の治療について
70代の女性
5年くらい前に転倒して左殿部を打撲してから、ずっと左殿部が痛いそうです。
○○整形外科に通院して湿布と電気治療を受けているけど良くならないため、知人に勧められて当院を受診しました。
○○整形外科の湿布の種類を確認するためにお薬手帳をみせてもらったら、△△病院の整形外科からも別の湿布をもらっていました。
「なんでこれ、2カ所の病院から湿布もらっているの?」
「怪我してすぐに△△病院にかかって、そのままずっと治療を受けています。」
「てことは、ずっと2カ所の病院で治療を受けていたってことなの。そのことを○○整形外科の先生や、△△病院の先生は言ってある?」
「いえ、言ってません。」
「それ一番ダメな治療の受け方だよ。痛みの治療に関しては医者と患者の信頼関係が一番大切です。医者に内緒で、同じ病気で別の医者にかかっていたら信頼関係は築けません。医者によって診断や治療は変わります。特に俺は、他の医者とは違う診断と治療をするので、○○整形外科の先生や△△病院の先生とは全然違う説明をするでしょう。すると患者さんは混乱してよけいに治りが悪くなってしまします。」
「二股かけている人とは信頼関係は築けないでしょ。浮気しちゃダメ、本命一本に絞らないとダメ。」
「今後、○○整形外科や△△病院の通院を止めて、治療を当院一本に絞る決心がついたら、また受診してください。」
と説明して、一度お帰りいただきました。
信頼関係が大切だからね。二股かけちゃダメだよ。
2019.6.25 カテゴリー|その他の治療について
当院は整形外科、形成外科、皮膚科を標榜していますが、私の専門は整形外科です。
湿潤療法やビオチン療法をやっているので皮膚科を標榜しているだけなので、皮膚科専門医の資格は持っていません。
ヤケドや切り傷、すり傷の治療は茨城県で一番うまい自信がありますし、掌蹠膿疱症の治療についてもかなり自信がありますが、その他の皮膚疾患に関しては皮膚科の専門医の先生にはかないません。(湿潤療法で対応可能なトビヒの治療は割と自信あります。)
虫さされとか、水虫とか、接触性皮膚炎とか、ニキビとか、じんま疹とか、ミズイボとか見ただけでわかる皮膚疾患の治療は出来ますが、皮膚癌とか、多発血管炎症性肉芽腫とか、Stevens-Johnson症候群とか無理です。診断できません。
診断と治療できないときは皮膚科専門医にすぐに紹介します。当院より北の患者さんは茨城県立中央病院皮膚科へ、当院より南の患者さんは石岡平本皮膚科に紹介することが多いです。
皮膚科専門医はこのページで見つけることが出来ます。ご参照ください。
2019.5.31 カテゴリー|その他の治療について
外反拇趾(がいはんぼし)という病気をご存知でしょうか?足の親指が付け根のところで外側に曲がってきてしまう女性に多い病気です。一般的に外反拇趾は手術しないと治らないと思われています。
ところが、この外反拇趾を手術しないで治す治療法を、日本大学医学部整形外科の青木孝文先生が編み出しました。しかもこの治療法は、足の甲に伸縮包帯を巻くだけなので、誰にでも簡単に出来るのです。
包帯療法のやり方について説明します。(以下に説明する方法は私なりの工夫が加えられているので、青木先生のオリジナルの方法が知りたい方は青木先生の著書をお読みください。)
まず足の甲に包帯を巻きます。幅7.5cmの伸縮包帯を用意して、足の親指のつけ根の関節と小指の付け根の関節のところを引き締めるように包帯を巻きます。我慢できる範囲で強めに、甲全体をくるむように5~6回巻いてしっかりとめます。包帯を巻くのは寝ている間だけでもかまいませんが、日中もわずらわしくなければ巻いていていいです。
足の裏の筋力を強化するために。足の指のグーパー体操をお風呂の中で10回行ってもらいます。このとき、指の付け根の関節(MP関節)を深くしっかり曲げることがポイントです。
この包帯療法を続けると、2週間くらいで外反拇趾に伴う痛みが楽になってきます。数ヶ月続けると、変形もだんだん良くなっていきます。包帯を巻く強さは、弱くては効果がなく、強すぎては痛くて眠れなくなってしまいます。何度も巻いてみて、適切な強さを自分で見つけることが大切です。簡単で特に体に害も無い方法なので手術を受ける前に試してみる価値があると思います。
人間の足には、縦と横にアーチがあり、歩くときは踵と親指の付け根と小指の付け根の3箇所にしか体重がかからないようになっています。この形が、人間が数100万年かけて獲得した二足歩行に最も適した形態なのです。この足のアーチを支えているのが足の骨の間にある小さな筋肉たちです。
ところが、靴を履いて歩いていると、これらの筋肉を使わなくても歩けるため、しだいに筋力が低下し筋肉が伸びきってしまいます。伸びきった筋肉は血の巡りが悪くなり、さらに筋力が低下する悪循環になります。その結果、足のアーチを支えることが出来なくなり、足が平べったく広がり、外反拇趾になります。
包帯療法で圧迫すると足の横アーチが元に戻り、足の筋肉も元の長さに戻すことにより、筋肉の血の巡りが良くなるので、外反拇趾が良くなっていくのではないかと考えています。外反拇趾でお悩みの方は是非お試しください。わからないことがあれば、診察を受けてください。
2019.5.10 カテゴリー|その他の治療について
30代の女性
半年ほど前から、歩くと両足の親指の付け根が痛くなるようになりました。
近くの整形外科を受診して、「外反母趾じゃありませんか?」と質問したところ、「レントゲン画像で、親指の角度を測った結果、曲がりが少なく外反母趾ではない。」と説明されました。
腰から来ている両足の痛みと診断され、腰の牽引治療と電気治療を受けましたが良くなりませんでした。
また、ミオナール(筋弛緩薬)、メチコバール(ビタミンB12)、ノイロトロピン(鎮痛薬)が処方されましたが、全然効かないので飲まなかったそうです。
先日当院を受診しました。
視診のみで、軽い外反母趾とひどい開帳足があることがわかりましたので、以下のように説明しました。
「これは外反母趾の痛みです。外反母趾は足の親指が外側に曲がる病気だと思っていると思いますが、親指が曲がるのは原因ではなく結果です。外反母趾の原因は、足の裏の筋肉が弱くなって、足の甲がぺたっと平らに広がってしまうからです。その結果、親指が外側に曲がってしまうのです。」
「足の甲がぺたっと広がっている状態を開帳足といいます。開帳足を治すために、包帯療法をします。足の裏の筋力を鍛えるために足のグーパー体操もやりましょう。2週間くらいで痛みがなくなると思います。」
外反母趾を手術しないで治す(包帯療法)
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/06/post-9.html
足のグーパー体操のすすめ
https://nishibori-seikei.com/blog/2018/04/post-744.html
腰の牽引治療を100万回やっても外反母趾は治らないよね。
画像診断にたよって、患部をよく見ないから、こんなごじゃっぺな診断になっちゃうんだよね。