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2014.4.02 カテゴリー|医療に関する迷信
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140327/k10013291181000.html
消費者庁によりますと、これらの会社は、販売する合わせて25の除菌グッズについて、ホームページなどに「二酸化塩素を発生させて生活空間の細菌やウイルスを取り除く」などと表示していました。
こうした表示について、消費者庁は、裏付けとなる根拠を示すようすべての会社に求めましたが、いずれの会社からも十分な根拠は示されなかったということです。
要するに、去年の冬に販売を開始されて、爆発的にヒットした首から下げるカード型の除菌グッズには、インフルエンザや花粉症を予防する効果を示す根拠は全くないということです。二酸化塩素は昔から除菌に使われていた化学物質です。首から下げただけで、周囲空間の除菌が出来るわけがないことは、高校レベルの科学をちゃんと勉強した人にはすぐに分かることです。だから去年まではこんなインチキ商品は存在しませんでした。
ここからは私の推測ですが、どっかの会社の商品開発者が、「この二酸化塩素をカードにしみこませて、首から下げるだけでインフルエンザを予防できると銘打って販売したら、馬鹿な消費者が騙されて買うんじゃね。」と思いつき販売したら、嘘みたいに売れたのでほかの会社も真似して続々と販売したということだったのではないでしょうか。(二酸化塩素は昔から知らている物質なので特許も何もありません)
まんまとだまされた人がたくさんいました。今年は去年よりかなり減りましたが、いまだにぶら下げている人がたまにいますね。すぐに外したほうがいいですよ。あんなのぶら下げてたら、「私は科学的に物事を考えるのが苦手で騙されやすい人間です」って看板をぶら下げているのと一緒だからです。詐欺がよってきてしまいます。
詐欺がよってくると言えば、飲むヒアルロン酸とかグルコサミンとか、やはり効果を示す根拠がない健康食品の購入者のリストが詐欺組織に出回っているそうです。要するに「騙されやすい年寄りのリスト」ってことですね。
2014.3.27 カテゴリー|トリガーポイント入門
五十肩をほっとくと(治療がうまくいかないと)、肩関節が拘縮して動きが悪くなり、凍結肩になります。
凍結肩は、肩関節の関節包(関節を包む袋)自体が小さくなっているので、トリガーポイント注射では治せないと思っていましたが、つい最近、凍結肩の人たちは皆、肩甲下筋が硬くなっていることに気が付きました。そこで試に肩甲下筋にトリガーポイント注射を打ってみたら、予想より効果がありました。
肩甲下筋のトリガーポイントを見つけるには、患側の手で頭を触ってもらい、その姿勢で腋の下の後ろ側の筋肉をつかむと見つけることが出来ます。(腋の下に手を入れるので、手袋してから探したほうがいいですよ。)
2014.3.27 カテゴリー|トリガーポイント入門
五十肩のトリガーポイントは三角筋の前方部と棘下筋の遠位部にあります。
三角筋のトリガーポイントは肩峰から2横指位下の三角筋前縁部にあります。三角筋と大胸筋のふくらみの間のへこんだ部分を押すと見つけられます。
棘下筋のトリガーポイントは肩峰の後角から2~3横指下を押すと見つけることが出来ます。
五十肩は早期にきちんと痛みをとることが大切です。痛みを我慢していると肩関節拘縮(凍結肩)になり、治療が困難になります。
2014.3.25 カテゴリー|トリガーポイント入門
背中から腕にかけての痛みとしびれの原因は、棘下筋のトリガーポイントです。肩甲骨の棘突起の下で肩甲骨内縁より2~3横指外側の肩甲骨上を上から順番に押していけば見つけることが出来ます。
頸椎神経根症、肘部管症候群、胸郭出口症候群などと誤診されている患者さんの多くが、ここに圧痛を認めます。
肩甲骨の上からさす分には気胸を起こす可能性はないので、肩甲骨にあたる深さまでさしてからネオビタカインを注入しています。
2014.3.25 カテゴリー|トリガーポイント入門
背中の下の方の痛みは、背筋群のトリガーポイントにあります。女性のブラジャーのベルトがくるくらいの高さで、胸椎の棘突起から1~2横指外側にあります。