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新型コロナウイルスで死にたくなければ、まず禁煙しましょう

2020.3.16 カテゴリー|タバコの害について

以下の記事をお読みください。

指摘され始めた「喫煙」と「新型コロナ感染症」の関係

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200309-00166777/

 中国の「Chinese Medical Journal」という医学雑誌に2020年2月28日に投稿された論文(※5)によれば、2019年12月30日から2020年1月15日まで武漢の3つの病院に入院した新型コロナ感染症による肺炎患者78人の症状を死亡を含む悪化と改善・安定で比較したところ、喫煙歴のある患者は約14倍(OR)も高く悪化したという。
 
 また、権威のある医学雑誌『THE LANCET』の「Oncology」に掲載された中国における新型コロナ感染症とがん患者の関係についての論文(※6)に対する3月3日の投稿(※7)では、喫煙は新型コロナウイルスが侵入する受容体(ACE2)の発現を著しく増加させ、同時にいわゆる「タバコ肺」と呼ばれるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が新型コロナ感染症を重篤化させる独立した因子だと指摘している。
 
 つまり、喫煙者は新型コロナウイルスに感染しやすくなり、喫煙によって痛めつけられた肺は新型コロナ感染症でさらにダメージを受け、治りにくくなるということだ。

 

 「喫煙歴がある患者は14倍も高く悪化した」と書いてあります。

 衝撃的なデータです。

 タバコといえば怖いのは癌ですが、喫煙者が癌になる確率は非喫煙者の1.6倍です。

 それに対して新型コロナウイルスで重症化する人は14倍です。

 重症化している人はほぼみんな喫煙者なんじゃねぇのという勢いです。

 新型コロナウイルスに感染しても8割の人は軽症または無症状のまま自然と治ります。

 非喫煙者にとっては普通の風邪とたいしてかわりません。

 重症化するのが喫煙者ばかりなら、「新型コロナウイルス感染症」から「伝染性タバコ肺炎」に名前を変えた方がいいじゃないの。

 新型コロナウイルスで死にたくなければ、マスクやトイレットペーパーや納豆を買いだめしたり、デマばっかり流しているワイドショーを見ているのをやめて、禁煙しましょう。

 

LEDに変えました

2020.2.28 カテゴリー|医療機器、器具

 クリニックと自宅の電気をすべてLEDに取り替えました。

 これで蛍光灯や電球を変えるときに転落して死ぬ可能性がなくなりました。

 白色に統一したのですごく明るくて、老眼でも見やすくていいです。

 省エネにもなって、地球に優しいし、いいことだらけです。

 あとひな人形も飾りました。

 

 死ぬかと思った

 https://nishibori-seikei.com/blog/2019/12/post-830.html

LED.jpg

 

健康番組性橈骨神経麻痺

2020.2.18 カテゴリー|その他の治療について

 70代後半の男性

 2日前の朝から右手が動かなくなったと当院を受診しました。

 右手首と指が伸ばせなくなっていて、右手の甲に知覚障害がありました。

 典型的な橈骨神経麻痺でした。

 朝起きたときに動かなくなったので、寝ている間に二の腕のところで橈骨神経が圧迫されていたと思われます。

 「お酒をたくさん飲んで酔っ払って、変な格好で寝ちゃったんじゃないですか?」と聞いたら

 「酒はビール1本しか飲んでないから酔っ払ってない。でも、そういえば、テレビで痛いところをソフトボールでマッサージするといいってやってたから、腕のところにソフトボールを当ててそのまま寝ちゃった。」と答えました。

 「それが原因の麻痺だよ。神経が自然と回復するのを待つしか無いよ。テレビの健康番組なんて嘘ばかりだからあんまり見ない方がいいよ。」と説明しました。

 

 痛いところをソフトボールでマッサージするって、もしかしてトリガーポイントマッサージのことだったのかな?

 それ自体は間違ってないけど、テレビの健康番組では面白おかしくするために誰でも出来る簡単な方法でものすごい効果があるように演出しています。そのため、細かい注意点やコツについてはあえてちょこっとしか説明しません。

 なので、「テレビの健康番組でやっている治療や運動をやって余計に痛くなった。」という患者さんがたくさん来ます。

 テレビの健康番組は嘘ばかりというのはちょっと言い過ぎですが、しょせんバラエティー番組なのであんまり信用しない方がいいですよ。

肩から手のしびれには棘下筋へのトリガーポイント注射が効くよ

2020.2.14 カテゴリー|トリガーポイント入門

 50代の男性

 1年くらい前に肩から腕の痛みとしびれが出現しました。

 あちこちで検査を受けましたが、特に異常は見つかりませんでした。

 ペインクリニックを紹介され、定期的に星状神経節ブロックを受けていました。

 ブロック後は一時的に症状が改善しますが、なかなか良くならないため、先月に当院を受診しました。

 

 棘下筋にトリガーポイント注射をしたら、すぐに痛みもしびれも消えたそうです。

udenosibire.jpg

 1ヶ月後に痛みが少し再発したため、もう一度トリガーポイント注射をしました。

 その際に「なんでここに注射するとしびれと痛みが消えるの?」と聞かれました。

 正直に「わかんないんだ。わかんないけど良くなるんだ。ツボみたいなものだと思ってちょうだい。」と答えました。

 

 棘下筋にトリガーポイントがあると肩から手の痛みやしびれがでます。

 小殿筋にトリガーポイントがあると太ももから脛の外側に痛みやしびれが出ます。

 このようなトリガーポイントとは別のところにでる痛みやしびれを関連痛といいます。

 どうして関連痛が出るかは、今のところわかっていません。

 わかってないけど、トリガーポイント注射をすると良くなるのです。

 

 ペインクリニックで行っていた星状神経節ブロックは、首の付け根の奥の方にある星状神経節という交換神経の塊に局所麻酔薬で麻酔をかける治療法です。

 交感神経に麻酔をかけるので、副交感神経が優位になり血管が広がり一時的に血の巡りが良くなります。

 私もやって出来ないことはありませんが、反回神経麻痺や腕神経叢麻痺、気胸や血管損傷などのリスクがあるので、あまりやりたくないです。

 

 その点、トリガーポイント注射は上記のようなリスクがほとんど無いので、安心して出来ます。

 特に、棘下筋のトリガーポイント注射は、肩甲骨の上を指でぐりぐりして、圧痛があるしこりを見つけて、そこに針を刺すだけなので簡単です。

 深く刺しすぎても肩甲骨に当たるだけから、気胸になるリスクもないので安心です。

 

 星状神経節ブロックする前に棘下筋へのトリガーポイント注射を試した方がいいと思うけどね。

 みんな知らないんだよね。

 医大や学会で教えてくれないからね。

新患の患者さんには問診票を書いてもらうことにしました

2020.2.07 カテゴリー|その他

 2月から新患の患者さんには問診票を書いてもらうこちにしました。

 問診票の内容は以下の通りです。


 にしぼり整形外科問診票          患者氏名          

今日はどこを診てもらいたいのですか?
(主要な症状を1カ所だけ書いてください。)
 
症状はいつからありますか?
(何ヶ月前とか何日前とか具体的に書いてください。)
 
症状が出たきっかけはありますか?
(ぶつけたりひねったりしたのか?それとも自然と痛くなったのか?)
 
当院を受診する前に、同じ症状で他の医療機関にかかりましたか?
(いつ頃にどこにかかって、どんな診断を受けて、どんな治療を受けたか。そしてその治療の結果、症状が変わったのか具体的に書いてください。)

 私、問診票ってあまり好きじゃなかったんですよ。

 開業する前にあちこちの病院に勤めまして、問診票がある病院も何カ所かありましたが、どこの問診票にも私が知りたいことが書いてなかったので、結局、診察室で自分ではじめから聞き直していました。

 なので問診票なんて役に立たないと思い込んでいました。

 

 ただ、自分ではじめから問診すると、中には聞いたことと全然違うことを一方的にべらべら喋る患者さんもいて、話がちっとも先に進まないことも多々ありまして。

 私は、とてもせっかちなので、そういうときはイライラして大きな声で話を遮ってしまうこともよくありました。

 その解決策として自分で問診票を作ってみたら、すごく役に立ちました。ビックリしました。

 はじめから私が知りたいことが書いてあるので、無駄な話をしなくていいし、診察も診断もさらにスピードアップしました。

 

 他の病院の問診票が役に立たなかったのは、問診票自体がいしこかったからだったのです。

 そんな簡単なことに気がつくのに10年以上かかっちゃった。テヘペロ

 

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