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ビオチンが劇的に効いた掌蹠膿疱症性骨関節炎の一例

2013.2.25 カテゴリー|ビオチン療法

48歳女性

 

 16年前から掌蹠膿疱症がありましたが、皮膚科に通ってもよくならないため放置していました。

 

 3か月くらい前から左股関節から左下肢のかけて痛みが出現しました。近くの整形外科でレントゲンを撮り、異常なしといわれ、痛み止めの内服薬と、温熱療法を受けたがよくならなりませんでした。そのあと、接骨院にも通いましたが、痛みはだんだん強くなり歩行も困難になりました。ネットで当院のことを知り、先月、車で1時間半かけて当院を受診しました。

 

 典型的な、掌蹠膿疱症性関節炎でした。タバコを1日20本吸っていたので、今すぐに禁煙するように指導して、ビオチン療法を開始しました。

 

 1か月後に再受診した際には、痛みも皮膚炎もほぼ消えていました。(もちろん禁煙に成功していました。)

 

 以前にも書きましたが、掌蹠膿疱症性骨関節炎の痛みは「禁煙」と「ビオチン療法」で速やかに消えます。

https://nishibori-seikei.com/blog/cat17/

下駄骨折(第5中足骨基部結節部骨折)の治療

2013.2.22 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

65歳女性

 

段差で滑って、右足首を内側にひねって受傷しました。足の甲の外側が腫れて痛いため、翌日当院を受診しました。レントゲン(上図)で第5中足骨基部結節部に骨折を認めました。

 

わかりにくいので骨折部をアップにしてみました。矢印の先に骨折線が見えます。

4463u.jpg

下駄をはいていて転倒するとここが折れることが多かったので、かつては「下駄骨折」とよばれていました。「下駄をはかせているだけで治る」ともいわれているほど治りやすい骨折です。しかし、痛みがあるので2~3週間は、下のような靴型のシーネ固定をします。

H25.02.22 シーネ.jpg

 

2年ほど前にサッカー日本代表の香川真司選手がこれと同じ骨折をしました。新聞やテレビは「足の小指の付け根の骨折」と報道していましたが、実際は「足の甲の外側の骨折」です。新聞やテレビなんて、適当だから、あまり真に受けちゃダメですね。

 

 

3時台と4時台が空いています。

2013.2.21 カテゴリー|その他

 上のグラフは冬(12月~2月)の当院の時間別の平均患者数です。

 

 一目でわかると思いますが、3時台と4時台が一番空いています。

 

 僕は、人に待たされるのも、人を待たせることも大嫌いなので、待合室に患者さんがたくさん待っていると、気持ちに余裕がなくなり、患者さんの話をじっくり時間をかけて聞くことが難しくなります。

 

 じっくり話を聞いてほしいと希望される患者さんは、この空いている時間に来ていただけると助かります。

 

 ちなみに夏(6月~8月)の時間別平均患者数はこんな感じです。↓

夏の時間別平均患者数.jpg

 夏は、早朝の涼しい時間が一番混んでいます。冬と同様に3時台と4時台が一番空いています。

 

右頬の粉瘤

2013.2.19 カテゴリー|その他の治療について

49歳男性

 

10年前以上から右頬に2㎝くらいの皮下腫瘍があり、10年前に皮膚科で粉瘤と診断されました。このまま放置していいのかどうかを確認するため当院を受診しました。

 

エコー検査では、皮下脂肪内に、全体的に黒く内部に斑状に少し白いところがある楕円形の腫瘍を認めました。「粉瘤」で間違いなさそうです。感染兆候は認めませんでした。

 

そこで、以下のように説明しました。

 

「悪性腫瘍ではないので、すぐに摘出手術をする必要はありません。感染していない状態で手術した場合、局所再発率が30%くらいあり、感染してから手術したほうが傷が小さくて済み、再発する可能性も低くなるので、感染するまで様子を見て、それから手術をしたほうがいいでしょう。」

 

この説明に納得していただけました。

トリガーポイント注射が著効した両大腿部痛の女性

2013.2.18 カテゴリー|トリガーポイント注射

62歳 女性

 

2か月前に転倒し、両ひざを打撲してから、両太ももの前面から膝にかけて痛みが出現しました。痛みのため、しゃがむことが出来ず、また、座った姿勢から立ち上がるのも困難になりました。近くの接骨院で治療を受けていましたが、症状が改善しないため当院に紹介されました。

 

念のためレントゲンを撮りましたが、特に異常は認めませんでした。

 

触診で、上図のように両方の内側広筋と外側広筋に多数のトリガーポイントを認めました。筋筋膜性疼痛症候群と診断し、トリガーポイント注射を行いました。

 

1週間後に再診した際には、痛みがかなり改善していて、座位からの立ち上がり動作もスムーズになっていました。

 

転倒した時に、太ももの筋肉が伸ばされて、そこにトリガーポイントが出来てしまったのです。

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