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圧迫骨折による腰痛に対するテリボンの効果

2013.2.05 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

前回のブログで、圧迫骨折による腰痛に対してテリボンが劇的に効いた症例を紹介しました。そこで、今回は圧迫骨折による腰痛に対して、テリボンがどのくらい効くのかを検討してみました。

 

ここ1年くらいの間に当院を受診した「圧迫骨折による腰痛」に対してテリボンの投与を受けた患者さん24例について検討しました。

年齢      58~94歳(平均77.7歳)
性別      男性 4例 女性 20例
YAM値    28~78%(平均53.6%)
 
 
24例中
現在も治療中           8例
痛みがなくなったため治療を中断 15例
痛みが悪化したため治療を中断  1例
 
 
上のグラフは、テリボンを投与した後の痛みの経過を表しています。
 
1週間後に「だいぶ痛みがよくなった」患者さん  6例
4週間後に「痛みがなくなった」患者さん     3例
 
これらの症例は、圧迫骨折の自然経過より明らかに早く良くなっているので、「テリボンが著効した」とします。
 
 
24例中、「テリボンが著効した」患者さんは8例でした。
 
テリボンが著効する打率は3割3分3厘です。昨年のイチローの打率より上です。 
 

テリボンが腰痛に劇的に効いた胸腰椎多発圧迫骨折の一例

2013.2.05 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

72歳女性

 

5年前から、骨粗しょう症で当院に通院している患者さんです。

昨年10月に、特に何もしていないのに急に右腰痛が出現しました。

右腰痛に対して、トリガーポイント注射を週1回合計3回行いましたが、痛みは改善しませんでした。

 

痛みがよくならないので、圧迫骨折による痛みを疑いレントゲンを撮ってみました。

レントゲン写真(上図)では、背中から腰にかけての骨が何カ所も(ほとんど全部)つぶれています。

これは圧迫骨折といって、骨粗しょう症で骨が弱くなった方が転んだ時などに発生する骨折です。

ただ、骨粗しょう症がひどい場合、この患者さんのように何もしていないのに折れることもあります。

 

圧迫骨折による痛みと診断できたので、新しい骨粗しょう症治療薬テリボンを注射しました。

このテリボンが劇的に効いて、1週間後には痛みはほとんどなくなりました。

 

テリボン

http://www.re-bone.jp/support/gateway.php

 

テリボンはこの症例のように、

骨粗しょう症を伴う胸腰椎圧迫骨折による腰痛に対して、劇的に効くことがあります。

母指末節骨粉砕骨折の治療

2013.2.04 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

57歳男性

 

ソフトボール中にボールをぶつけて受傷しました。痛みと腫れが引かないため、3日後に当院を受診しました。

受診時のレントゲンで、上の写真のように、親指の末節骨がバラバラに折れてしまっています。

 

幸い、爪が剥がれていなかったので、手術はせず保存的に治療しました。

 

患部をぶつけないために、特殊なプラスチック(プライトン)を用いて指先を覆いました。

(プライトンは60度以上のお湯で温めると柔らかくなり、それ以下に冷すと硬くなる特性があります。)

 

1か月後のレントゲンです。4287b.jpg

大分くっつきました。痛みがなくなったのでプライトンを外しました。

 

3か月後のレントゲンです。

4287c.jpg

ちゃんとくっつきました。

 

末節骨骨折は爪が割れたり剥がれたりしていなければ、爪がギプスの代わりになるので、手術をしなくてもちゃんとくっつきます。

当院のイケメンインストラクターが求人誌の表紙を飾りました。

2013.1.30 カテゴリー|その他

当院の加圧トレーニングインストラクターの河原井が、無料求人情報誌「アルゾ」の表紙を飾りました。

実物はもっとかっこいいですよ。

手の痺れは首を疑う前に手根管症候群を疑いましょう

2013.1.29 カテゴリー|その他の治療について

62歳の女性

 

昨年の春に内職の仕事を始めてから、両手にしびれが出現しました。

9月ごろ整形外科を受診して、疲れからくるものだろうと言われビタミンB12だけ処方されました。

12月ごろから、痺れと痛みが悪化して、別の病院の整形外科を受診しました。そこで、首のレントゲンを撮り、異常を認めなかったので、「原因不明」ということで、痛み止めが処方されました。

1月には、リウマチが専門の整形外科医の診察を受けました。血液検査やレントゲンの検査を受け、「リウマチではない」といわれ、やはり痛み止めが処方されただけでした。

 

最近、テレビを見ていたら、まったく自分と同じ症状の病気について説明していました。

「手根管症候群」

『私の病気は、これだ!』と思い、息子さんにネットで検索してもらったら、当院がヒットしたので、車で1時間以上かけて当院を受診されました。

 

手を酷使してからしびれが出たこと、

両手の母指から薬指の親指側にかけて知覚障害があること、

母指球の運動麻痺があること(パーフェクトゼロテスト陽性)、

手根管の圧迫で痺れが出ること(ファーレンテスト陽性)であること

など、典型的な手根管症候群でした。

 

「手の痺れ」がでたら、首を疑う前に、「手根管症候群」を疑いましょう。

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