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なにあげた。なにもらった。

2013.2.15 カテゴリー|その他

 久しぶりに「ふれラジいばらき金曜日」にメッセージを送りました。

メッセージテーマは「なにあげた。なにもらった」でした。

 

 

ラジオネーム ぼりぼりぼりいいいいいいいいいいいいいい

 

今さん、梅島さん

 

お久しぶりでございます。

 

一説によりますと、

小学生は足が速いやつがモテる

中学生はちょっと悪いやつがモテる

高校生はイケメンがモテる

大学生は面白いやつがモテる

社会人は金持っているやつがモテる

と言われています。

 

足が遅くて、まじめで、イケメンでもない僕は、青春時代はちっともモテませんでした。

当然バレンタインデーはいつもみじめな思いをしていました。

 

でも今は、やさしい妻とかわいい娘たちから、チョコレートをもらえるのでとても幸せです。

 

バレンタインデーにみじめな思いをしていた中学生の頃の自分に

 

「お前は将来、とても幸せになれるから、そんなに落ち込むな」

 

と教えてあげたいです。

 

痛みは気から

2013.2.14 カテゴリー|トリガーポイント注射

80歳男性

 

畑仕事中に腰がキアッとしてから、腰痛が出現しました。レントゲン上、特に異常を認めませんでした。痛み止めの薬やトリガーポイント注射で治療を行いましたが、3週間たっても痛みが取れませんでした。

 

しかし、3週間を過ぎたある日、転倒して右手首を骨折したことを境に、腰痛はほとんどなくなりました。そのあと、右手首の痛みがなくなっても腰痛は再発していません。

 

痛みは脳で感じます。なので、心の状態が痛みと大きく関与します。この方は、生まれて80年間、腰痛になったことがなく、生まれて初めての腰痛に「このまま死ぬまで治らないのではないか?」と大きな不安を感じていました。不安が痛みを悪化させ、さらに不安になるという「痛みの悪循環」に陥ってしまったのです。しかし、転倒をして右手首にもっと大きな痛みが出現したことで、痛みの焦点が手首に移り、「痛みの悪循環」が止まったのです。

 

「痛みは気から」なのです。

シーネは自分で外しちゃダメだよ

2013.2.13 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

21歳女性

 

スノーボード中に転倒して受傷し、某総合病院の救急外来を受診しました。レントゲン上、手首に骨折を認めたためシーネ固定を受け、連休が明けたら整形外科を受診するように言われました。

 

受傷2日後に当院を受診しました。上図のレントゲンが示すように、手首の近くの橈骨が折れていて、手背側にずれています。このままでは痛みや動きの悪さが残ってしまう可能性が高いので、局所麻酔をしてテレビレントゲンを見ながら整復しました。

 

下図が整復後のレントゲンです。まあまあの形に戻りました。

7129b.jpg

今回気になったのは、来院時、患者さんがシーネの包帯を、自分で外して巻きなおした形跡があったことです。

 

「シーネは自分で勝手に外しちゃダメだよ。」と注意したら、

 

「救急で診てくれた外科の先生から、シーネが固まったら包帯を外してお風呂に入って湿布を交換するように言われました」との返事

 

「・・・・・・・・・」思わず絶句してしまいました。

 

骨折の痛みは、折れた骨がぐらぐら動くことが原因です。動かないようにしっかりシーネ固定することで痛みがとれます。湿布なんて、骨折の痛みに対して、ほとんど何の役にも立ちません。シーネを外して、湿布を交換するなんて、その時に骨がずれてしまうリスクが高すぎます。

 

また、シーネは包帯の巻き方ひとつで、骨折部の固定性が大きく変わります。(そこがプロの腕の見せ所です)素人が包帯をきっちり巻きなおせる可能性はゼロです。実際この患者さんも、全く役に立たないごじゃっぺな包帯の巻き方をしていました。

 

骨折やねんざなどの治療においては、受傷初期にしっかりとシーネ固定して、なるべく早く痛みをとってあげることが最も大事です。痛みをしっかり取ってあげないと、慢性痛になってしまい、骨折やねんざが治っても痛みが残ってしまうことがあるからです。

 

自分でシーネを外して湿布を交換するなんていう、ごじゃっぺな治療法を、いったいどこで習ったのでしょう。

 

この総合病院の整形外科医からじゃなければいいのですが・・・・・・

 

 

たばこ税はもっと上げるべき

2013.2.06 カテゴリー|その他の治療について

先月15日に、自民党税制調査会がまとめた来年度税制改正の素案で「たばこ税増税」が見送られました。

http://www.asahi.com/politics/update/0115/TKY201301150378.html

 

とてもがっかりしました。

 

当院に禁煙治療にくる患者さんの9割は、中学生や高校生など20歳になる以前に喫煙を始めています。逆に言えば、分別がつくいい大人になってから、体に悪いとわかっているタバコに手を出す人はほとんどいないということです。

 

未成年者がたばこを吸ってはいけないことは、誰でも知っています。タバコは脳の発達を阻害するからです。でも、中学生や高校生は、ダメと言われるとかえって、やってみたくなる年頃です。上からダメと言われれば言われるほど、タバコを吸ってみたくなります。

 

これを防ぐには、タバコの値段を上げるしかありません。1箱が1000円以上したら、さすがにタバコを買うことをためらうでしょう。今の中高生は、携帯やゲーム、遊戯王など、お金を使う先がたくさんあるので、1000円もするタバコを買う余裕はありません。

(親が何万円も小遣いをあげていれば別ですが・・・まあでも、そういうバカ親に育てられた子供は、どうせロクデナシにしか育たないから、どうでもいいです。)

 

タバコの煙は有毒ガスです。政府にはJTなどの既得権益を守ることより、国民の健康を第一に考えてもらいたいものです。

タバコの煙は有毒ガス(掌蹠膿疱症)その2

2013.2.06 カテゴリー|ビオチン療法

56歳の男性

 

5年前に両手両足に膿疱が出現し、皮膚科で掌蹠膿疱症と診断され、最強のステロイド「デルモベート」を処方されましたが、症状は改善しませんでした。2か月後に、胸鎖関節や腰に激痛が出現したため、当院を受診しました。

 

ただちに、禁煙をしてもらい、ビオチン療法を開始しました。

 

1か月後には痛みがなくなり、2か月後には膿疱もほとんどなくなりました。以後、当院でビオチン療法を続けていました。

 

今年のお正月に、会合がありタバコの煙が立ち込める部屋に2日間いなければいけませんでした。その直後、両手両足に膿疱が多数出現しました。受動喫煙により、掌蹠膿疱症が再燃してしまったのです。

 

掌蹠膿疱症の患者さんにとって、タバコの煙は有毒ガスそのものです。職場や会議室や宴会場など、人が集まるところは全面禁煙にしなければ受動喫煙は防げません。喫煙者の中にはポイ捨てをするなど、モラルが低い人が少なからずいます。こういう人たちに非喫煙者への配慮などはとても期待できません。

 

「禁煙法」を制定して、喫煙スペースを法的に限定する必要があります。

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