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2012.8.20 カテゴリー|糖質制限
肩こりや腰痛で、当院に不定期に通院している40代の男性
20年前から、イライラ、不安、焦燥、冷汗、震戦などの発作があり、心療内科で「パニック障害」と診断され治療を受けていたそうです。
4月に当院を受診した際、当院の院内新聞「にしぼり整形外科新聞4月号」に載っていた「主食をやめると健康になる」の記事を読み、そこに書かれていた「機能性低血糖」の症状が、自分の発作の症状と同じであると思ったそうです。
記事と同じ内容を書いたブログ https://nishibori-seikei.com/blog/2012/04/post-14.html
そして、「パニック障害」と「機能性低血糖」について、自分でインターネットで調べて、白米を玄米に変更するなど、機能性低血糖を予防する、食事を始めたら、発作の頻度がかなり減ったそうです。
また、発作を起こした時も「はちみつ飴」をなめればすぐに治まるので、発作に対する不安もなくなったそうです。
「パニック障害」と「機能性低血糖」について詳しく書かれたページ http://www.h3.dion.ne.jp/~ysrg/kenkouhou/satou.html
僕も糖質制限を始める前は「機能性低血糖」に苦しんでいました。低血糖の症状が出ると、すぐにまんじゅうを食べたり、オレンジジュースを飲んだりして、症状を押さえていました。結果、ブクブクと太っていきました。
糖質制限を始めてからは、「機能性低血糖」の発作は無くなりました。
2012.8.16 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
タンスの角や、机の脚に、うっかり足の小指をぶつけてしまうことはよくあります。打ち所が悪く、腫れや痛みがひどいときは、骨折している可能性が高いので、整形外科でレントゲンを撮ってもらったほうがいいでしょう。
骨折していても、ギプス固定の必要はなく、下の写真のようにテーピングを巻いて、第4指と固定していれば3週間程度で治ります。(この間、入浴時だけ、テーピングを外してもらいます。)
2012.8.13 カテゴリー|湿潤療法
ちょっと古いネタですが・・・
8月2日の「新しい創傷治療」の「更新履歴」で、僕が送ったメールを取り上げてもらいました。
茨城県で湿潤治療といえばこの人,にしぼり整形外科の西堀先生ですが,またまた面白いメールをいただきました。
「プロテインを日常的に摂取している人は傷の治りが早い」というのは面白い観察ですが,私は残念ながらまだ経験したことがありません。どなたか,このような例を経験なさった方はいらっしゃいますか?
後半の「夏井真琴」ですが,私はテレビはニュース以外は見ていないので初めて知りました。恐れ多くも石原さとみ様が「なついまこと」とは!! 恐縮至極・恐悦至極にございます。もちろん,テレビ関係者にもドラマ関係者にも知り合いはいないので,たまたま偶然の一致ですね。
それにしても,可憐なヒロインに「夏井」という超マイナーで超ローカルな苗字(秋田県男鹿市の某地域は夏井だらけですが,秋田県以外には「夏井」はほとんど生息していないはずです。全国でも2,000軒とか3,000軒くらいのマイナー苗字です)をつけたんでしょうか? ほかならぬ「夏井一族」が困惑気味でございます。
プロテインと創傷治癒について、他の先生の意見が聞けたらブログに書こうと、様子を見ていたのですが、残念ながら誰も返答してくれませんでした。
こんど、プロテインを飲んでいる患者さんが来たらデジカメで記録して、報告したいと思います。
苗字ネットhttp://www.myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E5%A4%8F%E4%BA%95 によると「夏井」という姓は、東北に多いようですね。ドラマの「夏井真琴」さんは高知県の田舎の漁村出身という設定ですが、高知県に夏井さんは実在するのでしょうか?
ちなみに、「西堀」という苗字は、和歌山県や三重県に多いようです。http://www.myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E8%A5%BF%E5%A0%80 僕のひいじいちゃんは、滋賀県から茨城県の水海道市に引っ越してきたそうです。
2012.8.06 カテゴリー|その他の治療について
当院は開業当初から禁煙治療を行っております。
実際に禁煙治療を行った患者さんの数は100例を超えています。成功率は60%くらいです。
つまり40%くらいの患者さんは禁煙治療に「失敗」しています。
どういう人が、禁煙治療に「失敗」するのかというと
①1日のタバコの本数が30本以上のヘビースモーカー
②禁煙治療を受ければ、努力しなくても簡単にやめられると軽く考えて受診する人
③周りの人間に言われて、しぶしぶ禁煙外来を受診する人
これらのうち一つでも該当する方は、禁煙治療の成功率が極めて低いので、医療費の無駄です。
30本以上吸っている方は、少なくとも自分で努力して、本数を20本以下にしてから受診してください。
禁煙治療が「成功」する人は、
「タバコをどうしてもやめたいけど、自分の努力だけではやめられないから、助けて欲しい。」と真剣に禁煙治療を受けにくる方です。
真剣に禁煙したいけど、止められない方はいつでも「禁煙外来」を受診してください。
2012.8.03 カテゴリー|トリガーポイント注射
50代後半の女性
朝、立ち上がる時に左膝がコキンと鳴ってから、左膝がすごく痛くて歩けなくなり、その日のうちに当院を受診しました。
理学所見 膝関節の周囲の腫脹(-) 膝蓋跳動(-)
レントゲン所見 異常なし 骨折(-) 変形性膝関節症変化(-)
経過と診察結果から半月板損傷を疑いました。
しかし、丹念に触診をすると、内側広筋に圧痛点を複数認めました。
圧痛点にトリガーポイント注射を行ったところ、歩けるまで痛みが回復しました。
次の日に再度トリガーポイントブロック注射をしたところ、痛みはだいぶ良くなりました。
半月板損傷ではなく、内側広筋の「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」でした。
僕が「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」について知らなければ、おそらく「半月板損傷」と誤診していたことでしょう。
そして、診断のために「MRI」をオーダーして、MRIに異常があれば、「手術」を勧めていたことでしょう。
(MRIで、異常が見つからなければ「心因性疼痛」と診断して、心療内科に紹介していたかもしれません。)
MPSについて知っていたおかげで、患者さんによけいな負担をかけずに済んで、よかったです。