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2012.7.20 カテゴリー|その他
7月13日に「ふれラジいばらき」読んでもらったメッセージです。
ラジオネーム ぼりぼりぼりいいいいいいいい
今さん、梅島さん
こんにちは。
「並ぶ。並んだ。」というメッセージテーマなので、
僕の大好きな競馬の話をします。
1989年のジャパンカップ。
当時、僕はあし毛の怪物オグリキャップの大ファンでした。
最後の直線に入り、オーストラリアの名牝(めいひん)ホーリックスが抜け出しました。
このままホーリックスの圧勝かと思われましたが、大外からオグリキャップが怒涛の勢いで追いかけてきました。
逃げるホーリックス、追うオグリキャップ
2頭がぴったりと並んだところが、ちょうどゴールでした。
写真判定の結果、オグリキャップは残念ながら鼻差で負けてしまいましたが、
走破タイム2分22秒は当時の世界レコードでした。
まさに手に汗を握る名レースでした。
競馬にはドラマがあります。馬券を買わなくても見るだけですごく興奮しますよ。
2012.7.18 カテゴリー|トリガーポイント注射
当院の待合室に飾ってある大和田秀樹先生のサインです。
「機動戦士カンダムさん」の「シャー」が臀部にトリガーポイント注射を受けている場面が描かれています。
2012.7.15 カテゴリー|糖質制限
僕のまねをして糖質制限を始めた大和田先生が、先週来院しました。
糖質制限を始めて、たった2ヶ月で12㎏も痩せたそうです。
僕は5か月で6.5㎏しか痩せてないので、悔しいです。
岩間のステーキレストランで食事をしながら、糖質制限について語り合いました。
大和田君は 、たった1か月の間に、糖質制限ついて、僕よりはるかに詳しくなっていて、びっくりしました。
漫画家の情報収集能力と、理解力、恐るべし!
競争が激しい職業ですから、このくらいの脳力がなければ、生き残っていけないのでしょう。
2012.7.13 カテゴリー|その他の治療について
先日紹介した。汗疱の患者さん
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/07/post-48.html について、夏井先生に報告したところ、夏井先生のHP
http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm で塩分制限って本当に必要なのか?という議論になりましたので、まとめてみました。
6月5日のこのコーナーで紹介した「汗疱の原因は塩分摂取不足では?」というメールを紹介しましたが,茨城県のにしぼり整形外科の西堀先生からこんなメールをいただきました。
この「漢方と塩分不足」,「高血圧対策としての塩分制限の妥当性」についてご存知の先生がいらっしゃいましたら,ご教示いただけましたら幸いに存じます。
それに対する反応
塩分と高血圧について早速教えていただきました。
まず,心療内科の先生から。
三石巌氏の書。減塩指導する医者の愚かさが記載されています。
「医学の常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」」
そしてもう一つ。
「すべての人に減塩を勧めるのではなく、食塩感受性の人だけに勧めるべきであるという考え方が強くなってきている。減塩で血圧降下が期待できるのは食塩感受性者だけであり、しかも、その比率が低いものであることも分かってきたからである」というのを読んで,ちょっとびっくり。私の高血圧に関する知識,間違っていたんだ。
「
汗疱と塩分不足」の発端となったメールを寄せていただいた方(素人の方です)からの追伸です。
汗疱の症状改善に役だった例があったようで嬉しい限りです。
現在の世の風潮としてとかく誰に対しても「減塩!減塩!」と叫ばれており、まるで塩が毒かのような扱いを受け、その結果知らず知らずのうちに「塩は出来るだけ摂らない方がいい」「塩を摂らない方が健康的」などと思ってしまってる人が非常に多いと感じております。私も実際数年前までは漠然とそう思っておりました。
しかしふと疑問をもち色々調べてみると塩分摂取を控えるようにという理由がどれもはっきりした根拠が無く、逆に塩分不足による弊害の方が非常に多いのではないかと思うに至りました。
塩分過剰により
・高血圧になる
・胃がんになりやすい
・腎臓に負担がかかる
この様な事が云われておりますが、どれも疑問に思うことばかリです。
高血圧に関しては今日紹介があった食塩感受性もそうですし、胃がんになりやすいというのは東北の人が胃がんが多いのと食塩摂取量が多いのを結びつけているだけで明確な理由がありません。塩分が胃がんを招きやすい理由として胃に食塩という刺激物が入る事によってガンになりやすいなどと説明している先生もいますが塩酸から保護されている粘膜が食塩なんかでダメージを受けるでしょうか?
又、腎臓は塩分を排出するので塩分が多いと負担がかかるなんて話も腎臓の塩分排出の仕組みから考えたら噴飯ものだと思います。糸球体で血液を物理的ろ過した水分から尿細管で塩分を最吸収する事を考えると塩分(ナトリウム)が少ないほど腎臓は仕事をしなくてはならず、ナトリウムが多いほど楽が出来るという事になると思うのですが。
昔に比べると熱中症で倒れる人が非常に多いような気がします。(これはデータを調べてないのではっきり言えませんが)
高校駅伝で脱水症状でリタイヤしたり学校の屋外授業で倒れる事例も相次いでるのは、慢性的な塩分不足の人が増えている結果という可能性も考えられます。
一昔の人が消毒しないとバイキンが入って大変になるよという呪縛に縛られていたように、塩分に関しても大部分の人が控えなきゃいけないという呪縛にしばられているのではないかと思います。
消毒や糖質制限と同じように間違った呪縛にとらわれて不健康な生活を送っている人が健康的な生活を取り戻せるよう、塩の重要性についても話題としてとりあげていただければ幸いです。
ざっくりとまとめるとこんな感じでしょうか。
2012.7.12 カテゴリー|その他の治療について
汗疱の症状
手掌・足底に小水疱が左右対称に出現する。それを放置すると、乾燥してがさがさになる。手だけでなく足に現れる事もあるため、水虫と一緒にされがちだが、菌は存在しないため感染は心配しなくてよい。また、水疱が出現する初期に強い掻痒をともなう。小水疱は融合して大きな水疱になることもある。春・夏に悪化し秋になると軽快することが多い。
汗疱の病態
多汗症の人に多いというが、汗が外に出ず皮膚内のpHが低くなり炎症・湿疹を誘発するものと考えられる。汗疹(あせも)の特徴と湿疹の特徴が混ざりあった病態ともいえる。汗腺自体に異常はなく、その汗腺自体の炎症とは異なる。
つまり、はっきりとした原因はわかっていなかったのですが、「新しい創傷治療」の更新履歴に、「塩分不足が汗疱の原因ではないか?」という仮説が載っていました。
http://www.wound-treatment.jp/title_new_2012-06.htm
汗をかく⇒塩分が不足する⇒汗疱になる
と考えると、夏に多い理由、多汗症の人に多い理由などが全て説明できます。シンプルで矛盾がない素晴らしい仮説です。
先週、両手足のひどい汗疱の患者さんが受診されました。
3か月前に発症して、うちに来るまでに3か所の皮膚科を受診して、ステロイドの軟膏などを処方されていましたが全く改善しませんでした。
もしかして、塩分不足が原因ではないかとその点について聞いてみたところ。
汗疱を発症する1か月前に心筋梗塞になり、主治医から「塩分摂取を1日6g以下」にするように制限されたそうです。
もともと汗かきで、かつ屋外で働く肉体労働者で、昨夏までは脱水にならないように、塩をなめながら仕事をしていたそうです。
「塩分不足が原因でしょう。」と説明したら、すごく納得がいったようでした。
「汗で喪失した分の塩分を補給しないと、脱水症にもなってしまうので、もう少し塩分を摂取したほうがいいでしょう」
と説明しました。