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人生を変えた母の言葉

2018.10.02 カテゴリー|その他

 人生には大きな転機があるもので、そのときには気がつかなくても、後からあのときがそうだったんじゃないかと思ったりします。

 私の場合は中学3年生の三者面談の後の母から言われた言葉でした。

 ちょっと自慢話っぽくなりますが、おつきあいください。

 

 私は、小さいときから勉強は出来る方でしたが、学年で1番とかクラスで1番とかではありませんでした。

 運動神経も極めて鈍く、たれ目で下ぶくれでイケメンからほど遠く、いろいろコンプレックスを抱えていて、自分に自信が持てませんでした。

 

 コツコツ勉強することも苦手だったため、中学3年生になり、みんなが真面目に受験勉強を始めると、みるみる成績が落ちていきました。

 そんなときの三者面談で、担任の先生から

 「今の成績では土浦一高は無理だから、志望校を石岡一高に変えたほうがいいだろう。」と言われました。

 そのときは黙って話を聞いていた母が、帰り道で急に悔しがりだして、

 「あんなこと言われて、お母ちゃんはものすごく悔しくて涙が出そうだった。やすひろは悔しくないのか。ちゃんと勉強して先生を見返してやれ」と言いました。

 母がこんなに悔しがっているので、とことん勉強して先生を見返すことにしました。

 1ヶ月後の新教研テストにむけて、平日は8時間、休日は16時間くらい集中して勉強しました。

 そして迎えたテストで、500点満点で490点くらいとって、ぶっちぎりで学年1位、茨城県で13位になりました。

 

 あまりの成績アップに、みんなビックリ、先生もビックリ、友達もビックリ、そして何より自分がビックリしました。

 そして、自分がテスト勉強がものすごく得意なこと、1ヶ月くらいならものすごく集中できることを知り、自分に自信が持てるようになりました。

 自分に自信が持てたので、医師を目指すことを決めて作文に書きみんなの前で読み上げました。

 そして、医学部の大学受験も、医師国家試験も1ヶ月くらいの集中勉強で突破しました。

 

 あのとき、自分以上に悔しがってくれて私のやる気スイッチを押してくれた母に心から感謝しています。

坐骨神経痛なんてないよ

2018.10.01 カテゴリー|トリガーポイント注射

 坐骨神経痛を病名だと思っている人がいますが、病名ではありません。 

 坐骨神経痛とは坐骨神経が走っているあたり、おしりから太ももやふくらはぎにかけての痛みのことです。

 つまり、坐骨神経痛は頭痛や腹痛などと同じ症状であり病名ではありません。

 

 坐骨神経痛の原因は、おしりや太ももやふくらはぎに出来たトリガーポイントです。

 神経痛ではなくて筋肉痛なのです。

 紛らわしいので、私は坐骨神経痛という言葉を使いません。

 

 患者さんが坐骨神経痛と言ったときはこう言います。

 「坐骨神経痛なんて病気はないよ。坐骨神経が走っているあたりの筋肉の痛みだよ。痛くなっている筋肉に注射をすれば治るよ。」

 

 

 

勝手にシーネの包帯を外したらネットで悪口を書かれるくらい怒るよ

2018.9.14 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 骨折や捻挫の治療でシーネ固定をしたときは、

 「シーネの包帯は素人でも外せるけど、元通りに巻けないから絶対に外さないように!勝手に外した場合は、人が変わったように怒るよ。」

 と説明しています。

 それでも勝手に外してしまう人がいます。そんなときは、本当に人が変わったように怒ります。

 

 実際に私がシーネを巻くときは手際よくちょちょいと巻いちゃうので、誰でも出来るように見えるかもしれませんが、そうじゃありません。

 骨折にたいして、どこに力を加えれば一番しっかり固定できるか力学的視点で考えながら、包帯を順番や巻く強さや範囲を決めています。

 なので医者になって20年以上になりますが、包帯の巻き直しは一度たりとも看護婦さんに任せたりせずに必ず自分でやってきました。

 

 1年くらい前です。

 女の子の手首の骨折にシーネを巻きました。

 1週間後再診してもらった際、包帯が下手くそに巻きなおされていたので、人が変わったように怒ったら、

 「緩んだから看護婦の姉に巻きなおしてもらったから問題ないでしょう!」

 とお母さんが逆ギレしてきたので、

 「その看護婦さんは私と同じくらい骨折の治療の経験と知識があるんですか!だったらその看護婦さんに治してもらえばいい!」

 と逆ギレ返ししました。

 

 そしたら、ネットの口コミサイトに悪口を書かれちゃった。

 なので、今後は「包帯を勝手に外したら、ネットに悪口を書かれるくらい怒るよ!」と説明することにしました。

 

 シーネの包帯は勝手に外さないでくださいね。

 緩んだときは私が巻きなおすから再診してくださいね。

加圧トレーニングで健康寿命を延ばそう

2018.9.10 カテゴリー|加圧トレーニング

 健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。

 健康寿命は男性が約71歳、女性が約74歳です。

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 つまり、男性の場合71歳くらいで健康上の問題で日常生活に介助や介護を必要となってくるのです。 

 介護が必要になる原因の第1位は「運動器疾患」です。

 筋力低下や関節痛などが原因で介護が必要になる人がたくさんいるのです。

 筋力低下の予防には筋肉トレーニングしかありません。

 当院で行っている加圧トレーニングなら、より効率的に筋力をつけることが出来ます。

 

 うちの親父は77歳ですが、元気もりもりです。

 パークゴルフに行ったり、カラオケに行ったり、介助や介護など受けずに活動的に生活しています。

 ありがたいことです。

 元気な理由は、週1回の加圧トレーニングを10年以上続けているからです。間違いありません。

「患者は嘘をつく」

2018.9.04 カテゴリー|その他

 「患者は嘘をつく」

 私がまだ医大生だったころに、糖尿病が専門の教授が教えてくれた言葉です。

 患者は嘘をつくというか、人間誰しも自分の都合がいいように話を少し変えて説明することはよくありますよね。

 

 以前ブログにこんな記事を書きました。

https://nishibori-seikei.com/blog/2017/11/post-721.html

捻挫で受診した中学生(バスケ部)
 いつものように3日間シーネ固定をしようとしたら、
 「コーチから固定はしないほうがいいと言われた。」だって。
 ムカッときて「今まで捻挫の治療を1万人以上やっているのに、なんで素人のコーチに指図を受けなきゃいけないんだ!」って言っちゃった。
 1万人はちょっと大げさですね、5千人くらいだと思う。
 シーネ固定して、3日後に受診するように話したけど、来なかった。
 コーチの指示で勝手にシーネ外しちゃったのかもね。
 3日で治る捻挫が、1ヶ月とか半年とかかかるかもしれないけど、仕方ないね自己責任だから。
 
 
 でも後から考えたら、この中学校のバスケ部からは他にも何人も捻挫の中学生が来ていて、みんな同じようにシーネ固定で治療しているけど、この子以外に「コーチから固定しないほうがいいと言われた」なんて言ってきた患者さんはひとりもいなかったんだよね。
 みんなちゃんと通院してすぐ治っているし。
 
 と言うことは、この子のお母さんがうそをついた可能性が高いです。
 ここからは私の勝手な想像ですが、
 捻挫して最初に接骨院に行ったら、そこの先生に「折れているかもしれないから整形外科でレントゲンを撮ってきて」と言われて当院を受診した。
 でも治療は接骨院で受けたいからシーネ固定されたくない。
 コーチがダメと言ったことにして断ろう。
 という感じだったのではないでしょうか?
 たぶん当たってますよ。よくあることだし。
 
 どちらにしろ、私に対する侮辱であることには変わりないのですが、濡れ衣で怒ってしまったコーチにはこの場を借りて謝罪したいと思います。
 
「申し訳ありませんでした。」(たぶん読んでないけどね。)

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