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2018.10.18 カテゴリー|その他
保育園(笠間市以外)の職員が職場の運動会のリレーで転倒して右肩を痛めて受診しました。
最初は患者本人も仕事中の怪我と申告していました。
仕事中の怪我は労災なので、受付で「今日は自費でかかって、後日労災の手続きを済ましたら、返金します。」と説明しました。
そしたら急に、「リレーには職員としてではなく親として出たから健康保険が使えるはずだ。」と訳のわからないことを言い出しました。
事務長が「それでも、健康保険が使えるかどうか健康保険組合に問い合わせないとわからないので、今日は自費でかかってください。」と説明しましたが、納得してくれず、駐車場もスリッパも待合室の椅子も無くなるほど混んでいるのに、30分以上もめていました。
業を煮やした事務長が私の相談にきたので、「自費でかかるのがイヤなら、よその病院に行ってもらって」と指示してそう説明したら、「患者ファーストじゃねぇな」と文句をたれて、しぶしぶ自費でかかっていきました。(本当は、こういうめんどくさい患者さんは怒って帰ってくれたほうがよかったんだけどね。)
患者ファーストって何?
ごじゃっぺな患者のごじゃっぺな要求を全部うけいれるってこと?
だったら、当院は患者ファーストじゃないよ。
つうか、小池都知事じゃあるまいし「当院は患者ファーストです。」とか言ったことねぇし。
しいてあげるなら「ゴルフファースト」かな。
2018.10.17 カテゴリー|その他の治療について
3年前に、左殿部から下肢の痛みとしびれで当院を受診した患者さんです。
痛みに添って皮膚炎を認めたので帯状疱疹と診断し、抗ウイルス薬を処方しました。
1週間後に再診した際、皮膚炎は治っていましたが、痛みとしびれが改善してなかったため、念のため腰椎のレントゲンを撮りました。
腰椎レントゲンでは軽い老化現象を認めるだけだったので、帯状疱疹後神経痛と診断してリリカを処方しました。
それからずっと来院しませんでした。
先日、右股関節が痛くなったと当院を受診しました。
股関節のレントゲンで異常がなかったので、股関節の筋の痛みだと説明したら、
「3年くらい前に、同じように痛くなって先生にレントゲンを撮ってもらって脊柱管狭窄症って言われて薬をもらった。」って言われました。
・・・・・・・・・。
いや、そんなこと絶対に言ってないんだよね。俺は腰の骨に変形があったら何でも腰部脊柱管狭窄症って診断しちゃうそこらの藪医者とは違うからさぁ。
どっかで自分で理解しやすいように脳内変換しちゃったんだろうな。
こういうことはよくあることで、そりゃあ、医者だってよくわかってないことを患者さんが理解するは大変ですよ。
2018.10.16 カテゴリー|トリガーポイント注射
五十肩の患者さんは夜寝ると痛くて目が覚めちゃうと訴えることが多いです。
五十肩は肩の筋肉に出来たトリガーポイントが原因です。
横になっていると寝返りを打つときなどに肩の筋肉に負担がかかるので痛みが出るのです。
この五十肩の夜間痛にリボトリールがよく効きます。
リボトリールには筋肉の緊張を和らげる効果があり、また副作用で適度に眠くなるので、五十肩の夜間痛に眠れない患者さんに処方すると「夜はよく眠れるようになった。」と喜んでもらえます。
リボトリールは1981年から国内で使用されている「抗てんかん薬」です。
てんかんの患者さんの治療用に発売された薬ですが、古くから慢性の痛みやしびれに効果があることがわかっていました。
私が所属していた福島県立医科大学整形外科では慢性の痛みやしびれにリボトリールをよく処方していました。
トリガーポイント注射で有名な加茂先生も患者さんにランドセンをよく処方します。ランドセンは名前が違うだけでリボトリールと全く同じ薬です。
薬の説明書に「抗てんかん薬」と書かれているので、「これを飲んだらてんかんになるんじゃないか?」と心配なって質問してくる患者さんがいます。
そんなときは「てんかんを治す薬だからてんかんにはならないよ。風邪薬を飲んでも風邪にならないでしょ。」と答えています。
2018.10.15 カテゴリー|糖質制限
先日、夏井先生のウェブサイトに以下のようなメールが紹介されました。
http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1012-2
職場での休憩時間に、パート職員に、「糖質は毒だ」と、日ごろ言い聞かせているのですが、誰も賛同せず糖質中毒から抜け出す気は一切なしです。
皆さんはこれを読んでどう思ったでしょう。
私はちょっと腹が立ったので、夏井先生にメールを送りました。
http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1013-3
金儲けのために、あえて患者の不利益になる治療を選択しているとしたら、それは犯罪であり、悪魔の所行です。とりあえず私の知っている範囲ではそんな医者はいません。
2018.10.10 カテゴリー|その他
当院にはスポーツ障害の子供もたくさんきます。
スポーツ障害にもトリガーポイント注射がよく効きます。
なので小学校高学年以上の子供には一応、
「注射した方が早く良くなるけどどうする?」と聞いています。
試合が近いとか、練習を休みたくないなどの理由で注射を受けていく子供もたまにいます。
たいていの子供は、「注射は絶対ヤダ」とか「いいです。いいです。」とすぐに断ってきますが、中にはモジモジしてうまく断れない子供もいます。
そんなときはこう声をかけます。
「イヤならイヤってちゃんと断れないとダメだよ。そんなんだと、そのうち悪い先輩から覚醒剤とか売りつけられちゃうぞ。」
先頃、女優の三田佳子さんの馬鹿息子が覚醒剤でまた逮捕されました。
4回目だそうです。
テレビでは三田さんがたくさんおこづかいをあげて甘やかしていたことが原因のように報道されていますが、それはちょっと違います。
覚醒剤は1度やったら2度とやめられない危険な薬物なのです。
1度やったら、意志が強かろうが弱かろうがやめられないのです。
だから最初に誘われたときに絶対に断らなければいけないのです。
病院の注射くらいでモジモジしていてはダメです。
「イヤなものはイヤ」「ダメなものはダメ」ときちんと意思表示できるようにならなきゃダメだよ。