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当院におけるテレパラチド週一回製剤の使用経験 ~骨折抑制作用と疼痛改善作用について~その②

2016.1.25 カテゴリー|その他の治療について

症例

 2011年11月から2015年9月までに胸椎および腰椎の圧迫骨折による痛みで、当院を受診した患者さん79例です。

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結果

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 副作用(吐気)の発現率は8.9%でした。痛みが取れた後で通院を事故中断した患者さんは49例で全体の62%でした。

 

骨密度の推移

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 当院の骨密度測定機(手首の骨密度を測る機械)では骨密度の明らかな上昇は認められませんでした。

 

テリボンを72回投与した7例の骨密度の推移

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 骨密度は半年後までに低下して、それから少しずつ上昇しました。

 

再骨折

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 再骨折は1例のみでした。テリボンを25回以上投与した症例には再骨折は認めませんでした。脊椎圧迫骨折を生じた方が、再骨折する確率は2年以内で約40%といわれています。テリボンノ投与で骨密度の上昇は認められませんでしたが、骨折抑制作用はかなり強いと推察できます。

当院におけるテレパラチド週一回製剤の使用経験 ~骨折抑制作用と疼痛改善作用について~その①

2016.1.25 カテゴリー|その他の治療について

  昨年の9月に笠間市骨関節研究会で発表した。テリボンの使用経験について、まとめてみました。

 

背景 

 当院では、圧迫骨折による腰痛に対してテリボン皮下注射を行っている。テリボンを注射することで劇的に痛みが改善する患者さんが、少なからずいる。テリボンの効果について、カルテを元に評価した。

 

テリボンが著効した症例

症例① 72歳女性 

 5年前より骨粗しょう症で通院中の患者。

 誘引なく右腰痛が出現して、翌日当院を受診した。レントゲン上は多発圧迫骨折を認めた。骨密度はYAM値54%であった。

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 右腰方形筋へのトリガーポイント注射を4回行ったが、痛みが改善しなかったが、テリボン皮下注を1回行ったら、劇的に痛みが改善した。
 
症例② 90歳女性
 
 草の根を引っこ抜こうとして、キアッとしてから腰に痛みが出た。3日後に当院を受診した。レントゲン上、L2圧迫骨折を認めた。骨密度はYAM値42%であった。
 
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 初診時にテリボン皮下注射開始した。4週間後には腰痛が消失した。6週間後に通院を自己中断した。
 
 
症例③ 87歳女性
 しりもちをついてから腰痛が出現して、翌日当院を受診した。レントゲン上、多発圧迫骨折を認めた。骨密度はYAM値44%であった。
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 トリガーポイント注射とエルシトニン筋注を2回行ったが痛みは改善しなかった。テリボン皮下注を行ったら、1回で痛みに劇的によくなった。8か月後に通院を自己中断した。
 
 

ドラクエの思い出

2016.1.22 カテゴリー|その他

 RPGのドラクエが30周年を迎えるそうです。

 私はゲーム好きなのでドラクエも1~5までは何度もクリアするほどやり込みました。

 ドラクエ1が発売されたのは私が高校1年生のときでした。当時、我が家にはファミコンがなかったので、ドラクエをやっている友人(主に大和田)の話を聞いてうらやましく思っていました。

 高校2年生のときにドラクエ2が発売されました。当時は空前のドラクエブームで発売日にドラクエ2を手に入れるのは至難の業でした。土浦では今はなき京成百貨店7階のおもちゃ売り場に2個だけ入荷すると言う情報が入りました。

 漫画家になった大和田秀樹ともう一人の友人バッキー(あだ名)が、ドラクエを買うために学校をサボるというのでわ、私もついて行くことにしました。

 私たちが京成百貨店に着いたときにはすでに10人くらい並んでいました。そこで私は三国志の諸葛孔明のように作戦を考えました。

 開店と同時にみんなエレベーターに乗るだろうから、私も一緒に乗って、全部の階のボタンを押して2階で降りる。その間に大和田とバッキーはエスカレーターを駆け上がって7階まで上がるという作戦でした。

 作戦は大成功して、大和田もバッキーもドラクエ2をゲットできました。

 めでたしめでたし。

 

 ちなみに私自信がドラクエ2をやったのは、大学生になって、一人暮らしを初めてからです。必勝本も買って超やり込みました。おもしろかったなぁ。

モーニングで大和田秀樹先生の連載が始まります。

2016.1.21 カテゴリー|その他

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 高校時代からの親友でゴルフのライバルである漫画家・大和田秀樹先生の新連載が次号のモーニングより始まります。

 是非読んでください!

O瀬さんからのメール

2016.1.15 カテゴリー|トリガーポイント注射

以前から当院に通院していて、患者さんをたくさん紹介してくれるO瀬さんから頂いたメールを紹介します。
 

   西堀先生へ                       
                           ひたちなか市
                                 O瀬
                               
        足の痛みが辛い友人の診察について(お願い)
前略
 いつも大変お世話になっております。今年もよろしくお願いいたします。
 さて、私の友人のN田さん(66歳)は、両足の痛みに苦しんでおります。
 痛みの原因は、10年ほど前に屋根から転落し両足の踵を骨折して手術をうけ、日常生活に支障の無い程度に回復しましたが3年程前に左膝の半月板を損傷したことによるものと思われ、現在地元の整形外科病院にて通院治療をうけております。
 最近の症状は、左足をかばっているためか右足まで痛みが強くなり、私と共通の趣味であるグラウンドゴルフのプレーにも支障をきたしております。
 N田さんは、小生が長いこと膝の痛みに悩んでいたことを知っていたので治療についていろいろと相談にやってきました。
 私の膝の痛みは、若い時に無謀なスキーで右足脛骨骨折の後遺症により60歳半ばから膝痛に苦しまされ、整形外科病院にて膝関節への痛み止め注射や針灸マッサージ等様々な治療を行ってきましたが一向に改善されず、知人の紹介により3年ほど前に西堀先生の治療(トリガーポイント注射)によって著しく痛みが改善され、現在は先生に感謝しながら年齢相応に元気にグラウンドゴルフをはじめ生涯スポーツを楽しんでおります。
 また、最近では私の紹介によりひざ痛で苦しんでいたN村さん(私達とグラウンドゴルフの仲間)が先生の治療により劇的に痛みが改善したので先生の診察をN田さんに進めたところN田さんも近日中に先生の診察を受けたいと私に申しております。
 私は、先生の治療方法で足腰の痛みで苦しむ人達が一人でも多く痛みから解放されるよう願って、先生の診察を受診するよう紹介しております。
 西堀先生、お忙しいところ誠に恐縮ですがN田さんのため診察と治療についてご高配を賜りますようお願いいたします。
 乱筆乱文にてご容赦下さい。
      用件のみ

 私がこのメールを見るよりも先にN田さんが受診されました。左膝と右股関節のMPSでしたので、トリガーポイント注射を行いました。

 O瀬さんは、活動的で、社交的で、人望が厚い、素敵なおじいさんです。私のことを信頼してくれて、たくさん患者さんを紹介してくれます。O瀬さんの紹介で来る患者さんもO瀬さんの友人だけあって皆さんとてもいい方ばかりです。

 O瀬さん、いつも本当にありがとうございます。わたしもO瀬さんのような素敵なおじいさんになれるように、日々精進していきたいと思います。

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