2013.6.24 カテゴリー|医療に関する迷信
足腰が弱ると、転倒しやすくなります。
転倒して、腰や股関節を骨折してしまい寝たきりになってしまう高齢者がたくさんいます。
転倒しないため、足腰を鍛えるために、ウォーキングをしてる方がたくさんいると思いますが、残念ながらウォーキングには転倒を予防する効果はあまりありません。
筋肉には、速筋と遅筋の2種類の筋肉があります。
速筋は素早い動きをするための筋肉です。
遅筋はゆっくりとした動きをするための筋肉です。
何かに躓いてふらついたときは、素早く体を動かしてバランスを取らなければ、転んでしまいます。
その時、使われる筋肉は速筋です。
ウォーキングで鍛えられるのは遅筋だけです。
ウォーキングのような軽い負荷の運動を何時間やろうとも速筋を鍛えることは出来ません。
なので、ウォーキングには転倒予防効果があまりないのです。
速筋を鍛えるには、筋肉トレーニングが必要です。
当院で行っている加圧トレーニングなら、週1回15分程度の運動で、足腰の速筋を強化することが可能です。
関連ブログ
ウォーキングはダイエットにいいは迷信
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/11/post-135.html
ウォーキングをしないと死んじゃう病
2013.6.20 カテゴリー|加圧トレーニング
ボクシングの世界チャンピオン井岡一翔選手も、加圧トレーニングを取り入れて、パンチ力がアップしたようです。
井岡一翔、右ボディーで一撃KO!加圧トレでパンチ力UP
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130509-00000017-dal-fight
今回の試合に向けて、親交のある格闘家の角田信朗氏の勧めで加圧トレーニングを採り入れた。その結果、腕の回転力やパンチの力強さがアップ。一法氏も「ミットを持っていて、今までは肘と肩くらいだったけど、今は肩甲骨まで響いてくる。今後、もっと強いパンチで回転を上げていける」と断言。今後も継続する方針だ。
加圧トレーニングをすれば、短時間、低負荷の運動で筋力をアップすることができます。
アスリートのパフォーマンス向上に最適なトレーニング方法です。
2013.6.19 カテゴリー|湿潤療法
60代女性
昨年12月に、転倒して左下腿を打撲しました。打撲によりできた皮下血腫にばい菌が入り蜂巣炎になり、某病院に入院し切開手術を受けました。手術後、創が開いてしまい、消毒と軟膏とガーゼによる治療を受けていましたが、いっこうに創が治らないため、息子さんが心配してインターネットで調べて、4月4日に練馬光が丘病院の夏井睦先生の外来を受診ししました。そこで湿潤療法について説明を受け、自宅に比較的近い当院に紹介されました。
当院初診時の写真です。左下腿の前面に長径3㎝位の皮膚欠損層を認めます。
週2回、通院してもらい、それ以外の日は自宅で、入浴後にプラスモイストの交換をしてもらいました。
本人の希望もあり加圧トレーニングもしてもらいました。
1か月後の写真です。わかりにくいですが、創は小さくなっています。
2か月後、皮膚が出来上がって治りました。
消毒と軟膏とガーゼで治療を4ヶ月続けても治らなかった創が、湿潤療法で2か月で治りました。
やっぱり、消毒と軟膏とガーゼによる従来の治療法より、湿潤療法のほうがすぐれています。
ちなみに、加圧トレーニングが創の治癒を促進したかどうかは、比較ができないのでわかりません。
しかし、理論的には、加圧トレーニングをすると、創の治癒を促す成長ホルモンが大量に分泌されるし、患部の血流もよくなるので、創の治癒を促進するのではないかと思われます。
2013.5.10 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
12歳の女の子
体育の跳び箱で着地に失敗して、右肘を打って受傷しました。
すぐに当院を受診しました。
レントゲン上、上図の矢印の部分(橈骨頸部)が折れて大きくずれていました。
この部位は、前腕を回す運動(回旋)の軸となる部分なので、ずれたままつくと前腕の動きが制限され、日常生活に著しい支障をきたします。
手術をして固定したほうが良いと考え、近隣の総合病院数件に電話で転院のお願いをしましたが、すべて忙しいという理由で断られてしまいました。
金曜日の夕方というタイミングが悪かったのかもしれません
次善の策として、本人と家族と相談して、当院で保存的に治療することになりました。
骨折部に局所麻酔をかけ、テレビレントゲンを見ながら徒手的に骨折を整復しました。
整復後のレントゲン ↓
うまく許容範囲内に整復できたので、ギプスで外固定しました。
この際のギプスは、肘の屈伸は制限するけど、前腕の回旋は自由にするMacAuslandタイプにしました。
固定しながらも前腕の回旋をさせることで、回旋に適した位置で骨が癒合します。
3週間後ギプスを外しました。
その後1か月は自宅でお風呂の中で可動域訓練をしてもらい。
そのあと1か月間、当院で週2回、加圧リハビリテーションをしてもらいました。
4か月後のレントゲンです。 ↓
橈骨頸部は10度ほど曲がっています。
左肘に比べて、屈曲と伸展に10度の可動域制限を認めますが、回旋運動には可動域制限を認めていません。
現在、日常生活に支障はなく、バレー部に入って頑張っています。
2013.4.15 カテゴリー|その他
昨日、土浦のマロウドつくばで開催された土浦一校の同窓会に参加してきました。
25年ぶりに再会した同級生は、JAXAの研究者、気象予報士、インテルの研究者、ワインアドバイザー、農学博士など、いろいろな職業の人がいました。
大和田秀樹君が漫画家になっていることは、だいたいの人が知っていて、あまり驚かれていませんでしたが、僕が開業医になっていることには、多くの人が驚いてました。
高校3年生の1学期くらいまでは、成績は学年でも下のほうで、国公立の医学部に入りたいなどと、恥ずかしくて人に言えるような立場にはなかったので、内緒にしていました。
夏休みから猛勉強をして、ミスターシービーばりの追込みを見せ、何とか福島県立医科大学に滑り込みました。そんなわけで、よほど親しい友人以外は僕が医学部に入ったことを知らなかったようです。
久しぶりに会った同級生の中には、見る影もなく太ってしまっている人が何人かいました。
僕は、加圧トレーニングと糖質制限で13㎏やせて、高校生当時とそれほど変わらない体重に戻しておいたので良かったです。
ダイエット前の子の写真のような状態で、参加したら誰だかわかってもらえなかったかも。
ちなみに、これ↓が現在の状態です。