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ギプス除去後5年続いた痛みにトリガーポイント注射が効いた!

2016.9.06 カテゴリー|トリガーポイント注射

 50代の女性

 東日本大震災の際に右膝を痛め、近くの整形外科でギプス固定を3週間うけました。

 ギプスを外してから、右下腿の外側につっぱるような痛みが出現しました。

 温熱療法や電気治療を受けましたが、痛みは変わりませんでした。

 3ヶ月前に当院を受診しました。

 触診の結果、下図の部位にトリガーポイントを認めました。

14579.jpg

 ギプスの端が筋肉に当たってトリガーポイントが出来てしまったものと思われました。

 週に1回ずつトリガーポイント注射を行いました。

 今では多少違和感は残っていますが、痛みはほとんど感じないそうです。

 5年上続いていた痛みがトリガーポイント注射で良くなりました。

石川遼選手の椎間板、仙骨の炎症って何?そんな病気あんの?

2016.8.29 カテゴリー|トリガーポイント注射

石川遼、米ツアーでの飛躍を見すえた半年間

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160829-00000007-alba-golf

「椎間板、仙骨の炎症。安静にすることが大事です」故障が表面化した直後に受けた診断だ。日常生活は問題ないが、体を捻る動きをすると痛みがでるため、ゴルフだけができない。


 椎間板、仙骨の炎症って何?

 そんな病気あんの?

 まさか化膿性椎間板炎とか仙骨骨髄炎じゃないよね。

 もしそうだったら半年くらいじゃ復帰できないからね。

 MRIを撮っても、CTを撮っても、ヘルニアとか腰椎分離症みたいなはっきりわかる異常がないから、適当につけた病名じゃないのかな?

 

 腰痛の95%は筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。

 残りの5%は、感染症や骨折、癌などの重篤な病気です。

 半年で復帰できたと言うことはMPSだったのでしょう。

 トリガーポイント注射をうけていればもっと早く復帰できたと思うよ。

 

 でも画像診断で異常が見つからなくて良かったよね。

 下手に、(痛みと関係がない)ヘルニアなんかが見つかって、(必要のない)手術なんか受けていたら、あと1年は復帰が遅れたんじゃないかな。

 アメリカに戻ったらまたストレスで腰痛になっちゃうかもしれないから、このまま日本ツアーに出ていたほうがいいのにな。

 

 関連ブログ

https://nishibori-seikei.com/blog/2016/03/post-585.html

こんなにひどい変形性膝関節症にもトリガーポイント注射が効く

2016.8.29 カテゴリー|トリガーポイント注射

70代の女性

3年前から両膝痛があり、近所の整形外科でヒアルロン酸の注射をしてもらったりしたが、あまり変わらなかった。

草むしりをした後、両膝の後ろが痛くなって立てなくなるため、先月当院を受診した。

右膝のレントゲン

14776r.jpg

左膝のレントゲン

14776l.jpg

 レントゲン上は、両膝とも今すぐに人工膝関節置換術をうけた方がいいくらいのひどい変形性膝関節症です。

 しかし、痛むのは膝の後ろだけということなので、触診をしたところ下図の位置にトリガーポイントを見つけました。

14776.jpg

 トリガーポイント注射をしたら、1回で痛みはだいぶ良くなりました。

 こんなにひどい変形性膝関節症でもトリガーポイント注射が効く人もいるのです。

整形外科は進歩が遅いのではないですか?

2016.8.14 カテゴリー|トリガーポイント注射

 最近、あるご婦人からこんな指摘を受けました。

「整形外科は進歩が遅いのではないですか?」

 ドキッとしました。

 このご婦人の言わんとしたことをまとめると

「がんの治療などは、どんどん新しい技術や薬が開発されて変化しているが、整形外科の治療は、昔とあまり変わっていない。ほかの分野に比べて進歩が遅いのではないですか?」

 ということでした。

 整形外科の治療が昔とあまり変わってないというのは、レントゲンを撮って、シップや痛み止めを出して、電気をかけて、それで治らなければ手術という治療体系が変わっていないという意味と、手術をしてもよくならない人が相変わらずたくさんいるという両方の意味だと思いました。

 私はこう答えました。

「実は、痛みに対する治療の研究は最近始まったばかりなのです。痛みというのは脳が感じるものなので、とても複雑で、簡単には解明できません。それでも痛みについてだいぶわかってきているのですが、ほとんどの整形外科医はそのことを学ぼうとせず、相変わらず、骨や軟骨の変形を直せば痛みが取れると信じています。そういう意味で、ほかの分野に比べて進歩が遅いと言われれば遅いかもしれません。」

 

「整形外科は進歩が遅いのでは」と指摘され、否定できない現状はとても残念です。

骨や軟骨の変形を治せば痛みが取れるという前提自体が間違っているので、頭のいい偉い先生がいくら研究を重ねても治療結果がよくならないのです。

だから、ちっとも進歩しないのです。

 

体の痛みの原因はほとんどは筋肉の痙攣で、慢性痛の原因は脳の勘違い。

骨や軟骨の変形は痛みとは関係ない。

この点を踏まえて、研究がすすめられて、トリガーポイント注射よりもっと有効な画期的な治療が開発されて、はじめて整形外科の治療が進歩したと感じてもらえるのかもしれません。

諸見里しのぶ選手の肋軟骨石灰化について

2016.8.14 カテゴリー|トリガーポイント注射

 先日女子ゴルフの中継を見ていたら諸見里しのぶ選手が久しぶりに出場していました。

 なんでも、肋軟骨が石灰化していて、手術で取り除くことができないから、休養するしかなかったそうです。

 ?????????????

 肋軟骨の石灰化が痛みの原因になるの?

 肋骨のレントゲンを撮ると、肋軟骨に石灰化を認めることはよくあるよ。

 高齢者なんてほとんどみんな石灰化しているよ。

 でも、誰も肋軟骨の痛みなんか訴えてないよ。

 肋軟骨石灰化なんて、ただの加齢による変化であって、痛みの原因じゃないでしょ。

 「胸の痛みの原因は肋軟骨の石灰化です。」って説明は、

 「頭の痛みの原因はその白髪です。」って説明しているのと一緒じゃない?

 気になったのでネットで記事を探して読んでみました。

https://www.golfdigest.co.jp/digest/column/back9/2015/11/24/c.asp

「09年以来、肋軟骨炎に見舞われ、薬などで痛みを抑えながら騙し騙しやってきたのですが……。もともとあったイネ科アレルギーも年を追うごとに悪化し、勇気をもって体調を整えることを決断しました」と、諸見里。一部引退との報道については、「10勝目を挙げたいし、(唯一、獲得していないメジャー競技)リコーでも勝ちたい。そのための休養です」と、きっぱり否定。諸見里の肋軟骨はすでに石灰化しており、「ゴルフをしながら治すのは不可能」(所属事務所)ということらしい。常に痛みがあるわけではないのだが、いつ激痛が走るかわからず、そのためここ数年は思い切ったスウィングもできなかった。


 肋軟骨炎って、もしかして掌蹠膿疱症性骨関節炎なんじゃないの?

 女子プロゴルファーには喫煙者が多いらしいし、諸見里選手もタバコを吸っているのでは?

 掌蹠膿疱症性骨関節炎が原因で、大胸筋や肋間筋の筋筋膜性疼痛症候群になってしまったのではないでしょうか?

 (諸見里選手が喫煙者かどうかは知りませんが)まず禁煙して、ビオチン療法を受けて、圧痛部にトリガーポイント注射をすればよくなるのでは?

 イネ科のアレルギーもあるので、糖質制限もしたほうがいいでしょう。

 私だったら、そう勧めます。

 当院を受診することはないと思いますが・・・・・

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