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骨の変形と痛みは比例しない

2012.11.05 カテゴリー|トリガーポイント注射

74歳男性

10年前から左膝痛が出現し、鍼灸院や接骨院に通院していました。

 

レントゲン上、左膝関節が、ものすごく変形しています。

でも、痛いのは、膝の裏側だけです。

ちなみに、右膝も同じくらい変形していますが、こちらは全然痛くないそうです。

 

左膝の膝窩筋にトリガーポイント注射をしたら、痛みは改善しました。

 

この方のように、膝がものすごく変形していても、あまり痛くない人もいれば、レントゲンやMRIで異常所見がなくても、ものすごく痛い人もいます。

骨の変形と痛みは比例しません。なぜなら、痛いのは骨ではなく、関節の周りの筋肉だからです。

 

腰の手術を2回も受けたのに、痛みがよけいひどくなった患者さん

2012.11.02 カテゴリー|トリガーポイント注射

58歳の男性

6年前から、腰痛と両下肢の痺れが出現し、某総合病院で腰部脊柱管狭窄症と診断されました。

4年前に、腰椎椎弓切除術(腰の骨を削って神経への圧迫を除く手術)を受けましたが、痛みも痺れも改善しませんでした。

2年半前に、腰椎固定術(金属で腰の骨を固定する手術)を受けましたが、痛みやしびれはさらに悪化しました。

2年前に、ネットでMPSについて知り、当院を受診しました。

受診時は、痛みとしびれのため歩行も歩行器なしでは歩行できない状態でした。

5412.jpg

上図のように、腰部と左ふくらはぎにトリガーポイントを認めました。

週1回、トリガーポイント注射に通ってもらいました。また、リリカの内服も開始しました。

3か月後には、痛みはかなり改善し、杖で歩けるようになり、職場にも復帰しました。

 

この患者さんのように、腰の手術を受けても治らない、あるいはしばらくはよかったけど半年くらいしたら元に戻ってしまったという患者さんはたくさんいます。

それは、ほとんどの整形外科医が、骨の変形を治すことばかり考えていて、筋肉の痛みやしびれ(MPS)があることを知らないからです。

帯状疱疹後神経痛にトリガーポイント注射が有効だった一例

2012.11.01 カテゴリー|トリガーポイント注射

74歳女性

 

5日前から、右背部から右胸にかけて皮疹が出現し、徐々に痛みが出てきたため当院を受診しました。

皮疹の状態から、帯状疱疹と診断し、バルトレックスの内服を開始しました。

1週間で皮疹は消失しましたが、右背部から右胸にかけての痛みが残ってしまったため、リリカの内服を開始しました。

リリカを漸増していき、鋭い痛みは無くなりましたが、重いような鈍い痛みが残りました。

 

発症から3週間後から、週2回、右広背筋と大胸筋に対してトリガーポイント注射をおこないました。

1か月後には痛みは消失しました。

 

この症例に出会うまで、帯状疱疹後の痛みは、神経由来の痛みなので、筋肉由来の痛みに対する治療であるトリガーポイント注射は効かないと思っていました。

しかし、帯状疱疹後神経痛では、その痛みで、「痛みの悪循環」が起き、患部の筋肉の血流が悪くなり、筋肉にトリガーポイントが出来てしまい、痛みをさらに悪化させる現象が起きることがあるようです。

トリガーポイント注射で痛みの悪循環を遮断することにより、帯状疱疹後神経痛もよくなるかもしれません。

トリガーポイント注射で筋壊死はおこりません!

2012.10.30 カテゴリー|トリガーポイント注射

当院にトリガーポイント注射で通院中の患者さんが、別の病院の整形外科医に「トリガーポイント注射を続けていると筋壊死を起こすから、すぐにやめなさい。」と言われました。

 

以前、このブログでトリガーポイント注射の危険性について書きました。

https://nishibori-seikei.com/blog/2012/10/post-84.html

当院ではこれまで、のべ24,600人に対し110,200カ所の注射をしています。その中で筋壊死を起こした症例は1例もありませんでした。

 

念のため、トリガーポイント注射の先駆者である加茂整形外科の加茂淳先生にもメールで確認してみました。

加茂整形外科http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/

加茂先生からの返事

 

こんにちは、

余計なことをいう医師ですねw。

そのような症例を経験しているのでしょうか?あるいはどこか本に書いてあるのでしょうか?

私は経験していません。

その医師は痛みのメカニズムに対して無知ですね、損傷モデルを信じているからそういうことをいうのです。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_182.htm

 ______________
          加茂整形外科医院
                加茂 淳

 

 

「筋壊死が起こる」といった先生は、整形外科のある分野においては、県内屈指の名医です。

権威がある医師に限って、自分がよく知らない治療に対して拒絶反応を起こすことはよくあることです。

大学病院の皮膚科や形成外科が、湿潤療法に対して、拒絶反応を起こしていることと同様です。

湿潤療法 https://nishibori-seikei.com/shitsujun/index.html

 

トリガーポイント注射で筋壊死を起こすことはありません。安心して治療を受けてください。
 

肩関節周囲炎(棘下筋筋痛症)

2012.10.29 カテゴリー|トリガーポイント注射

78歳の女性 半年前に重い鉢を持ち上げてから、右肩に痛みが出現しました。最近、栗剥きをしたら、痛みがひどくなり、当院を受診しました。

 

右腕の拳上はスムーズにできますが、腕を後ろに回すと痛みが出ました。

レントゲン上は異状ありませんでした。

右棘下筋に圧痛点を認めたので、トリガーポイント注射を行いました。

 

1回目の注射ではあまり痛みはとれませんでしたが、2回目の注射の後、劇的に痛みがとれました。

 

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