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どの医師に診てもらうかでかかる医療費が大きく異なる←そりゃそうだ

2017.3.15 カテゴリー|その他

どの医師に診てもらうかで、かかる医療費が大きく異なることが最新の研究で明らかに

https://healthpolicyhealthecon.com/2017/03/13/between-physician-variation-in-healthcare-spending/

 同じ疾患の治療でも、かかる医療費は医師の間で大きく異なり、医師間の違いは、病院間の違いよりも大きい(医療費を安く抑えようと思ったら、正しい医師を選ぶことの方が、正しい病院を選ぶことよりも重要である)。
 同じ病院で勤務している医療費の高い医師と、医療費の低い医師を比較すると、患者の死亡率・再入院率ともに差が無かった。

 

 同じ病気でもかかる医師によって、医療費が全然違うんだって。

 そりゃそうだよね。

 例えば、同じやけどでも、湿潤療法なら外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったら入院して植皮手術を受けなきゃいけなくなる。医療費は10倍以上違うでしょう、おまけに醜い植皮跡が残る。

 腰痛や下肢痛も、トリガーポイント注射なら外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったらMRIやCTで検査して、痛みと関係ない異常を見つけられて、入院して意味のない手術を受けさせられてる。医療費は下手すると100倍くらい違うでしょう。おまけに手術をしても痛みが取れず再手術を受けたりしたら悲惨です。

 掌蹠膿疱症だって、ビオチン療法なら3ヶ月に1回の外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったら金属アレルギーと言われて歯の詰め物を全部交換したり、扁桃腺を取る手術を受けさせられたりで、やっぱり医療費が100倍以上かかって、結局治らなくて、「現在の医療では治せません」なんて言われちゃって、踏んだり蹴ったり。

 糖尿病だって、糖質制限をしているお医者さんなら、食事療法だけで治せるけど、従来のカロリー制限を中心にした食事療法をしている医者にかかったら、食事療法をしても治らないで、内服薬を飲んでも治らなくて、インスリンを打っても治らなくて、網膜がやられて目は見えなくなるし、腎臓がやられて人工透析になるし、足の血管が詰まって壊疽になって足を切断したりで、医療費は1000倍以上かかります。

 

 じゃあ、いいお医者さんにかかるにはどうしたらいいでしょう。

 一番やっちゃいけないのは、いきなり大病院に行くことです。大病院は若い医師の教育施設でもあります。紹介状もなく飛び込みで来た患者さんは、若い医師のいい練習台です。若い医師がみんなダメなわけではありませんが、いい医師に当たる確率はかなり低くなります。

 あとはネットでよく調べること。

 信頼できる人に紹介してもらうこと。

 などですかね。

 でも、ぶっちゃけいいお医者さんに当たるかどうかは運次第なので、日頃から善行を積んで幸運をためるのが一番かもしれませんね。

びらんで皮がむけている「しもやけ」にヒルドイドソフト軟膏を出すとかもうダメすぎ。

2017.1.30 カテゴリー|その他の治療について

 60代の女性、10月頃から両手のしもやけがひどく、近所の皮膚科に通っているけどよくならないと当院を受診しました。

 両手の指が全部赤く腫れ上がっていて、あちこち皮膚の皮がべろべろに剥けてびらんになっていて、気の毒なほどひどいしもやけでした。

 皮膚科で出ている薬を見せてもらったら、ユベラ錠(ビタミンE)とヒルドイドソフト軟膏でした。

 ユベラ錠はまだいいでしょう。一応、しもやけ(凍瘡)に適応があるから。ひとつも効かないけどね。

 ヒルドイドソフト軟膏はダメです。

 ヒルドイドソフト軟膏の添付文書に「潰瘍、びらん面への直接塗擦または塗布を避けること」って明記してありますからね。

 ヒルドイドソフト軟膏は軟膏と名前がついていますが、実際はクリームです。

 クリームには界面活性剤が大量に入っているので、角質で守られていない潰瘍やびらん面に塗ると皮下組織が破壊されて、潰瘍やびらんが悪化します。

 

 患部を見ないで薬を出したのか?

 あるいは、びらん面にクリーム製剤を出していけないこと知らないのか?

 もしかして、ヒルドイドソフト軟膏は軟膏って名前がついているから、クリームじゃなくて軟膏だと思っているのか?

 まさか、軟膏とクリームの違いも知らないのか?

 いずれにしろ、患部を悪化させる外用薬を処方するなんてもうダメすぎです。

 

 しもやけは、寒さによる血行不良が原因なので、けっこう改善目的にプロサイリン錠を処方しました。

 また、皮膚のびらんに対してはステロイド軟膏(マイザー)を処方しました。

インフルエンザの検査も出来ますよ

2017.1.27 カテゴリー|その他の治療について

 インフルエンザがはやっています。
 うちの三女の通っている小学校も学級閉鎖になりました。
 
 当院でもインフルエンザの検査が出来ます。
 子供でも大丈夫です。
 薬(イナビル)も処方できます。
 
 この時期、内科や小児科はインフルエンザや風邪の患者さんでいっぱいだと思います。
 逆に整形外科はこの時期は患者さんが少ないです。(うちだけかもしれませんが・・・)
 熱が出てインフルエンザが心配だって患者さんは当院で検査を受けたほうが早いですよ。
 インフルエンザの検査は、発熱して12時間経たないと陽性にならないので、発熱してすぐではなく、半日くらい様子をみてから来てくださいね。
 
 でも、糖尿病だったり心臓病だったりの合併症がある人は、私には手に負えないので、主治医に診てもらってくださいね。

どこも痛くないのに「念のため病院に行ってください」とかいう保険会社。意味不明なんですけど。

2016.8.23 カテゴリー|その他の治療について

 交通事故にあって、どこも痛くも痒くもないのに、保険会社から

 「念のため病院に行ってください」

 といわれたからといって受診する患者さんがいます。

 

 こういう患者さんが来ると、対応に困ってしまいます。

 どこも痛くない患者さんのどこを診察したらいいのでしょう。

 どこも痛くない患者さんのどこのレントゲンと撮ったらいいのでしょう。

 手当たり次第に全身のレントゲンを撮ればいいのでしょうか?

 

 交通事故で、骨や関節や筋肉を損傷すれば、必ず痛みが出ます。

 痛くないと言うことは、どこも損傷されていないということです。

 

 筋肉痛などの場合、事故の3日後くらいに痛みが出ることもありますが、痛みが全然ないときに、後から出る痛みを予測することは不可能です。

 もしかして、私が知らないだけで、保険会社の社員は、後から痛みが出るところを見つける方法を知っているのでしょうか?

 知っているなら是非教えてほしいものです。

 

 交通事故の3日後くらいに出る痛みは、99%筋肉痛です。

 ほっといても、1週間くらいで治ります。

 なかなか治らない場合はトリガーポイント注射をすれば治ります。

 受診するのは痛みが出てからで十分です。

 

 どこも痛くないのに、症状が何もないのに、念のため病院を受診するは意味ありません。

 時間の無駄です。

 保険会社の担当に

 「念のため病院に行ってください」

 と言われたら、

 「どこも痛くないのに、病院で何を調べてもらえばいいのですか?」

 と質問してみてください。

 たぶん何も答えられないと思います。

 

 ちなみに、実際にこういう患者さんが来た場合は、上に書いたことと同じように、

 「事故で、骨や関節や筋肉を損傷していれば、必ず痛みが出ます。痛みがないということはどこも損傷されていないということです。心配いりません。後から出る痛みは、筋肉痛なので、ほとんどの場合自然と治りますし、痛みが出てから治療をすれば大丈夫です。」

 と説明しています。

 

禁煙補助薬チャンピックスは車を運転する人には処方できないよ

2016.7.28 カテゴリー|ビオチン療法

40代の男性

 掌蹠膿疱症に対してビオチン療法中

 初回受診時にタバコを20本吸っていたので、禁煙を勧めました。

 3ヶ月後の再診時に、3週間前から禁煙をしていると答えました。

 詳しく聞くと、1ヶ月前から地元の病院で禁煙治療を受けていて、チャンピックスを飲んでいるとのこと。

私「????????確か、長距離トラックの運転手でしたよね?」

患者さん「はい」

「チャンピックスを飲んでいると原因不明の意識消失発作が出現するんで、車や重機などを運転する人には処方できないことになっているはずですけど。そういった説明を受けていませんか?」

「そんな話は全然聞いてません」

「そうですか。もしかしたら、私が知らない間に運転手にも使えるようになったのかもしれませんね。・・・・」

 

 これはすぐに確認しなければと思いました。

 以前のブログで書きましたが、当院では今年に入ってから禁煙治療をやめました。

 やめた理由の一つが、当院がある岩間のような田舎ではほとんどすべての人が車を運転するのでチャンピックスを処方できないことでした。

 

 すぐにチャンピックスを製造販売しているファイザーの担当者に連絡を取り確認したところ、最新の添付文書にもこう書かれていました。

 チャンピックスを服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故をふせぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。

 やっぱり、長距離トラックの運転手に処方しちゃダメじゃん。

 

関連ブログ

https://nishibori-seikei.com/blog/2016/01/post-562.html

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