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2014.3.11 カテゴリー|湿潤療法
60代の女性
脱衣所でよろけて大腿部をストーブに押し付けてしまいジュッと肉が焼ける音がして受傷しました。翌日当院を受診しました。
初診時 太ももに10×20㎝のヤケドを認めました。ヤケドの表面に焦げた皮膚がくっついていたので、やさしく除去してハイドロコロイドで覆いました。
治療開始1日後 焦げた皮膚はきれいになくなりました。まだ浸出液が少なかったので再度ハイドロコロイドで覆いました。
治療開始3日後 浸出液がかなり増えてきたので、吸収力が高いモイスキンパッドを自宅で自分で交換してもらうことにしました。
治療開始8日後 上皮化が進み浸出液が減ってきたので、自宅でプラスモイストを交換してもらうことにしました。
治療開始11日後 上皮化がほぼ終了し、浸出液がほとんどなくなったため自宅でハイドロコロイドを交換してもらうことにしました。
治療開始15日後 きれいに治りました。
湿潤療法においては、浸出液の量やキズの状態を見ながら、適切な創傷被覆材に変更するのがポイントです。
2014.3.10 カテゴリー|トリガーポイント入門
臀部外側から大腿、下腿の外側にかけての痛みとしびれのトリガーポイントは小殿筋にあります。
大転子と腸骨陵を結ぶ線の中間地点くらいを圧迫すると見つけることが出来ます。
症状からヘルニアや腰部脊柱管狭窄による第5腰神経根障害と診断されることが多いのですが、症状の原因は神経根障害ではなく、小殿筋にできたトリガーポイントです。
小殿筋にトリガーポイント注射をすると、ごく稀に局所麻酔薬の作用で一時的に上殿神経麻痺による歩行障害が出現することがあります。注入量を1.5ml以下にすることである程度予防できるようです。
また小殿筋のトリガーポイントには、腓腹筋外側頭のトリガーポイントが合併することが多いです。念のためふくらはぎの外側も触診してみてください。
2014.3.10 カテゴリー|糖質制限
夏井先生のHP「新しい創傷治療」で、虫歯と炭水化物についての素晴らしい論文が紹介されていたので、ここでも紹介させていただきます。
2014.3.07 カテゴリー|トリガーポイント入門
腰痛を訴える患者さんの中に痛い部位を聞くと、腰ではなく、しりっぺたのあたりを指す人がたくさんいます。一般的に坐骨神経痛と言われている痛みです。もちろん坐骨神経が痛いわけではありません。
臀部痛の原因は中臀筋にできたトリガーポイントです。尾てい骨と腸骨陵の外側縁を結ぶ線の中間地点くらいにトリガーポイントを見つけることが出来ます。お尻に力が入っているとうまく見つけられないので、力を抜くように声をかけてから探したほうがいいです。
ぎっくり腰の場合、大腰筋と同時に中臀筋にもトリガーポイントが出来ていることが多いです。腰だけでなくお尻も触診してみてください。
2014.3.07 カテゴリー|トリガーポイント入門
腰の真ん中の下の方の痛み(仙骨部痛)の原因トリガーポイントは、大臀筋にあります。
仙腸関節の真ん中あたりの2横指くらい外側にトリガーポイントを見つけることが出来ます。