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いくら糖質を食べても大丈夫な羨ましい人たち

2014.1.16 カテゴリー|糖質制限

毎日チェックしているdoctorカルピンチョのブログにとても面白い記事が載っていたので紹介します。

 

いくら糖質を食べても大丈夫な人々

http://低糖質.com/review/cat29/post_184.html

 

この記事によると、日本人の60%くらいはいくら糖質を食べても大丈夫なうらやましい体質の人たちのようです。

確かに、うちの家内などは、コメが大好きでコメのご飯をたくさん食べるし、スイーツもそれなりに食べているけど、少しも太らないし健康そのものです。(働き者なので、看護婦としての仕事以外に、炊事洗濯などでよく体を動かしているせいもあると思いますが・・・感謝です。)

周りを見ても、糖質とかバンバン摂取しても少しも太らない人って、けっこういますよね。うちの加圧トレーニングインストラクターの河原井も、好きなものは何でも食べて、運動も加圧トレーニングを週1回くらいしかしていないのに、体脂肪率1ケタです。

週2回の加圧トレーニングと糖質制限をしてやっと標準体重を維持している自分なんかからすると羨ましい限りです。私の母は若いころからずっと痩せてますが、父は中年以降にメタボになりました。私の体質は父からの遺伝でしょう。弟も立派なメタボです。糖質をとるとメタボになり糖尿病になってしまう体質に生まれてしまった以上、長生きするためには糖質制限をするしかありません。がんばろ!

やっぱりシーネは外させちゃダメだよ

2014.1.16 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

13歳の男子中学生

昨年の11月末に壁を殴って右手の甲の骨を骨折しました。(第5中手骨頸部骨折)近所の整形外科を受診し、骨がずれていたので無麻酔で整復してもらい手の甲から小指までシーネ(添え木)で固定してもらいました。担当した医師から、「毎日、シーネを外して湿布を交換してください」と指導されたので、その通り毎日シーネを外していました。2週間後にレントゲンを撮ると、骨折がまたずれてしまっていました。担当医は「少しずれてしまいましたが、成長期なので自然と元に戻るでしょう・・・・もごもごもご」と歯切れの悪い説明をしたそうです。それで不安になり、インターネットで検索し、当院のブログを読んで、受診しました。

初診時のレントゲンです。第5中手骨が折れて曲がっています。このような骨折をボクサー骨折とよんでいます。

9994a.jpg

最初の担当医が言ったように、成長期の場合、成長にともない変形が矯正されるのである程度のずれは許容範囲内ですが、この子の場合、この状態だとグーを握ったときに、小指と人差し指が交差してしまい、うまくグーが握れませんでした。これでは日常生活に支障が残るので、再度整復することにしました。受傷から2週間以上たっているので、もう骨がくっついていて戻らない可能性もあり、その場合手術が必要になることを説明してから、骨折部に局所麻酔をして、テレビレントゲンで確認しながら整復しました。

整復後のレントゲンです。良くなっていますが全く元通りというところまでは戻りませんでした。

9994b.jpgしかし、小指と薬指は交差しなくなったので許容範囲内と診断し、このまま手首から中指薬指小指の先端までシーネ固定しました。もちろん「自分では絶対にはずさないように!」と説明を加えました。3週間シーネ固定して、仮骨(骨をくっつける新しい骨)の形成を認めたのでシーネを外しました。

再整復してから5週間後のレントゲンです。仮骨がしっかりと形成されています。

9994c.jpg

この時点で、関節の動きに異常を認めなかったので治療を終了としました。

 

以前にもブログに書きましたが、シーネを外して湿布を交換するという治療は、有害無益です。骨折の痛みや腫れをひかせるために湿布を貼るのでしょうが、シーネでしっかり固定すれば、骨折が動かなくなるので痛みは無くなるし、骨折部からの出血がおさまり腫れもひいてきます。シーネを外した時に骨がずれてしまうリスクを冒してまで、湿布を貼りかえる必要なんて全くありません。

 

関連ブログ

シーネは自分で外しちゃダメ

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/02/post-186.html

ケロイドと肥厚性瘢痕は違うがんね

2014.1.15 カテゴリー|湿潤療法

8か月の赤ちゃん

12月に加湿器のお湯でヤケドしました。近所の皮膚科で消毒と軟膏とガーゼによる治療を受けましたが、「ケロイドになりやすい場所だ」と言われて心配になり、受傷3日後に当院を受診しました。

初診時の写真です。

9978.jpg

膝の内側に2度の熱傷を認めました。そこで私は次のように説明しました。

「膝にケロイドは出来ません。ケロイドとは傷跡に出来る治療困難な増殖性の病変のことを言います。ケロイドができやすいのは下腹部と前胸部と肩の周辺と耳たぶなどです。膝に出来ることはめったにありません。膝に出来るとしたら肥厚性瘢痕です。肥厚性瘢痕はケロイドとは違い治療可能です。しかし、湿潤療法をすればほとんどの場合、良く見ないとわからないくらいの傷になると思います。」

この説明に両親はとても安心してくれました。

モイスキンパッドやプラスモイストで治療して2週間でヤケドはきれいに治りました。

コウノメソッドとは

2014.1.15 カテゴリー|その他の治療について

前のブログでさりげなく紹介したコウノメソッドとは、認知症に対する新しい治療法です。

 

認知症の治療に関してはまるっきり専門外なので、詳しいことは書けませんが、従来行われている認知症の治療は薬を使って認知症の進行を遅らせるというものでしたが、コウノメソッドをすると認知症が劇的に改善するケースがあるようです。

 

私は新しい治療を学び実践することが面倒くさいわけではないのですが、さすがにここまでは手が回りません。代わりと言ってはなんですが。笠間市立病院の白土先生が、コウノメソッドを学び実践していますので、認知症でお困りの方は笠間市立病院に相談してみてはいかがでしょう。

詳しくは笠間市立病院のブログを読んでみてください。

http://kasama33.exblog.jp/i9

「権威」「保守的」が普及妨げ 湿潤治療記事に反響

2014.1.15 カテゴリー|湿潤療法

先月このブログで紹介した湿潤療法に関する東京中日新聞の記事の続編が掲載されたので紹介します。

 

先月の記事 「軟膏・ガーゼ」での治療 湿潤療法との比較を

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/12/post-347.html

今回の記事 「権威」「保守的」が普及の妨げ 湿潤治療記事に反響

http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2014011402000006.html

 

実は、私も担当の林記者から意見を求められたのですが、なにを書いても夏井先生の受け売りみたいになっちゃうので、書けませんでした。自分のブログで適当なことを書くのはわりと得意なんだけど、権威ある学会に対して学術的に正論を述べるのは苦手なんですよね。

 

「軟膏・ガーゼ」での治療より、湿潤療法のほうがすぐれているのは、誰の目にも明らかです。でも、多くの医師がいまだに従来の消毒と軟膏とガーゼの治療を続けています。それはたぶん、今までの常識を捨てて、新しい方法を学び実践することが面倒くさいからじゃないかなと思います。自分の頭で考えず、学会が推奨する従来の治療をただ機械的に実施しているほうが、ずっと楽ですからね。

 

湿潤療法や、糖質制限、トリガーポイント注射、ビオチン療法、こうのメソッドなどの画期的な新しい治療法が、いまいち普及しない背景には、新しい治療を学び取り入れることを面倒くさいと思うような人材が医師の中にも意外とたくさんいるということがあるのではないでしょうか。

 

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