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2013.7.11 カテゴリー|その他の治療について
30代の女性
車のドアに中指を挟んで受傷しました。
指先が少し切れて、爪の下が黒く出血しました。
ちょうど薬局の駐車場で受傷したので、薬局の薬剤師にどこに行ったらいいか尋ねたら、
「外科に行ったほうがいい」
と言われたので、近所の外科も標榜している内科医院(本当の専門は小児科)を受診しました。
創に対して、抗生剤入りの軟膏と抗正座の内服薬が処方されました。
翌日、受傷当日より痛くなってきたため、当院を受診しました。
爪の下に出血していて指先が著しく腫れていました。
これは爪下血腫といって、爪の下で出血した血が爪を押し上げて生爪を剥がすような感じになるため、ものすごく痛みます。
爪に穴を開けて、爪の下にある血を外に逃がしてあげれば痛みはすぐに消えます。
受傷後すぐに整形外科を受診して、血を抜いてもらっていれば、こんなに痛くならずに済んだはずです。
怪我をしたら、最初に整形外科に行くべきです。
例えば、怪我をした患者さんが救急外来を受診した際、内臓や脳に損傷があるような大怪我でなければ、最初に呼ばれるのは整形外科医です。
浅い切り傷は、外科系の医師ならだれでも縫うことができますが、深くて筋肉や腱や靭帯や神経を損傷している場合は整形外科医でなければ治療できません。
なので、怪我をして傷を負ったときは最初から整形外科に行ったほうがいいのです。
というか、キズを見て、外科に行けと言った薬剤師が無知すぎ。
車のドアに指を挟んだんだよ。骨が折れている可能性もあるでしょ。医学知識が少しでもあったら整形外科を勧めるでしょ。
2013.7.10 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代女性
10年前から腰痛がありました。
半年前から両太ももが痛くなり、近所の整形外科を受診しました。
そこで「腰部脊柱管狭窄症」と診断を受け、投薬(ロキソニン ムコスタ メチコバール プロレナール)と、牽引と腰に対する電気治療を受けていましたが、症状が改善しませんでした。
「これで良くならなければ、最後は手術するしかない」
といわれ、不安になり当院を受診しました。
触診の結果、右の大腰筋と両外側広筋にトリガーポイントを見つけました。
トリガーポイント注射を打ちながら
「これは筋肉の痛みです。注射で良くなると思います。手術をする必要はありません」
と説明したら、とても安心したようでした。
3日おきくらいに5回トリガーポイント注射をしたら、痛みはほとんどなくなりました。
腰部脊柱管狭窄症ではなく、筋筋膜性疼痛症候群でした。
関連ブログ
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは?
2013.7.09 カテゴリー|湿潤療法
6歳のとても素直な女の子
滑り台を勢いよく滑り降りたら、摩擦で太ももをヤケドしてしまいました。
翌日当院を受診しました。
水泡膜を除去してから、湿潤療法を開始しました。
自宅でプラスモイストの交換をしてもらって、週1回通院してもらいました。
10日後
26日後治癒
とても素直な女の子だったので、治療がやりやすかったです。
2013.7.09 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の男性
10年前に両上肢と両下肢に痛みが出現し、8年前に某病院で頸椎の手術を受けました。
手術後、上肢の症状は良くなりましたが、腰痛と両下肢痛はとれませんでした。
手術後も1年間くらいその病院に通いましたが、症状が改善しないため治療を自己中断しました。
以来7年間、治療を受けず、痛みを我慢していました。
先日、知人の勧めで当院を受診しました。
受診時は寝ていても座っていても両臀部と両下肢に常に痛みがある状態でした。
上図のごとくトリガーポイント注射を行いました。
1回の注射で治りました。
この方の場合、7年間医療機関を受診しなかったので、「腰の骨の変形による痛みだ」とか、「神経の圧迫による痛みだ」とか、「手術をしないと治らない」などの誤った知識を植え付けられていませんでした。
そのおかげで、私の「筋肉の痙攣による痛みです」という説明を素直に受け入れることが出来たので、すぐに良くなったのではないかと思います。
2013.7.08 カテゴリー|その他
近所の保育園の保育師が仕事中に捻挫をして、当院を受診しました。
仕事中の怪我は労災です。法律でそう決まっています。
なので、労災の申請の手続きが済むまでは自費で診療を受けるように説明しました。
数日後、この保育園の事業主を名乗る人物が当院にねじ込んできました。
「仕事中とはいえ、子供を追いかけていたわけじゃなく、歩いていて勝手に捻挫しただけだから労災じゃない!労基署に確認したら健康保険を使うように言われた」
にわかには信じられない話です。
なぜなら、たとえ昼休みで休憩中でも職場で怪我をした場合は労災になるからです。
仕事中に捻挫したのに、勝手にに捻挫しただけだから労災じゃないなどと労基署がいうとは思えません。
労基署に確認するために、そう言った労基署の担当者の名前を確認したら
「わからない」とのこと。
ますます嘘くさくなってきました。
労災には健康保険は使えないことを何度も説明しましたが、納得しなかったため、直接健康保険組合に電話しました。
電話にでた健康保険組合の担当者も、労基署から健康保険組合に労災ではない理由を連絡してもらわないと健康保険は使えないと説明してくれました。
その結果、「超納得いかねぇ」という顔をして帰っていきました。
そもそも、この保育園の事業主を名乗った人物、名刺を出さないばかりか、自分の氏名さえ名乗っていません。
保育園の事業主と言ったら園長先生でしょ。
保育園の園長先生がこんな非常識な人物とは思えないので、もしかしたら偽物かも。
いや、きっと偽物だな。
今回の捻挫で、万が一、健康保険が使えたとしても、戻ってくるお金は数千円です。
たった数千円のために、今まで何人もの園児や職員を治療をしてもらっている近所の医療機関との関係を悪化させるような馬鹿げたことをわざわざするとは思えません。
うん、偽物だな。保育園の園長をかたるなんて、とんでもない奴だ!