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ウォーキングしないと死んじゃう病

2013.1.18 カテゴリー|その他の治療について

 膝や腰が痛いのに、痛みを我慢してまでウォーキングをしている患者さんがたくさんいます。

 

 このような患者さんに

「痛みがなくなるまでウォーキングは控えてください」と言うと、

 

『えっ何言ってのこいつ』という顔をされます。

 

マスコミに出てくる偉い先生たちが、馬鹿の一つ覚えのようにウォーキングを勧めるものだから、

ウォーキングをしていれば病気にならない

ウォーキングをしないと病気になる(歩けなくなる)

と思い込んでいるのだろうと思います。

 

このような患者さんを僕は心の中で「ウォーキングをしないと死んじゃう病」と呼んでいます。

 

以前にもブログに書きましたが、ウォーキングには皆さんが期待するほどのダイエット効果はなく、また血糖値を下げる効果もほとんどありません。

また、ウォーキング程度の軽い負荷の運動では筋力も強化されません。

ウォーキングには痛みを我慢してまでやるほどの効果はないのです。

 

「ウォーキングはダイエットにいい」は迷信

https://nishibori-seikei.com/blog/2012/11/post-135.html

「糖尿病の人は痛みを我慢してもウォーキングをしたほうがいい」は迷信

https://nishibori-seikei.com/blog/2012/12/post-137.html

 

ダイエットも血糖値も筋力アップも、毎日1時間ウォーキングをするより、週1回15分だけ加圧トレーニングをしたほうがずっと効果があります。

最高の褒め言葉

2013.1.18 カテゴリー|その他

時々、患者さんから

 

「先生の顔を見ただけで元気になっちゃう」とか

「先生の顔を見ただけで痛くなくなる」とか言われます。

 

これって、医師にとって最高の褒め言葉ですよね。

 

そんな時、僕は、

 

「そんなら、俺のブロマイドでも部屋に飾っとくけ?」

 

と返します。

 

タバコの煙は毒ガスだ(掌蹠膿疱症)

2013.1.17 カテゴリー|ビオチン療法

33歳の女性

 

17歳のころから掌蹠膿疱症にかかり、今まで5軒の皮膚科を受診し、ステロイド外用薬などを処方されていましたが、症状が改善せず。当院を受診しました。

 

当院で、ビオチン療法を始めて2か月で、足底の皮膚炎はかなり改善し、手の皮膚炎も少し改善しました。

 

掌蹠膿疱症は喫煙や抗生剤の長期投与などで腸内細菌が乱れることが原因で発症します。

 

しかし、この患者さんは生まれてこの方一度も喫煙をしたことがありませんし、抗生剤の長期投与を受けたこともなく、便秘や下痢もありませんでした。

 

では、なぜ掌蹠膿疱症になってしまったのでしょう。

 

実は、この患者さん、17歳で発症する前に、数か月バイトをしていたのですが、その職場がタバコの煙がモウモウとたちこめる職場だったそうです。

 

その時の受動喫煙が原因で掌蹠膿疱症になり、15年以上も苦しんでいたのです。

 

この患者さんにとっては、タバコの煙が毒ガスと同じくらい有害だったのです。

 

喫煙者が、肺がんや喉頭がんなどになって、早死にするのは自業自得なので、別にかまいませんが、タバコの煙は周りの人の体にも悪影響を与えていることを、よくよく自覚してもらいたいです。

 

粉瘤の治療

2013.1.16 カテゴリー|その他の治療について

当院に粉瘤の疑いがある患者さんが来た場合の診察と治療について説明します。

 

まず、超音波検査を行いガングリオンや脂肪腫などのその他の腫瘍と鑑別します。

(視診と触診で明らかに粉瘤と診断できる場合は除きます。)

 

上の図が、粉瘤の超音波検査の画像です。

皮下組織の中に全体的に黒くて内部に不均一に白い部分がある楕円形の腫瘤があります。

 

痛みがあり、周囲が赤く腫れて熱を持っている場合は、すでに感染を起こしているので、すぐに夏井先生の方法で手術をします。

http://www.wound-treatment.jp/next/case/954.htm

 

感染を起こしていない場合は、

「悪性腫瘍ではなく、感染していない状態で手術した場合、再発率が30%くらいあり、感染してから手術したほうが傷が小さくて済み、再発する可能性も低くなるので、感染するまで様子を見て、それから手術をしたほうがいいでしょう。」

と説明します。

 

それでも手術を希望する場合は、後日に手術を行います。

 

手術をした場合は、数日間、創の処置のために通院してもらう必要があります。

 

夏井先生と同じ方法で粉瘤の治療をしています。

2013.1.16 カテゴリー|湿潤療法

湿潤療法の第一人者である夏井先生のホームページの「筆者(夏井先生)と同じ方法で粉瘤の治療をしている医師リスト」に当院も載せてもらいました。

http://www.wound-treatment.jp/dr/atheroma.htm

 

夏井先生の粉瘤の治療法はこちら↓

http://www.wound-treatment.jp/next/case/954.htm

 

  粉瘤はできもの一種ですが、中央に小さな穴があり、そこを押すと臭くて白い粥状の物が出るのが特徴です。この粥状の物はよく脂肪のカタマリと言われますが、実は垢のカタマリです。外傷や何らかの原因で表皮細胞(皮膚の一番表の細胞。最終的には垢になって剥がれ落ちます)が皮膚の深いところ(真皮)に入り込んでしまうためにできるものです。真皮層に入り込んだ表皮細胞は袋状の壁を形成します。本来なら垢となってはがれ落ちてなくなるはずが、袋の外に出られずにどんどん蓄積され、少しずつ大きくなってシコリとして触れるようになります。


  粉瘤はすべてに穴が開いているわけではありません。毛根や脂腺・汗腺などにある表皮細胞が袋を作るもととなった場合は、穴を生じません。

  粉瘤で問題となるのは、主に粉瘤が次第に大きくなることと、化膿して赤く腫れ上がり強い痛みが生じることです。

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