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2016.12.13 カテゴリー|医療に関する迷信
まず最初に、「広報かさま 平成28年12月号」に掲載された笠間市立病院院長石塚恒夫先生のコラム「健康ほっとらいん」をお読みください。
http://www.city.kasama.lg.jp/data/doc/1481095711_doc_1_5.pdf
これを読んで私は「健診やがん検診、人間ドックってあんまり意味ないんじゃね。」と思いました。
健診なんか受けなくても、具合が悪くなってから検査をうければ十分なんじゃないでしょうか。
たとえば、健診で肝機能障害が見つかって、健診医から酒を控えるように言われて、実際に酒を控える人はほとんどいませんよね。糖尿病予備軍と言われて、甘いものを控えて運動をして痩せるように言われても、実際にそれが出来る人はほとんどいませんよね。それでは健診を受ける意味ないよね。
健診医に言われて、その通りに実行できる人は、何も言われなくても元から健康に気を使って酒や糖質を控えて、タバコは吸わないで、適度に運動してますよ。私みたいにね。
がん検診も、命に関わるような急速発育するタイプの癌がみつけられないんじゃ受ける意味ないよね。毎年まじめにがん検診を受けていたのに進行がんが見つかったなんて話しけっこう聞くもんね。
何万円もかけて、科学的根拠に乏しい検査項目が含まれる「人間ドック」を受けて、むりやり異常を見つけて、詳しい検査を受けるためにさらにお金をかけて、結局、特に問題なしと言われるとか、なんかすごくお金と時間の無駄じゃないですか。
勤務医だったころは、私も毎年健診を受けさせられていました。今より15kg以上太っていて、毎日のようにお酒をたくさん飲んでいましたが、何もひっかかったことありませんでした。それで変な自信をつけて、ますます不摂生な生活を送るという悪循環でした。
今は、ゴルフでストレス解消して、加圧トレーニングで体力強化して、糖質制限で肥満を解消して、アルコールも控えています。タバコは元々吸わないし、これで病気になったら、もう運が悪かったとあきらめるしかないです。
たまに腰痛や肩こりが出ますが、体調は絶好調です。だから健診は受けていません。どこか調子が悪くなったら、すぐにレントゲンも採血も出来るから、検査を受けるのはそれからで十分です。
2016.12.12 カテゴリー|トリガーポイント注射
先日受診した40代の男性
これまでも何度もぎっくり腰をしていて、整形外科を受診してレントゲンを撮り、「腰の骨の一番下の骨と骨の間の椎間板が狭くなっている」と説明され、それが痛みの原因だと診断されました。
先日、またぎっくり腰になり、当院を受診しました。その際に、上記の話を聞いて、以下のように説明しました。
「40過ぎればほとんどの人で椎間板一つや二つは狭くなっています。これは老化現象であって、痛みとは関係ありません。腰痛の原因が椎間板が狭くなっているせいだという説明は、頭痛の原因が頭の白髪のせいだと言っていることと同じで、全くナンセンスな説明です。」
「ぎっくり腰の原因は、椎間板や骨は関係なく、腰やおしりの筋肉の痙攣です。痙攣している筋肉に注射をすれば早く治ります。」
腰と殿部に4カ所トリガーポイント注射をして、マックスベルトをきちんと巻いたら、「だいぶ楽になった。」ようです。
椎間板が狭くなっていることが腰痛の原因なら、そこを外科的に治さなければ痛みが取れないはずです。しかし、ほとんどの腰痛は投薬や注射などの保存的治療や、場合によってはほっといても自然と治ります。
また、椎間板が狭くなっていることが腰痛の原因なら、40歳を過ぎた人のほとんど全員が、常に腰痛に悩んでいなければいけませんが、そんなことはありません。
椎間板が狭くなっているには老化現象で痛みと関係ないからね。
2016.12.04 カテゴリー|その他
今日も日曜外来をやっております。
日曜外来はいつもめちゃ混みで、おしっこに行く時間もないくらいですが、今日はブログを書く時間があるくらい暇です。
でも10時過ぎくらいからものすごく混み出して、結局患者さんの数はいつもの日曜外来と同じになると思います。
ここのところ毎回そうなので・・・
寒くなったから、みんな朝でかける時間が遅くなっているんですよね。
8~9時台に来てもらえば待ち時間は0分です。
10~11時台は待ち時間60分以上になることもあります。
あまり混んでいると、私の機嫌が悪くなることもあります。
少しがんばって、早く出てくることをお勧めします。
2016.12.01 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
75歳の男性
3日くらい前から急に右足の甲が痛くなったと当院を受診しました。健康のために毎日5kmもウォーキングをしているそうですが、かなり太った方です。
触診で第2中足骨の骨幹部に圧痛を認めました。
初診時レントゲンです。
特に異常は認めませんが、症状から疲労骨折と診断し、ウォーキングをやめてなるべく安静にするように指導しました。
安静により痛みは若干軽快しました。
1週間後レントゲンです。
はっきりした異常は認めませんが、矢印のところにわずかにヒビが入っているようにも見えます。引き続きなるべく安静にするように指導しました。
2週間後には痛みはだいぶ良くなりました。
2週間後のレントゲンです。
矢印のところにぼんやりと仮骨(骨とくっつけるための新しい骨)が見えます。やっぱり疲労骨折でした。
1ヶ月後には痛みは消えました。
1ヶ月後のレントゲンです。
疲労骨折していた部分に仮骨が出来て、骨が倍くらいの太さになっています。
骨がくっついたと判断し、運動を許可しましたが、ウォーキングではなく、なるべく足に負担がかからないエアロバイクや水中ウォーキングを勧めました。
何度も書いていますが、ウォーキングはたいした運動じゃないのでダイエットにもならないし、筋肉もつきません。でも、骨には負担がかかるので疲労骨折を起こすリスクがあります。
痩せたければ糖質制限をしましょう。筋力をつけたければ加圧トレーニングをしましょう。
2016.11.28 カテゴリー|その他
先月行われた女子プロゴルフツアーの日本女子オープンで笠間市出身の17歳の女子高生畑岡奈紗選手が優勝しました。
畑岡奈紗選手は、岩間中卒で私の長女の同級生です。私は岩間中の学校医だし、元PTA会長なので奈紗ちゃんとは何度も顔を合わしていて、そのうちサインを貰おうと思っていたら、あっという間にビックになってしまって、手の届かない存在になってしまいました。
笠間市にはもう1人、将来有望な若手女子ゴルファーがいます。ユニバーシアード(大学生の世界大会)で銀メダルを獲得した金沢志奈さんです。金沢さんは友部第二中学校出身です。
スナックゴルフという小学生向けのゴルフ競技があります。笠間市はスナックゴルフも盛んで、岩間第二小学校や岩間第三小学校、友部小学校などは全国大会の常連で、全国制覇も何度もしています。
また、笠間市内にはゴルフ場が10カ所もあります。その中には毎年、男子プロのメジャー大会が行われている宍戸カントリークラブやシニアプロのトーナメントが行われているスターツ笠間ゴルフ倶楽部などの名門コースも含まれています。
そうなんです。笠間はめちゃめちゃゴルフが盛んな土地なのです。このことに地元の人たちもあまり気がついていません。
ここからは行政に対する提言です。
奈紗ちゃんが優勝して注目されている今こそ市をあげて「ゴルフの郷 笠間」と銘打って全国にアピールするべきです。
さらに、体育会系ゴルフ部やジュニアゴルファーが合宿を行えるような施設をつくったり、定年後ゆっくりゴルフを楽しみたいと東京から笠間に移住してくる人に補助金を出したりすれば、ますますゴルフが盛んになる思います。