HOME > 院長BLOG

院長BLOG

離乳食は「おかゆ」から始めちゃダメなんだってよ

2017.2.01 カテゴリー|医療に関する迷信

子供の対する糖質制限を積極的に行っている岡田小児科の岡田清春先生のブログの紹介です。

おかゆから始めない離乳食

http://blog.goo.ne.jp/okada_kids_clinic/e/06a3f6d7809786e714c846821f22366d

WHO(世界保健機関)は離乳食と言わず、補完食と言っています。
即ち、5-6ヶ月までお乳で足りていたエネルギーと栄養素が、足りなくなりそれを補う食事ということです。
足りない栄養素の一番は鉄です。母乳には鉄分がほとんど無く、生まれたときにお母さんから貰った鉄が薄まっています。
 
さて補完食とは完全を補う食という意味です。完全とは母乳であり、そのカロリーの半分近くが脂質です。
さらに脂質の半分はバターやラードと同じ飽和脂肪酸です。赤ちゃんは脂食いであり、脂が消化できないなんて全く根拠がありません。
 
ところが、15年ほど前に出された厚労省の離乳食ガイドにはおかゆ(米)から始めると書いているではありませんか。お米には脂質、タンパク質など体を作るために必要な栄養素は殆どありません。鉄を含めミネラルも殆どありません。それをお粥にするとさらに薄まります。
 
リトアニアで赤ちゃんをお生みになった方のwebページです。離乳食のわりと初期の段階から、お肉をしっかり取り入れることが推奨されています。赤ちゃんに不足しがちな鉄分を補う意味も含めてレバー肉、そして特に仔牛やウサギ肉が勧められています。これが世界の普通なんです。
 
おかだ小児科医院では豚バラ肉をフライパンで焼いて、ペースト状にしスープか出汁で伸ばしたものを食べさせるように指導しています。おかゆに顔を背けていた、赤ちゃんもバクバク食べます。
 
おかゆから始めない離乳食で育った赤ちゃん【肉食ベビー」は成長発達が良好です。特にメンタルが安定していると感じます。
10ヶ月検診できくと肉食の子は「人見知りをしにくい」「駄々をこねない」「すぐ泣き止む」ことがおおいです。お母さんも育てやすいと仰っています。
また、食事の支度も楽になったと言われる人が多いです。
 

 「離乳食はおかゆから」っていう日本の常識は、科学的根拠のない迷信みたいなものなんですね。

 そもそも「おかゆが消化にいい」って常識自体、間違ってますからね。

 胃袋にある胃酸はタンパク質は溶かせるけど、炭水化物は溶かせません。

 だから二日酔でゲロはいたときに出てくるのは、ラーメンの麺とか焼きおにぎりの米とかで、焼き鳥とかサイコロステーキは出てこないでしょ。

 

 我が家にはもう赤ちゃんがいないので、自分の子供には試せませんが、孫が生まれるころには、この新しい離乳食が日本中に広まっているいいなと思うので、ブログで紹介させていただきました。

加圧トレーニングと糖質制限でフレイル対策

2017.1.31 カテゴリー|その他

フレイルとは

 「フレイル」は、2014年に日本老年学会が健康な状態と要介護状態の中間的な段階として提唱し、「高齢者に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、脂肪などの転帰に陥りやすい状態」と定義されました。

 

 実は私、この「フレイル」ということばを、ついさっき某製薬会社の営業の方から聞いて、初めて知りました。

 「また、学会の偉い人が新しいことばを作り出して病人をつくりだそうとしているよ」と思いました。

 メタボ(メタボリックシンドローム)がものすごく認知されたので、2匹目のドジョウを捕まえようとロコモ(ロコモティブシンドローム)とかサルコペニアとか新しいことばがどんどん作られましたが、一般にはひとつも浸透してません。

 そこにきて、今度はフレイルですか。

 何でわざわざ覚えにくいカタカナことばにするかな。

 前介護状態でいいじゃん。

 フレイルなんて、ドラクエの呪文みたいなことば、高齢者が覚えてくれるわけないじゃん。

 

 フレイルを、わかりやすく説明すると

 「老化によって筋力が落ちる」+「生活習慣病が原因で体力が落ちる」

 +「呆けてきて認知能力が落ちる」

 その結果、「要介護状態」になるってことでしょう。

 

 老化による筋力低下は加圧トレーニングで予防できます。

 生活習慣病は糖質制限で予防できます。

 アルツハイマー型初老期認知症は脳の糖尿病と言われていて糖質制限で予防できる可能性があります。

 

 要介護になりたくなければ、糖質制限をして加圧トレーニングをすればいいのです。

 「フレイル」とか呪文を唱えてもなんにもなりません。

びらんで皮がむけている「しもやけ」にヒルドイドソフト軟膏を出すとかもうダメすぎ。

2017.1.30 カテゴリー|その他の治療について

 60代の女性、10月頃から両手のしもやけがひどく、近所の皮膚科に通っているけどよくならないと当院を受診しました。

 両手の指が全部赤く腫れ上がっていて、あちこち皮膚の皮がべろべろに剥けてびらんになっていて、気の毒なほどひどいしもやけでした。

 皮膚科で出ている薬を見せてもらったら、ユベラ錠(ビタミンE)とヒルドイドソフト軟膏でした。

 ユベラ錠はまだいいでしょう。一応、しもやけ(凍瘡)に適応があるから。ひとつも効かないけどね。

 ヒルドイドソフト軟膏はダメです。

 ヒルドイドソフト軟膏の添付文書に「潰瘍、びらん面への直接塗擦または塗布を避けること」って明記してありますからね。

 ヒルドイドソフト軟膏は軟膏と名前がついていますが、実際はクリームです。

 クリームには界面活性剤が大量に入っているので、角質で守られていない潰瘍やびらん面に塗ると皮下組織が破壊されて、潰瘍やびらんが悪化します。

 

 患部を見ないで薬を出したのか?

 あるいは、びらん面にクリーム製剤を出していけないこと知らないのか?

 もしかして、ヒルドイドソフト軟膏は軟膏って名前がついているから、クリームじゃなくて軟膏だと思っているのか?

 まさか、軟膏とクリームの違いも知らないのか?

 いずれにしろ、患部を悪化させる外用薬を処方するなんてもうダメすぎです。

 

 しもやけは、寒さによる血行不良が原因なので、けっこう改善目的にプロサイリン錠を処方しました。

 また、皮膚のびらんに対してはステロイド軟膏(マイザー)を処方しました。

インフルエンザの検査も出来ますよ

2017.1.27 カテゴリー|その他の治療について

 インフルエンザがはやっています。
 うちの三女の通っている小学校も学級閉鎖になりました。
 
 当院でもインフルエンザの検査が出来ます。
 子供でも大丈夫です。
 薬(イナビル)も処方できます。
 
 この時期、内科や小児科はインフルエンザや風邪の患者さんでいっぱいだと思います。
 逆に整形外科はこの時期は患者さんが少ないです。(うちだけかもしれませんが・・・)
 熱が出てインフルエンザが心配だって患者さんは当院で検査を受けたほうが早いですよ。
 インフルエンザの検査は、発熱して12時間経たないと陽性にならないので、発熱してすぐではなく、半日くらい様子をみてから来てくださいね。
 
 でも、糖尿病だったり心臓病だったりの合併症がある人は、私には手に負えないので、主治医に診てもらってくださいね。

「痛み止めはなるべく飲まないほうがいい」とか言っている人がいまだにいて、マジがっかり

2017.1.24 カテゴリー|医療に関する迷信

 先日きた若い男性の腰痛患者に痛み止めを処方しようと思ったら、

 「痛み止めはなるべく飲みたくない」と言われました。

 痛み止めに対してアレルギーでも持っているのかと思ったら、知り合いの看護婦に「痛み止めはなるべく飲まないほうがいい」と言われたというのです。

 マジでがっかりしました。

 「痛み止めはなるべく飲まないほうがいい」とか、30年前の考え方です。

 痛みは我慢すればするほど治りにくくなります。

 痛みを我慢すると、痛みのストレスが交感神経を興奮させ、筋肉の血流を悪くし、痛みがますますひどくなる痛みの悪循環に陥ります。

 痛みの悪循環に陥った結果が慢性痛です。

 慢性痛になってしまうと、治療がすごく大変になってしまいます。

 痛みが軽いうちに痛み止めを飲めば、痛みがすぐに消えて、慢性痛にならなくてすみます。

 痛みについて勉強してないなら、余計なアドバイスしないで欲しいよ。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ