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2017.2.01 カテゴリー|医療に関する迷信
子供の対する糖質制限を積極的に行っている岡田小児科の岡田清春先生のブログの紹介です。
おかゆから始めない離乳食
http://blog.goo.ne.jp/okada_kids_clinic/e/06a3f6d7809786e714c846821f22366d
「離乳食はおかゆから」っていう日本の常識は、科学的根拠のない迷信みたいなものなんですね。
そもそも「おかゆが消化にいい」って常識自体、間違ってますからね。
胃袋にある胃酸はタンパク質は溶かせるけど、炭水化物は溶かせません。
だから二日酔でゲロはいたときに出てくるのは、ラーメンの麺とか焼きおにぎりの米とかで、焼き鳥とかサイコロステーキは出てこないでしょ。
我が家にはもう赤ちゃんがいないので、自分の子供には試せませんが、孫が生まれるころには、この新しい離乳食が日本中に広まっているいいなと思うので、ブログで紹介させていただきました。
2017.1.31 カテゴリー|その他
フレイルとは
「フレイル」は、2014年に日本老年学会が健康な状態と要介護状態の中間的な段階として提唱し、「高齢者に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、脂肪などの転帰に陥りやすい状態」と定義されました。
実は私、この「フレイル」ということばを、ついさっき某製薬会社の営業の方から聞いて、初めて知りました。
「また、学会の偉い人が新しいことばを作り出して病人をつくりだそうとしているよ」と思いました。
メタボ(メタボリックシンドローム)がものすごく認知されたので、2匹目のドジョウを捕まえようとロコモ(ロコモティブシンドローム)とかサルコペニアとか新しいことばがどんどん作られましたが、一般にはひとつも浸透してません。
そこにきて、今度はフレイルですか。
何でわざわざ覚えにくいカタカナことばにするかな。
前介護状態でいいじゃん。
フレイルなんて、ドラクエの呪文みたいなことば、高齢者が覚えてくれるわけないじゃん。
フレイルを、わかりやすく説明すると
「老化によって筋力が落ちる」+「生活習慣病が原因で体力が落ちる」
+「呆けてきて認知能力が落ちる」
その結果、「要介護状態」になるってことでしょう。
老化による筋力低下は加圧トレーニングで予防できます。
生活習慣病は糖質制限で予防できます。
アルツハイマー型初老期認知症は脳の糖尿病と言われていて糖質制限で予防できる可能性があります。
要介護になりたくなければ、糖質制限をして加圧トレーニングをすればいいのです。
「フレイル」とか呪文を唱えてもなんにもなりません。
2017.1.30 カテゴリー|その他の治療について
60代の女性、10月頃から両手のしもやけがひどく、近所の皮膚科に通っているけどよくならないと当院を受診しました。
両手の指が全部赤く腫れ上がっていて、あちこち皮膚の皮がべろべろに剥けてびらんになっていて、気の毒なほどひどいしもやけでした。
皮膚科で出ている薬を見せてもらったら、ユベラ錠(ビタミンE)とヒルドイドソフト軟膏でした。
ユベラ錠はまだいいでしょう。一応、しもやけ(凍瘡)に適応があるから。ひとつも効かないけどね。
ヒルドイドソフト軟膏はダメです。
ヒルドイドソフト軟膏の添付文書に「潰瘍、びらん面への直接塗擦または塗布を避けること」って明記してありますからね。
ヒルドイドソフト軟膏は軟膏と名前がついていますが、実際はクリームです。
クリームには界面活性剤が大量に入っているので、角質で守られていない潰瘍やびらん面に塗ると皮下組織が破壊されて、潰瘍やびらんが悪化します。
患部を見ないで薬を出したのか?
あるいは、びらん面にクリーム製剤を出していけないこと知らないのか?
もしかして、ヒルドイドソフト軟膏は軟膏って名前がついているから、クリームじゃなくて軟膏だと思っているのか?
まさか、軟膏とクリームの違いも知らないのか?
いずれにしろ、患部を悪化させる外用薬を処方するなんてもうダメすぎです。
しもやけは、寒さによる血行不良が原因なので、けっこう改善目的にプロサイリン錠を処方しました。
また、皮膚のびらんに対してはステロイド軟膏(マイザー)を処方しました。
2017.1.27 カテゴリー|その他の治療について
2017.1.24 カテゴリー|医療に関する迷信
先日きた若い男性の腰痛患者に痛み止めを処方しようと思ったら、
「痛み止めはなるべく飲みたくない」と言われました。
痛み止めに対してアレルギーでも持っているのかと思ったら、知り合いの看護婦に「痛み止めはなるべく飲まないほうがいい」と言われたというのです。
マジでがっかりしました。
「痛み止めはなるべく飲まないほうがいい」とか、30年前の考え方です。
痛みは我慢すればするほど治りにくくなります。
痛みを我慢すると、痛みのストレスが交感神経を興奮させ、筋肉の血流を悪くし、痛みがますますひどくなる痛みの悪循環に陥ります。
痛みの悪循環に陥った結果が慢性痛です。
慢性痛になってしまうと、治療がすごく大変になってしまいます。
痛みが軽いうちに痛み止めを飲めば、痛みがすぐに消えて、慢性痛にならなくてすみます。
痛みについて勉強してないなら、余計なアドバイスしないで欲しいよ。