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どこに行っても筋筋膜性疼痛症候群と診断してくれない

2015.3.23 カテゴリー|トリガーポイント注射

 40代の神奈川県在住の男性

 昨年の夏、車から降りたとたんに右ふくらはぎに激痛が走り、踵がつけなくなりました。右ふくらはぎの肉離れだろうと考え、整形外科を受診しましたが、腰から来る神経痛だと診断されました。その後、右ふくらはぎだけではなく、右臀部や太もも後面にも痛みが出るようになり、あちこちの病院にかかり、腰椎だけではなく、頚椎や胸椎のMRIを行いましたが、どこにも異常が見つかりませんでした。

 そんなとき、加茂先生の著書「腰痛はトリガーポイント注射で治る」と出会い、自分は筋筋膜性疼痛症候群じゃないかと考えました。しかし、どこの病院に行っても、筋筋膜性疼痛症候群ではないと言われました。困り果てて、当院を受診しました。

 下図のごとく、腰や右臀部、両ふくらはぎにトリガーポイントを認めました。

12402.jpg

 典型的な筋筋膜性疼痛症候群でした。

 最初は、右ふくらはぎの筋肉の痙攣だったのでしょう。右ふくらはぎをかばっているうちに、右臀部や腰、左ふくらはぎにまでトリガーポイントができてしまったのだと思います。

 何を根拠に筋筋膜性疼痛症候群じゃないと診断されたのか?さっぱりわかりません。

患者さん全員に「いい先生」と思われなくてもいいっす

2015.3.13 カテゴリー|その他

 自分でいうのもなんですが、私はけっこういいやつですし、たいていの人とはうまくやれます。

 でも人間には相性があります。横柄な態度をとる人とか、何度も同じ質問をしてくる人とか、こっちがしゃべっているのに話をかぶせてくる人とか、聞いていることに対して明後日の方向から答える人とか、人の話を全然聞かないでわかったような口をきく人とか、苦手です。

 で、こういう相性が悪い患者さんにも気に入ってもらおうとすると、ものすごく気を遣わなければいけないので、エネルギーと時間を大量に費やしてしまいます。そうすると、疲れ切っちゃって、残りの相性のいい患者さんに迷惑をかけてしまいます。

 診断や治療においては、患者さんと医師の信頼関係が築けるかどうかが非常に重要です。

 患者さんには医者を選ぶ権利があるので、私の治療や態度が気に入らなければ、他のもっと相性がいい先生に診てもらったほうがいいです。

 

 私のことを「すごくいい先生だ」とほめてくれる患者さんはみんな患者さん本人もすごくいい人です。で、そういう患者さんから紹介されてくる患者さんも、たいていすごくいい人です。なので、今当院に通院している患者さんはほとんどみんなすごくいい人です。

 だからそれでいいのです。

いつから悪いのか、しつこく聞きます

2015.3.13 カテゴリー|その他

 いつから痛いのか?いつからできものがあるのか?いつから皮膚炎があるのか?とても重要です。だから、新患の患者さんにはその点をしつこく聞きます。

 たとえば、腰痛の場合、10年前からいたいときと、10日前から痛いときと、10時間前から痛いときでは、診断と治療と予後が全然違います。10年前からなら、すでに慢性疼痛なので、完全に痛みを消すのはなかなか難しいです。10日前からなら、慢性疼痛にまだなっていない可能性が高いので、うまくいけば腰痛を完全に消すことが可能です。10時間前なら急性疼痛ですから、トリガーポイント注射などですみやかに痛みを取れば、慢性疼痛になる可能性はほとんどありません。

 皮下腫瘍もいつからあるのか重要です。10年前からあってほとんど大きくなっていない腫瘍は悪性の可能性が低いですが、10日前からあって、どんどん大きくなっているような腫瘍は要注意です。

 そんなわけで、いつから症状があるのかしつこく聞きます。

 ところが、たいていの人は、「ずっと前からだ」とか「しばらく前からだ」とか「最近だ」とか返事をします。これではよくわかりません。「ずっと前」とか言っていたのに実際は3日前だったり、「最近だ」と言っていたのに実は3ヶ月前だったりすることが良くあるからです。

 なので、「それは何日前ですか、それとも何ヶ月前ですか、それとも何年前ですか」としつこく聞きます。

 あまりしつこく聞くので、怒って帰ってしまう患者さんが、ごく希にいますが、それは仕方ないと思っています。

 

 先日もこんな患者さんがいました。

 

 「今日はどうしましたが?」

 「背中に異物があるんです」

 「異物?????????」

 「異物じゃなくてできものじゃないですか?」

 「ああそうですか」

 「いつからあるんですか?」

 「震災前からです。」

 「じゃあ4年くらい前からですね。じゃあ背中を診せてください。」

 「手術した痕がありまね。いつどこで手術をしましたか」

 「震災前に○○医院で手術しました。」

 「?????、ちょっと待ってください、手術が震災前なら、できものができたのはいつですか?」

 「震災前です。」

 「全部震災前では、わからないので、何年前にできものができて、何年前に手術をしたのですか?」

 「だから震災前。」

 「それじゃ全然わからない。最初にできものに気がついたのは何年前?」

 「じゃあもういいです!」

 と突然切れて、診察室の引き戸をバタンと激しく閉めて帰ってしまいました。

 

 うまく答えられないことを、しつこく聞いたから切れたんだと思いますが、仕方ないですよ。いつから悪いのか正確にわからないと診断も治療もうまくいきませんから。

卒業式でPTA会長として祝辞をしてきました。

2015.3.12 カテゴリー|その他

PTAを代表致しまして祝辞を申し上げます。 

卒業生の皆さん、ご卒業まことにおめでとうございます。 

そしてご臨席頂きました保護者の皆様に対し、重ねてお祝い申し上げます。 

「宇宙兄弟」という漫画をご存じでしょうか?

その漫画の中で、主人公のムッタが、シャロン博士に「人はなんのために生きているのか?」と質問しました。

その質問にシャロン博士はこう答えます。

「自分以外の誰かに生きる勇気を与えるためよ。」

生徒の皆さんが日々成長する姿を見ることで、私たち親は生きる勇気をたくさんもらっています。

卒業生の皆さんは、これから新しい環境で、つらいこと悲しいこともあると思います。そんなときは周りの人たち、家族や友達や先生などから生きる勇気をもらって、それ乗り越えてください。そして、みなさんも多くの人に生きる勇気を与えられるような人になってください。

頑張ってください。

本日は、誠におめでとうございました。


出だしで、少しかんでしまいましたが、子供たちにはおおむね好評でした。

問題児が多い学年でしたが、卒業式は滞りなく無事に終わりました。

女子はほぼ全員泣いていたし、男子も泣いている子が多かった。号泣している男子もいました。

なかなか感動する卒業式でしたが、寒かった。すごく寒かった。

今月号のターザンはトリガーポイントの特集でした。

2015.3.02 カテゴリー|トリガーポイント注射

アスリートやダイエッターむけの雑誌「ターザン」の今月号は、トリガーポイントについてでした。

http://magazineworld.jp/tarzan/tarzan-667/

 医学書より、詳しくて、かつわかりやすく解説していてびっくり。

 トリガーポイント注射については何も書いてなかったのでがっかり。

 でも、トリガーポイントの入門書としては最高でしょう。

 値段も550円と医学書の10分の1くらいの値段だしね。

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