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暑いから粉瘤の患者さんがいっぱい来てます

2016.8.09 カテゴリー|湿潤療法

 以前もブログで書きましたが、手術も簡単だし、再発も少ないので、粉瘤は膿んでから手術をしています。

 粉瘤の患者は割とたくさん来ますが、膿んでない人は手術しないので、実際に手術する患者さんは2週間に1人いるかいないかくらいです。

 ところが、ここ1週間で10人くらい手術をしました。

 急にめちゃめちゃ暑くなったので、細菌が繁殖しやすくなったのだと思います。

 ただでさえ、お盆前で外来がめちゃめちゃ混んでいるのに合間に手術をしているから、てんてこ舞っちゃってます。

 

関連ブログ

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/01/post-168.html

頭が堅い迷惑な医者

2016.6.29 カテゴリー|湿潤療法

今日は夏井先生のウェブサイトの症例報告から

http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1922/index.htm

 62歳女。福島県在住。
 慢性関節リウマチで平成6年,10年に両側膝関節人工関節置換術を受けている。その数年後から両側下腿に潰瘍が発生。皮膚科医院,病院皮膚科を幾つか受診し,軟膏が処方された。6年前に皮膚科医院から静脈鬱滞性潰瘍の疑いで,〇〇病院血管外科を紹介されたが,傷があると検査も治療もできないので,傷を治してもらってから出直すように,と説明され,同院形成外科紹介。アクアセルによる湿潤治療(?)で8ヶ月かかって上皮化完了。
 2015年6月,装具(足底板?)がぶつかって両側下腿に傷ができて褥瘡になった。前回と同じ〇〇病院形成外科を受診したが,医師が変わっていて「アクアセルの治療は聞いたことがない」と言われ,イソジンゲル®とフィブラストスプレー®で治療となったが,治療開始直後から痛みで歩けなくなった。アクアセルについて調べて治療して欲しいと希望したが,消毒液で洗う治療しかないと医師は激怒!
 この医者ではダメだと判断し,家族がインターネットで下腿潰瘍について検索。10月5日に当科受診。「穴あきポリ袋+紙おむつ」(勝手に鳥谷部先生のサイトにリンク)で被覆したところ,痛みが軽くなった。通院できる範囲で湿潤治療をしているクリニックに紹介。

 この症例報告に出てきた。「アクアセルの治療は聞いたことがない」と言い切った医者に対して、同業者として情けない思いでいっぱいです。

 私だったら、アクアセルや湿潤療法について知らなくても、同じような創がアクアセルで治ったと聞かされたら、「そりゃすごいね。ちょっと調べてみよう」と思うはずです。

 何でこんな頭が堅い迷惑な医者がいるんだろうかと、ちょっと考察してみました。
 
 医師になるには、厳しい受験戦争を勝ち残る必要があります。受験戦争では、教科書や学校や学習塾の先生の話を信じて疑わず丸暗記できる人のほうが有利です。
 だから、教科書に載っていることや、先輩からの指導を疑うことなく信じてしまい、それ以外の治療法を学んだり取り入れたり出来ない医者ばかりになってしまうのでしょう。
 
 医学は日々進歩しているから、自分で考えて新しいことをどんどん取り入れなければダメなんだけどねぇ。
 
 
 
 

プロレスラーは40年前から湿潤療法を知っていた!

2016.6.17 カテゴリー|湿潤療法

 私が小学生のころはプロレスの全盛期でした。

 当時、プロレス中継を見ていて、試合中にあんなに血を流しているのに、翌週の試合では創が完全に治っているのが不思議でしょうがなかった。

 だから血糊を使っているんだろうと疑っていました。

 

 しかし、その頃アントニオ猪木選手の奧さんだった倍賞美津子さんがラジオでこんなことをお話ししていました。

 「プロレスラーは切り傷や擦り傷に、ゆで卵の薄皮を貼り付ける。そうすると自然とすぐに創がくっついて治ってしまう。」

 

 当時は、ピンと来ませんでしたが、これって湿潤療法だよね。

 おそらく薄皮をとったゆで卵はそのまま食べたのでしょうから、タンパク質も補充できるし、もちろんプロテインも飲んでいたでしょう。

 そりゃ一般人の常識より早く創が治って当然ですよね。

 血糊を使っているとか疑ってごめんなさい。

  

 夏井睦先生が湿潤療法を紹介するウェブサイトを立ち上げたのは15年前です。

 それよりもずっと前に、常に怪我と隣り合わせのプロレスラーは、早く創を治す必要性から、湿潤療法にたどり着いていたのですね。

 

 

 

湿潤療法と筋筋膜性疼痛症候群について講演してきました

2016.5.25 カテゴリー|トリガーポイント注射

 5月21日に水戸市のホテルで湿潤療法と筋筋膜性疼痛症候群について講演してきました。

 相手は、柔道整復師さんと一般の方でした。

 「創は消毒してはいけない!乾かしてはいけない!」

 「痛みの原因は骨ではなく筋肉」

 「椎間板ヘルニアは腰痛の原因ではない」

 「痛みは我慢すると慢性化して治らなくなる」

 などをスライドと実践を交えて解説しました。

 

 トリガーポイント注射を実践で見せる際に、症状から一発でトリガーポイントを見つけられたので、我ながら格好いいと思いました。

 

 講演後は近くの居酒屋で懇親会をしました。

 柔道整復師さんと親しく交流するのは初めてだったので、いろいろ刺激になりました。

 

 講演会や懇親会の様子は、今回の講演会を主催してくれた「治療家広場」のFBに掲載されているので、興味のある方は見てください。

https://www.facebook.com/%E6%B2%BB%E7%99%82%E5%AE%B6%E5%BA%83%E5%A0%B4-1435257023432998/?hc_location=ufi

 

 ちなみに、当日は仕事の前の日だったので懇親会でお酒は飲みませんでした。

やっぱりクリームは肌に悪い

2016.4.20 カテゴリー|湿潤療法

 2月くらいから小学生の三女の顔や首に謎の湿疹が出来ました。

 たいしたことないので、ろくに診察もせず「キンダベート軟膏(弱いステロイド軟膏)でも塗っとけ。」といって、ほっときました(娘だから適当)

 三女もたいしたことないと思っていたようで、ひどいときだけキンダベート軟膏を塗っていたようですが、だんだん湿疹がひどくなりました。

 キンダベートが効かないようなので、もしかして白癬症かもと考えて(娘だから適当)、ルリコンクリームを処方したら、めちゃめちゃ悪化しました。

 びっくりして、まじめに治療することにしました。

 ルリコンクリームはすぐにやめてもらって、寝る前にキンダベートだけをきちんとぬるように指導したらすぐに良くなりました。

 

 ここで、一つの疑問が浮かびました。

 なぜ、ルリコンクリームを塗ったら湿疹が悪化したのだろうということです。

 白癬症にステロイド軟膏を塗ると、湿疹が悪化することがあります。ステロイド軟膏には炎症を抑える作用とともに、免疫を抑制する作用があり、免疫が抑制されると、白癬菌がより増殖して、湿疹が悪化するからです。

 しかし、その逆はありません。

 

 そこでふと思いつきました。もしかしてクリームの肌に悪さをしてのではないかと?

 そこで、三女に良く話を聞いたら、高校生の姉たちのマネをして、毎晩、フェイスクリームを塗っていたようです。

 クリームを塗り始めた時期と、顔や首に湿疹が出来た時期がぴったり一致します。

 三女は小さいころから肌が弱かったので、フェイスクリームを塗っただけで湿疹になってしまったようです。

 

 最初に湿疹が出たときに、適当に対処せず、きちんと話を聞いていれば、こんなことにはならなかったと反省しています。

 

 が、しかし、今回のことでクリームは肌に悪いことが改めてわかって良かったなとも思います。

 

 クリームには界面活性剤が入っています。ようするに、泡が立たない石けんです。肌にいいはずがありません。

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