2013.1.09 カテゴリー|湿潤療法
冬になると空気が乾燥するため、皮膚も乾燥してカサカサになり痒くなります。特に高齢者は皮膚の乾燥を防いでくれる皮膚の油(皮脂)の分泌が少ないためひどくなります。
この乾燥肌も手荒れと同様にワセリンを塗って皮膚の乾燥を防ぐことで治すことができます。起床時とお風呂上りなどに、乾燥している部分にワセリンをたっぷり塗りこんでください。ベタベタして気持ち悪い時は、バスタオルなどで拭きとってしまっても大丈夫です。
また、お風呂で体を洗う時に石鹸やボディーソープつかわないようにしましょう。
垢などの体の汚れは湯船につかるだけで90%以上落ちます。
ボディーソープなどで体を洗うと大切な皮膚の油(皮脂)が洗い落とされてしまうため皮膚がより乾燥するようになります。
石鹸は陰部や腋の下など臭いの強い部分のみに使用して、後の部分はタオルでやさしく拭くだけにしましょう。
2013.1.09 カテゴリー|湿潤療法
踵のひび割れは、厚くなった角質が乾燥により硬くなり割れてしまうことが原因です。
前回のブログで紹介した「手あれの治療」と同様に、ワセリンを1日数回塗りこむことでよくなります。
手あれの治療
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/01/post-164.html
角質が、すごく固くなっていて、ひびわれもひどい場合は、踵にワセリンを塗った後に「穴あきポリ袋」を適度な大きさに切ったものを貼り付けて、その上から靴下をはいて、半日ぐらいそのままにしておくと、かなり柔らかくなります。
2013.1.07 カテゴリー|湿潤療法
当院でお勧めしている手あれの治療法です。
(すべて夏井先生の受け売りです。)
① 小さじ半分くらいの白色ワセリンを両手によく揉み込む。体温で溶けて柔らかくなる感触を楽しむように時間をかけて,満遍なく揉み込みましょう。荒れている部分には特に念入りに。
② 乾いたペーパータオルなどでべたつきが気にならなくなるまでふき取ります。「車のワックスがけ」と同じで,ゴシゴシと拭き取りましょう。
これでおしまいです。2分もあれば完了です。皮膚の亀裂や皺は油の膜で覆われるため,手洗いによる手荒れを防いでくれます。数日で手の状態が変わってきて,ツルツルの手になるはずです。
これを一日何度か行います。例えば水仕事が多い人なら,「朝起きてすぐ(仕事を始める前)」,「昼食後」,「夕方(仕事が終わったとき)」,「お風呂上り」,「就寝前」に行ったほうがいいと思います。もちろん,これでもまだ皮膚が荒れている場合には,ワセリンを塗る回数を増やして対応して大丈夫です。ワセリン自体,極めて安全な物質だからです。しかも,とても安価です。
なお,肌が弱い人,敏感肌の人は柔らかい材質で繊維が残らない紙でゴシゴシしてください。
ハンドクリームや尿素入り軟膏は手あれを悪化させるので使用しないでください。
2012.12.26 カテゴリー|湿潤療法
1歳の女の子の赤ちゃん
2週間前にウォーターサーバーのお湯でヤケドをしました。近所の皮膚科で、消毒とフィブラストスプレーとソフラチュールによる治療を受けていましたが、医師から手術が必要と言われ不安になり、東京の練馬光が丘病院の夏井先生のもとに駆け込みました。
夏井先生にプラスモイストで湿潤療法をしてもらい、以後の処置を当院で受けるように紹介されました。
上の写真が、当院を初診した時の写真です。夏井先生の一度だけの治療で、すでにかなり良くなっていて、お母さんもびっくりしていました。
「これなら、1週間以内に治るでしょう。」と説明し、自宅でプラスモイストを交換してもらうように説明しました。
下の写真が、当院で治療を開始してから4日目の写真です。すでにきれい皮膚が出来上がっています。
手術が必要と言われたヤケドが、湿潤療法で1週間以内に治りました。
さらに1か月後の写真です。↓
きれいに治っています。もしも手術を受けていたら、手の甲だけでなく、採皮部にも傷跡が残るところでした。
お母さんが、最初に担当した医師の説明を盲信せず、自分で考え、調べ、行動したので、女の子の体に一生消えない傷を残さないで済みました。
2012.12.21 カテゴリー|その他の治療について
口内炎は歯磨き粉なし歯磨きで治ります。
僕はもう1年くらい歯磨き粉を使っていません。
僕は、ストレスを感じたり、あやまって歯で口の中をかんでしまったりすると、すぐに口内炎が出来ます。
以前は、口内炎の外用薬を塗って、治療をしていたのですが、なかなか治らず1~2週間は、食事の時や歯磨きの時の痛みに苦しんでいました。
1年くらい前に、「新しい創傷治療」のHPで歯磨き粉なし歯磨きが紹介されました。
新しい創傷治療
http://www.wound-treatment.jp/
それから歯磨き粉を使わないで歯磨きをしています。歯磨き粉をやめてから、口内炎ができにくくなったし、出来ても2日くらいで治るし、歯磨きの時の激痛はないしで、いいことばかりです。
歯磨き粉には界面活性剤がたくさん含まれています。界面活性剤は口腔内の粘膜を著しく傷つけます。だから、口内炎がある時に歯磨きをすると、めちゃくちゃ痛いのです。歯磨きのたびに界面活性剤が口内炎が悪化させるので、なかなか治らないのです。また、界面活性剤の作用で、口内炎ができやすくなります。
歯磨き粉をには、プラーク(歯垢)を落とす効果はないそうです。むしろ、歯磨き粉を使わずに、ゆっくり時間をかけて磨いたほうが、歯垢はよく落ちるそうです。
ちなみに、僕は、生まれてこの方43年間、一度も虫歯が出来たことがありません。そういえば、中学生くらいまで歯磨き粉を使ってませんでした。あれがよかったのかもしれません。
「歯磨きには歯磨き粉が必要」というのは迷信です。