HOME > 院長BLOG > トリガーポイント注射

院長BLOG

笠間市薬剤師会でMPSについて講演してきました

2015.8.31 カテゴリー|その他

 8月27日にポレポレホールで開催された笠間市薬剤師会勉強会で、MPS(筋筋膜性疼痛症候群)についての講演をしてきました。

 MPSのついて簡単にわかりやすく説明して、トリガーポイントの見つけ方や、治療の仕方について話しました。ところどころで笑いも取れたので、おおむね好評だったようです。

 講演後に、講演を聞いていた製薬会社の営業担当者から「ぜひ、先生のこの話を若い先生方(医師)にも聞かせてもらいたい。」と言われましたが、医師相手に講演するのはちょっと怖いですね。だって、俺の話は適当だから「EBMはあるのか」とか「根拠になる論文はあるのか」とか難しいこと聞かれても、ちゃんと答えられないし。それよりなにより、現在信じられている損傷モデル(骨や軟骨の異常が原因で痛みが出るという説)と真逆の話ですから、頭が固い医師に受け入れられずにブーイングが出るのが目に見えているからね。

 薬剤師会の先生からは「ぜひ、市民公開講座などで一般市民に対して先生の話を聞かせてください」と言われました。まあ、こっちは市民が相手ですから、難しい質問をされたりブーイングを受けたりすることはないでしょうけど、話を聞いた市民が当院に押し寄せてきて、ゆっくり診察する時間が無くなっちゃうのもちょっと嫌だな。なんちゃって。

「トリガーポイント注射で治す 腰痛膝痛」の感想文

2015.7.28 カテゴリー|トリガーポイント注射

 はじめに書いときますが、私は小さいときから感想文が苦手です。本を読んで感想を書けといわれても「面白かった」あるいは「面白くなかった」くらいしか感想が思いつかないたちだからです。高校時代に「華岡青洲の妻」を読んで感想文を書いたのですが、現国の先生に「いったい何を読んだらこんな文章になるのかわからない」と酷評されて、ちょっと落ち込んだ経験もあります。

 で、この本に関してですが、面白かったです。

 著者の小林誠先生は外傷の治療が専門の整形外科医です。腰痛や膝痛に対してはずっと教科書やガイドラインに書いてある標準治療を行っていましたが、東日本大震災の時に米国在住の日本人医師がボランティアで来日して、トリガーポイントに針を刺す治療を行っているのを見て、トリガーポイント治療に興味を持ちました。そこで、トリガーポイント注射の発案者であるトラベル博士の著書などで勉強して、治療にトリガーポイント注射を取り入れたらびっくりするほど効果的だったので、みんなに紹介しますよーって感じの本です。

 整形外科で標準的な治療を受けても良くならなかった人が、接骨院やマッサージ、鍼灸やカイロや整体などの代替医療で良くなるのことがあるのはなぜか?それは、ほとんどの整形外科医は筋肉が原因の痛み(筋筋膜性疼痛症候群)があることを知らないけど、代替医療をしている人たちは知っているからです。

 大学病院准教授という立場の方が、トリガーポイント注射について紹介してくれると、私みたいな田舎の開業医と違って説得力があるから、10年後くらいにはもっとトリガーポイント注射が認知されているかもしれませんね。

アスリートにもトリガーポイント注射が有効

2015.7.27 カテゴリー|トリガーポイント注射

高校2年生の女の子 陸上の短距離で県内トップクラスの選手です。

 1年くらい前から、オーバーユーズが原因で大腿や下腿などに痛みやはりが出ると、当院を受診してトリガーポイント注射を受けています。注射ですぐに痛みが取れるため、休むことなく練習を続けることができました。そして、遂に県大会で優勝することができました。

 おめでとう!

 

 一流アスリートには専属トレーナーが必ずついていて、筋肉のケアをしてもらっています。これらのトレーナーは整形外科医ではなく、マッサージ師や柔道整復師、鍼灸指圧師です。その理由はほとんどの整形外科は筋肉の痛みについての教育を受けていないので筋肉のケアができないからです。

 スポーツトレーナーはマッサージやストレッチなどで筋肉のこりをほぐし、はりや痛みをとり除きます。私もトリガーポイント注射でアスリートの筋肉のはりや痛みをとり除くことができます。

トリガーポイント注射したあと、痛い場所が変わることは注射がよく効いている証拠です

2015.5.27 カテゴリー|トリガーポイント注射

慢性疼痛をトリガーポイント注射で治療していると、痛い場所が変わってくることがよくあります。

たとえば、腰の左側の痛みでで通院中の患者さんが、腰の右側が痛くなってきたりします。

患者さんは新しい痛みが出てきたと不安になりますが、痛みの場所が変わるのは注射がよく効いている証拠なのです。

慢性疼痛患者さんは体のあちこちに痛みがあります。しかし、脳はすべての痛みを認識するわけではなく、特にひどい痛みだけを認識して、弱い痛みは認識しません。その結果、弱い痛みは強い痛みに隠れてしまいます。

トリガーポイント注射でひどい痛みがよくなってくると、今まで隠れていた弱い痛みを感じるようになるのです。

痛い場所が変わってくることは良くなってきてる証拠です。このまま治療を続ければもっともっと良くなりますから安心してください。

質問メールへの返事①

2015.5.22 カテゴリー|その他の治療について

質問メールへ返事をメールしましたが、PCからのメールをブロックする仕様になっているらしく、送れないのでここに返事の内容を載せます。


初めて✉させて頂きます

午前中に診察してもらった

Nの娘です

骨折との診断だそうで痛み止めの注射を打ってもらって、

1週間後にまた行くと聞きましたが、それまでの間は今まで通りに生活しても…? コルセットとかは必要いらないのですか?


お問合せありがとうございます。

第12胸椎圧迫骨折は認めましたが、おそらく古い骨折なので、コルセットなどは不要と思います。また、安静も必要ないでしょう。

​骨粗しょう症がひどいので、週1回通院して骨を強くする注射(テリボン)を打った方がいいと思います。

にしぼり整形外科 院長 西堀靖広

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ