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肋間神経痛なんてないよ

2018.8.24 カテゴリー|トリガーポイント注射

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)とは、ろっ骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛む症状のこと。その原因は不明なものが多い。あくまで症状であり、病名ではない。(ウィキペディア)

 

 ウィキペディアにはこう書かれていますが、私はちょっと違うと思います。

 実際には、原因不明の背部から胸部にかけての痛みを肋間神経痛と診断しちゃっているのです。でも肋間神経が何の原因もなく痛くなることなんてありません。

 他院で肋間神経痛と診断された患者さんがたまに来ますが、ほとんど全員が広背筋や前鋸筋、大胸筋などの筋筋膜性疼痛症候群でした。みんなトリガーポイント注射で良くなりました。

 肋間神経痛なんてないよ。

胸郭出口症候群なんてないよ

2018.8.21 カテゴリー|トリガーポイント注射

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、腕神経叢と鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が胸郭出口付近で頚肋、鎖骨、第一肋骨などや前斜角筋、中斜角筋、小胸筋などに圧迫・牽引されることで起きる症状の総称である。(ウィキペディアより)

 

 要するに、肩の辺りで、鎖骨や筋肉が神経や血管を圧迫または牽引して、腕から手のしびれや浮腫などが出る病気です。

 でも私は、こんな胸郭出口症候群なんてないと思っています。だって、鎖骨にしろ筋肉にしろ自分で動かせます。もし骨や筋肉が神経や血管を圧迫(または牽引)して、しびれや痛みが出たら自分で動かしてそれを解除するはずです。普通そうするでしょ。いつまでもしびれや痛みがあるかっこう続ける人いないでしょ。

 

 他院で胸郭出口症候群と診断された患者さんがたまに来ますが、みんな棘下筋など肩甲骨周辺の筋肉の筋筋膜性疼痛症候群でした。トリガーポイント注射で良くなりました。

 胸郭出口症候群なんてないよ。

寝違えの治療

2018.8.09 カテゴリー|トリガーポイント注射

 眠っていて目が覚めたときに、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出ることがあり、いわゆる「寝違え」と言います。首を動かすと痛みが出る時もありますし、痛みで首を動かせない時もあります。

 首が動かなくなるので、首の筋肉を痛めたと思っている人が多いと思いますが、原因は首の筋肉ではありません。

 寝ているときの姿勢が悪くて、肩甲骨の周りに筋肉を痛めてしますことが原因です。

 特に棘下筋と肩甲挙筋が原因になることが多いです。

 寝違えてきた人の肩甲骨の真ん中あたりを押すと、飛び上がるほど痛がります。

 なので、圧痛部にトリガーポイント注射をするとすぐによくなります。

寝違え.jpg

足の裏のしびれの治療

2018.8.07 カテゴリー|トリガーポイント注射

 50代の女性

 2日前から急に両足の裏の痛みとしびれがひどくなり歩けなくなり、当院を受診しました。3年前にも同じしびれがあり、他院で足底腱膜炎と診断されリハビリ治療を受けましたが、半年間歩けなかったそうです。

 はじめは、足底筋膜炎の再発を疑い、踵の触診を行いましたが圧痛点はありませんでした。話をよく聞くと、痛みというよりビリビリしたしびれだというので、ピンときてふくらはぎを押してみたら、飛び上がるほど痛がりました。

17323.jpg

 ひらめ筋の筋筋膜性疼痛症候群でした。

 「ふくらはぎの筋肉が固くなっていて、そのせいで足の裏がしびれているのです。」と説明したら、「今まで、ふくらはぎを押してくれた先生はいなかったし、しびれの原因を教えてくれた先生もいなかった。」とびっくりしていました。なので、「それは当たり前です。だって、足のしびれの原因がふくらはぎの筋肉からきているって知っている医者は茨城県で俺だけだから。」と返しました。

 トリガーポイント注射をして、夜も眠れないほどしびれるというのでリボトリールを処方しました。

 1回目の注射でしびれがだいぶ取れて、夜も眠れるようになりました。

 2回目の注射でしびれがかなり楽になり、1本杖で歩けるようになりました。

 3回目の注射でしびれはほとんど楽になり、杖なしで歩けるようになりました。

 3年前は半年もかかったのに、今回は3日でよくなってびっくりしていました。

 足の裏のしびれはひらめ筋のトリガーポイントが原因の可能性が高いです。ふくらはぎの真ん中あたりを押してみてください。圧痛があると思います。トリガーポイント注射が効果的ですが、セルフマッサージも効きます。

 下の図のように、仰向けに寝て反対側の膝を立てて、悪い方のふくらはぎのトリガーポイントを膝の上に置きます。そのまま脚を左右に揺すります。けっこう気持ちがいいです。やってみてください。

ふくらはぎマッサージ.jpg

ゴルフ肘にもサインバルタが効く

2018.7.23 カテゴリー|トリガーポイント注射

 私自身の話です。

 去年の9月頃から右肘の内側がすごく痛くなりました。

 ゴルフのやり過ぎによる上腕骨内上顆炎(ゴルフ肘)と診断しました。

 ゴルフ肘は内上顆へのケナコルト局注でたいていすぐに治るので、注射しました。

 でもあまり良くなりませんでした。

 そこで毎日トリガーポイント注射を打ちました。

 でもあまり良くなりませんでした。

 ゴルフをやめれば良くなることはわかっていましたが、それは死んでも嫌でした。

 

 そこで、自分の痛みについてよく観察してみました。

 ゴルフ中はそんなに痛くないのに、ゴルフの後でお風呂に入っておしりを洗おうとすると激痛が走ります。

 内上顆を少し触っただけで、激痛が走ります。

 ジッとしていても痛みを感じるときもありました。

 

 これは慢性痛になってしまっていると診断しました。

 そこで、サインバルタを1カプセル飲むことにしました。

 1日目は少し眠気が出ましたが、それ以外の副作用はなかったので2週間かけて3カプセルまで増やしました。

 飲み始めてすぐに痛みは軽快しました。

 1ヶ月後くらいにはほとんど痛みを感じなくなりました。

 

 今もゴルフをやり過ぎると少し痛みが出るのでサインバルタを飲んでいます。

 慢性痛化したゴルフ肘にもサインバルタは効きますよ。

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