2013.5.11 カテゴリー|糖質制限
讃岐うどんが大好きな香川県の人は、糖尿病の人が多いようです。
http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013051001001751.html
小学生に糖尿病検査 香川の全17市町、全国初
糖尿病予防は小学生から―。香川県の全17市町が本年度、全ての公立小で小学4年生もしくは5年生の児童を対象に、糖尿病を見つける血液検査を実施することが10日、県や各市町への取材で分かった。
文部科学省は「生活習慣病の予防を目的に、都道府県単位で小学生の血液検査が実施されるのは聞いたことない」とし、全国初とみられる。
2011年の厚生労働省の調査では、香川県の糖尿病受療率は人口10万人に対して男性が350人で全国1位、女性が269人で全国2位。原因の一つには、県の代名詞ともいえる「うどん」など、炭水化物の過剰摂取が疑われている。
炭水化物・タンパク質・脂質のうち血糖値をあげるのは炭水化物だけです。
うどんは炭水化物の塊です。食べれば血糖値が跳ね上がります。
健診をしてもうどんを食べることを止めなければ、糖尿病の患者さんは減らないでしょう。
うどんを止めて、「肉・卵・チーズ」を食べるように指導すれば、糖尿病の患者さんは減ります。
2013.5.10 カテゴリー|糖質制限
糖質制限をすると筋肉が減って、リバウンドしやすい体質になるという説を唱えている方がいます。
リバウンド体質になる?危険な糖質オフダイエット
http://allabout.co.jp/gm/gc/416345/?NLV=CN000059-366
上のグラフは、私が糖質制限を開始してからの体重と体脂肪率と骨格筋率の推移です。
確かに、糖質制限を始めた当初は骨格筋率が減少して、体脂肪率が上昇しています。
しかし、4か月を経過すると逆に骨格筋率が上昇し始め、体脂肪率は低下し始めます。
この方がおっしゃる通り、糖質制限を始めるとまず筋肉が減少するようです。ただ、これは糖質制限に限ったことではなく、カロリー制限を主体とした食事制限でも同じ現象が起こります。
糖質制限の場合、必然的にタンパク質の摂取量が増えるので、3か月くらいたって体が糖質制限に慣れてくると、筋肉が再びつき始めます。これはカロリー制限では見られない現象です。
私の場合は糖質制限のほかに加圧トレーニングも週2回行っていましたが、これは糖質制限を始める前から続けていたことなので、このグラフの推移にはあまり影響を与えていないと思います。
2013.4.23 カテゴリー|糖質制限
現在、糖尿病の食事療法はカロリー制限が主流です。
1日の食事の摂取カロリーを制限して、その食事内容の三大栄養素のバランスは、炭水化物(糖質):タンパク質:脂質=6:2:2となるように調整します。
この6:2:2の栄養バランスを決めた科学的根拠はありません。
「日本人の平均的な食事の栄養バランスが、だいたい6:2:2だから、それと同じでいいんじゃね。」
てな感じで決められただけです。
で、このカロリー制限が主体の食事療法を厳密にやっても、糖尿病はなかなか良くなりません。多くの患者さんはだんだん悪くなっていって、そのうち、腎臓が悪くなって人工透析が必要になったり、足が腐って切断が必要になったり、網膜がやられて目が見えなくなったりします。
良くならない理由は、6:2:2の栄養バランスが間違っているからです。
三大栄養素のうち、血糖値をあげるのは炭水化物(糖質)だけです。これは生理学的事実です。
糖尿病は血糖値が上がって困る病気なのですから、糖質を制限すれば血糖値が上がらなくなり、糖尿病がよくなることは、子供でも分かる理屈です。
実際に、糖質制限で食事療法をしている病院では劇的な効果が出ています。
京都 高尾病院 江部康二先生のブログ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
ところが、糖尿病学会は「長期的な安全性が確認されていない」といって糖質制限に対して反対しています。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1901V_Z10C13A3CR0000/
長期的な安全性が確認されていなければやってはいけないのならば、新薬はすべて使えません。新しい治療法はすべて出来ません。要するに医学の進歩を否定するかなりごじゃっぺな提言です。
ごじゃっぺなことを言ってまで、糖質制限に反対するのは、糖質制限を認めてしまうと、今まで自分が行っていた治療が否定されてしまい権威が失墜してしまうからです。
また、糖質制限が広まって、糖尿病患者が減ってしまうと、自分たちと製薬会社の飯のタネが減ってしまって困るからです。
患者さんのことより、自分たちの権威と財布の心配をしているのです。
2013.4.23 カテゴリー|糖質制限
野菜の1日必要量は350gと決められています。
でも、同じ野菜350gでも、ジャガイモ(ほとんど炭水化物)と大豆(ほとんどタンパク質)とキュウリ(ほとんど水分)では、摂取できる栄養素が全く違います。
野菜って、本当に1日に350gも必要なのでしょうか?
北極圏に住むイヌイットは、何百年もの間、まったく野菜を摂取してませんでした。でも、西洋人より心筋梗塞などの病気が少ないことが有名です。
サバンナに住むマサイ族も、主食は牛乳と牛の血で、野菜は全く摂取していません。それでも、強靭な肉体と運動能力を誇っています。
野菜を摂らないとビタミンが不足すると言われています。
でも、このページを見てください。
「ビタミンを多く含む食品」
http://homepage3.nifty.com/takakis2/vitamin.htm
ほとんどのビタミンは、豚肉やカツオ、鶏卵などに野菜と同等以上含まれていることがわかります。
肉や卵だけでは、ビタミンCとビタミンKが不足してしまいますが、果物と納豆を食べてれば十分に補えます。
野菜が350g必要というのは、どうも科学的根拠がなさそうです。
おそらくJAあたりが、厚生省に働きかけて決めたのでしょう。
やっぱり栄養学は経済学のようです。
その3に続く
2013.4.23 カテゴリー|糖質制限
先日、骨粗しょう症の薬(ビタミンD)を売っている製薬会社のセールスマン(MR)がきました。
パンフレットのグラフを見せながら、
MR 「先生、日本人のほとんどが、ビタミンDの1日必要量に対して摂取量が不足しています。」
私 「なるほど、確かにそうだね。じゃあ、この1日必要量というのは何を根拠に決めたの?」
MR 「そこはわからないので、調べてきます。」
2週間後再び登場しました。
MR 「先生、すみません。一生懸命調べたのですが、ビタミンDの1日必要量を決めた根拠は見つかりませんでした。」
私 「たいした根拠もなく適当に決めたということ?」
MR 「それもわかりません。その代り、カルシウムの1日必要量を決めた理由はわかりました。カルシウムの必要量は酪農協会が牛乳を売るために厚生省に働きかけて決まったそうです。」
私 「政治的に決まったってことね。じゃあ、ビタミンDの必要量は製薬会社が厚生省に働きかけて決めてんじゃないの?」
MR 「それもわかりません・・・・・・・・・・・・・」
厚生省はいろいろな栄養素の1日必要量を、科学的根拠をもとに決めるのではなく、各団体のロビー活動の結果で政治的に決めている可能性が高いようです。
栄養学は経済学のようです。
その2に続く