2012.12.21 カテゴリー|その他の治療について
口内炎は歯磨き粉なし歯磨きで治ります。
僕はもう1年くらい歯磨き粉を使っていません。
僕は、ストレスを感じたり、あやまって歯で口の中をかんでしまったりすると、すぐに口内炎が出来ます。
以前は、口内炎の外用薬を塗って、治療をしていたのですが、なかなか治らず1~2週間は、食事の時や歯磨きの時の痛みに苦しんでいました。
1年くらい前に、「新しい創傷治療」のHPで歯磨き粉なし歯磨きが紹介されました。
新しい創傷治療
http://www.wound-treatment.jp/
それから歯磨き粉を使わないで歯磨きをしています。歯磨き粉をやめてから、口内炎ができにくくなったし、出来ても2日くらいで治るし、歯磨きの時の激痛はないしで、いいことばかりです。
歯磨き粉には界面活性剤がたくさん含まれています。界面活性剤は口腔内の粘膜を著しく傷つけます。だから、口内炎がある時に歯磨きをすると、めちゃくちゃ痛いのです。歯磨きのたびに界面活性剤が口内炎が悪化させるので、なかなか治らないのです。また、界面活性剤の作用で、口内炎ができやすくなります。
歯磨き粉をには、プラーク(歯垢)を落とす効果はないそうです。むしろ、歯磨き粉を使わずに、ゆっくり時間をかけて磨いたほうが、歯垢はよく落ちるそうです。
ちなみに、僕は、生まれてこの方43年間、一度も虫歯が出来たことがありません。そういえば、中学生くらいまで歯磨き粉を使ってませんでした。あれがよかったのかもしれません。
「歯磨きには歯磨き粉が必要」というのは迷信です。
2012.12.18 カテゴリー|その他の治療について
以前、「禁煙治療に対する補助金に反対」という記事を書きました。
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/11/post-132.html
安易に補助金を出すと、本気で禁煙する気がない、ひやかし半分の人が禁煙治療を受けに来て迷惑だと書きました。
でも、禁煙治療に成功した人だけになら補助金を出してもいいのかなと思います。
禁煙治療は全部で5回通院する必要があるので、最後の5回目の診察の際に禁煙に成功している人に、医師が証明書を出して、それを役場に持っていけば、補助金がもらえるようにすればいいのではないでしょうか。
この方法なら、ひやかし半分の人に無駄な税金を渡さなくて済みます。
笠間市の担当の方、もしこのブログを読んでいたら検討をお願いします。
2012.12.11 カテゴリー|その他の治療について
14歳の女子中学生
春ごろに、バスケ中にダッシュしてターンした時にガクッとなり左膝痛が出現し、当日、当院を受診しました。
徒手検査で、靭帯不安定性はなく、可動域制限もなく、レントゲン検査でも以上ありませんでした。膝蓋骨の内側に圧痛を認め、また膝蓋骨に不安定感を認めたため、膝蓋骨亜脱臼と診断し、テーピングによる固定と、松葉づえによる免荷で治療して、1週間後に再診してもらう予定でした。
膝蓋骨亜脱臼
http://www.medical-certificate.net/164/168/post_542.html
ところが、それきり来院しませんでした。
8か月後に、再度受診しました。バスケをすると膝に水がたまるというのです。
「ばあちゃんじゃないんだから、膝に水が溜まったりするわけないじゃん。」
と言って、左膝を診察したら、本当に水が溜まっていました。
で、よく見ると、関節鏡手術を受けた痕がありました。
「実は、4月に先生に診てもらった後で、某総合病院で半月板切の手術を受けました。」
と言われました。
正直言って、カチンときました。
(俺の診断が信用できなくて、よそに行って、勝手に手術を受けてきて、結果が思わしくないから、治してくれって、あまりにも人を馬鹿にしてるだろ!)
と思いましたが、顔にも口にも出しませんでした。
(顔にはちょっと出ていたかもしれませんが・・・・)
「手術で関節内をいじったので、滑膜が炎症を起こしているのでしょう。来年引退して、バスケをやめれば、自然と治るでしょう。でも、詳しくは手術をしてくれた先生に聞いてください。」
と答えました。
僕は、彼女の左膝の痛みの原因が半月板損傷だったとは思いません。
そもそも、僕は半月板損傷は痛みの原因にならないと考えています。
半月板には神経が走っていないので、半月板が損傷されても痛みの電気信号は発生しないからです。
彼女の場合、某総合病院でMRI検査を受けて、半月板損傷が見つかり、それが原因だろうと診断されて手術を受けることになったのでしょう。
でも、MRIで見つかった半月板損傷と、今回の痛みは無関係だったろうと思います。
あのまま当院に通院していれば、手術をすることなく、3週間くらいでバスケに復帰できたろうし、もちろん、後から水が溜まったりすることもなかったと思います。
僕自身が、もっと地域で信頼されていれば、彼女が他の病院を受診することはなかったでしょう。
地域でまったく実績がないまま、落下傘で開業して5年
地域の信頼を得るには、まだまだ努力が必要なようです。
2012.11.29 カテゴリー|その他の治療について
笠間市が禁煙治療に補助金を出す計画があるようです。
僕は大反対です。
当院でも禁煙治療を行っていますが、禁煙治療にくる患者さんの半
そもそも、自分の意志でタバコを吸い始めた人に、健康保険を使う
禁煙治療は、問診をしたり、禁煙の指導をしたりと、意外と時間が
補助金が出たら、ひやかし半分の人が増えて、外来が混乱します。
タダはダメだよタダは、本気にならないもん。
2012.11.27 カテゴリー|その他の治療について
35歳男性
5年前から、時々、左手が急に動かせなくなることがありました。某総合病院などを受診して、いろいろな検査を受けましたが、どこに行っても原因不明といわれていました。
先日、今朝から急に左手が動かせなくなったと、当院を受診しました。
受診時は、右手で左手首をつかんで、左手はかすかに震えていました。
最初は、橈骨神経麻痺を疑い診察しましたが、手首や、手指を伸ばすことは出来、また、知覚異常もありませんでした。橈骨神経麻痺は否定的です。
橈骨神経麻痺
http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/radial_nerve_palsy.html
よく聞くと、手首は曲げることができるけど、指が曲げられないそうです。さらによくよく聞くと、曲がらないのは中指だけでした。
あっこれは!と思い、中指の付け根を圧迫してみると、圧痛としこりを認めました。
ただの腱鞘炎(ばね指)でした。
腱鞘炎(ばね指)
http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/snapping_finger.html
腱鞘炎を大袈裟に痛がって、大袈裟に騒いでいただけだったのです。僕はこの患者さんと、ちょっとした知り合いで、性格もある程度はわかっていましたから、診断できたのだと思います。
ケナコルトの腱鞘内注射で、すみやかに良くなりました。