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2014.10.22 カテゴリー|糖質制限
今日はこちらのブログから
http://blogos.com/article/97006/
なんと農水省生産局長が、公的な場で炭水化物抜きダイエットを否定しちゃいました。
「長期的な食事療法としての遵守性や安全性など、重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない。そういった点も様々な御飯食のPRの際に訴えながら、誤解を解いていきたいと考えている(要約)」
コメ農家を守ることも農水省の仕事でしょうが、これはまずいでしょう。米などの炭水化物が、糖尿病などの成人病の原因であることは、すでに疑う余地はないと思います。農水省は国民全体の健康を犠牲にしてでも、コメ農家を守ると宣言したようなものです。
私が農水省の職員だったら、コメ農家に米から大豆に転作を促すよう補助金を出したり、飼料用米の生産を勧めますけどねぇ。
2014.10.20 カテゴリー|糖質制限
夏井誠先生のHP「新しい創傷治療」より抜粋
http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1020-06:00-4)
100g当たりのビタミンCは
・緑黄色野菜 19.3mg
・その他の野菜 9.4mg
となります。
厚生労働省が推奨する「1日350gの野菜」から摂れるビタミンCは44.7mg(100g当たり12.8mg)ですが、一方、ハム・ソーセージ・フランクフルトなどの肉製品には100g当たり20~25mgものビタミンC(酸化防止剤)が摂取時に含まれています。
また、ウーロン茶、緑茶、紅茶、麦茶、はと麦茶、ジャスミンティー(さんぴん茶)など、ほぼ全てのお茶のペットボトル飲料にも、100mL(≒100g)当たり20~40mgものビタミンC(酸化防止剤)が含まれています。
意外にも、緑黄色野菜群よりフランクフルトの方がビタミンCが多く含まれていますし、焼き肉を食べに行ってウーロン茶やウーロンハイを数杯飲むだけで、野菜ゼロでも1日推奨量以上のビタミンCを摂取したことになります。
酸化防止剤としてのビタミンCがありふれている現状で「野菜・果物を食べないとビタミンC不足になる」=「ビタミンC源は野菜・果物だけ」というのは「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」と言い切るのに似ているのではないでしょうか。
野菜よりフランクフルトのほうがビタミンCがたくさん入っているんなんて、知らなかったです。
野菜は食べなくてはいけないものではなく、米や砂糖などの糖質やタバコやお酒と同じ嗜好品ですね。
2014.10.09 カテゴリー|糖質制限
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO7687379010092014TI0000
マクドナルドには元々不健康なイメージがあったのに、期限切れ肉ナゲットのせいで、よりいっそう世の中の食べてはいけないもののひとつに分類されてしまいましたね。
起死回生の策として、「イカスミバーガー」みたいな奇をてらったハンバーガーを出していますけど、あんなものよほどのイカスミ好きか、珍しい物好きの人など、一部の人しか食べたいと思わないでしょう。
私がもしもマクドナルドの社長だったら、ローソンで売っているようなブランパン(糖質制限パン)にハンバーグを挟んだ糖質制限バーガーを販売しますね。ダイエットや健康ために糖質制限をしているけど、たまにはハンバーガーをおなかいっぱい食べたいと思っている人がたくさん食べに行くと思います。
ダイエットコカコーラとチキンマックナゲットと一緒にセットにして、「太らないハンバーガーセット」として売り出せば、若い女性も食べてくれるんじゃないでしょうか。
糖質制限を前面に出して不健康なイメージを払拭する以外、生き残る道はないのではないでしょうか。
2014.10.07 カテゴリー|湿潤療法
30代の女性
お湯を左下肢にこぼしてしまいヤケドしました。某総合病院皮膚科を受診し、ヤケドをお風呂で赤ちゃん用石鹸で洗ってからアズノール軟膏をぬるように指示されました。お風呂で石鹸でヤケドを洗うときも、アズノール軟膏をぬった後も、ものすごく痛むので、ネットで調べて、受傷から5日後に当院を受診しました。
受診時の状態です。
太ももから下腿にかけて、水疱を伴う2度の熱傷を認めました。
水疱を除去して、穴あきポリ袋とペットシートで覆いました。痛みを我慢してまでお風呂に入る必要も創を洗う必要もないことを教え、1日1回ヤケドのまわりの皮膚を赤ちゃんのおしりふきでふいて、穴あきポリ袋とペットシートを交換してもらうだけで大丈夫だと伝えました。
処置のやり方を変えたとたんに痛みはなくなりました。
3日に1度くらい通院してもらい、浸出液の量が減ることにあわせて、穴あきポリ袋→プラスモイスト→ハイドロコイドと創傷被覆材を変更していきました。
初診から11日後の状態です。
皮膚がきれいに再生されました。
痛みを我慢させてまでヤケドの創を石鹸で洗わせる理由はなんでしょう?
石鹸は界面活性剤の仲間です。界面活性剤には本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせて汚れを落とす作用があります。つまり、普段の手洗いなどで石鹸を使用するのは、手についた油汚れを落とすためです。
ヤケドの創の表面は油で汚れているでしょうか、いえ汚れていません。だから、ヤケドの創を石鹸で洗ってもただ痛いだけで意味がないのです。
界面活性剤には、強力な組織傷害性があります。石鹸でヤケドの創を洗うと創の表面の細胞が殺されてしまいます。だからすごく痛いのです。
しかし、ヤケドの創の表面にいる細菌には細胞壁があるので、界面活性剤を浴びても死にません。つまり石鹸で創を洗っても細菌を殺して感染を予防する効果はないのです。
私には、痛みを我慢させてまでヤケドの創を石鹸で洗わせる理由が全然わかりません。
2014.10.06 カテゴリー|湿潤療法
60代の女性
仕事中にお吸い物が入った鍋にぶつかって、鍋の中のお吸い物が右腕にかかり受傷しました。
近所の皮膚科で、ソフラチュールとゲーベンとガーゼと油紙による治療を受けていましたが、娘さんがネットで調べた結果、当院を受診するようにすすめられ、受傷5日後に当院を受診されました。
受傷時の状態
上腕から肘、前腕にかけて深い2度の熱傷を認めました。
プラスモイストによる治療を行い、約1ヶ月後には皮膚が再生されました。
半年後の状態
ヤケドが深かった部分に色素沈着を認めますが、数年後にはほとんど目立たなくなると思います。