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アイロンで手のひらをヤケドした6か月の赤ちゃん

2012.12.11 カテゴリー|湿潤療法

6か月の男の子の赤ちゃん

 

アイロンをつかんでしまって、受傷しました。某病院救急外来を受診して、「手術が必要だろう」と言われ、某総合病院の形成外科を紹介されました。そこで、1週間、ガーゼと軟膏(ゲーベン軟膏?)による治療を受けました。担当医から、「2週間たたないとわからないけど、(植皮)手術が必要だろう」と言われ、不安になり当院に逃げてきました。

 

上の写真が、初診時の左手のひらです。母指球から母指にかけて水疱ができていて、水泡膜は除去されておらず、その下に膿苔がびっしりついていました。中指の基部にあるヤケドは水疱膜はなくなていましたが、やはり膿苔がはりついていました。

 

水泡膜を除去して、膿苔をそっとふきとり、プラスモイストで覆いました。

 

下が、1週間後の写真です。

H24.12.02 b.jpg

やけどの表面がきれいになって、面積もかなり小さくなっています。

 

しかし、この時点では治癒していません。形成外科の教科書には、「2週間治療して治らなかったら植皮手術が必要」と書かれているので、教科書に書いてあることを、頭から信じている形成外科医かかっていたら、この時点で植皮手術をされてしまいます。

 

こんなきれいに治ってきている、皮膚に切開を入れて、手術をするなんて残酷なこと、僕にはできません。というか、する必要がありません。

 

2週間後の写真です。

H24.12.11 c.jpg

きれいに皮膚が出来ました。

手術なんかしなくても治りました。

 

今後は、屈曲拘縮を予防するために、ワセリンを塗布して皮膚を柔らかくしてもらって、ストレッチをしてもらいます。

 

ヤケドは植皮手術をしなくても治ります。植皮手術を勧められたら、逃げてください。

ヤケドを消毒と軟膏とガーゼで治療している医者は、2週間たっても治らないと、必ず植皮手術を勧めてきます。

ヤケドを消毒と軟膏で治療されたら、その時点で逃げてください。

膝に水が溜まる女子中学生

2012.12.11 カテゴリー|その他の治療について

14歳の女子中学生

 

春ごろに、バスケ中にダッシュしてターンした時にガクッとなり左膝痛が出現し、当日、当院を受診しました。

 

徒手検査で、靭帯不安定性はなく、可動域制限もなく、レントゲン検査でも以上ありませんでした。膝蓋骨の内側に圧痛を認め、また膝蓋骨に不安定感を認めたため、膝蓋骨亜脱臼と診断し、テーピングによる固定と、松葉づえによる免荷で治療して、1週間後に再診してもらう予定でした。

 

膝蓋骨亜脱臼

http://www.medical-certificate.net/164/168/post_542.html

 

ところが、それきり来院しませんでした。

 

8か月後に、再度受診しました。バスケをすると膝に水がたまるというのです。

 

「ばあちゃんじゃないんだから、膝に水が溜まったりするわけないじゃん。」

と言って、左膝を診察したら、本当に水が溜まっていました。

で、よく見ると、関節鏡手術を受けた痕がありました。

 

「実は、4月に先生に診てもらった後で、某総合病院で半月板切の手術を受けました。」

と言われました。

 

正直言って、カチンときました。

(俺の診断が信用できなくて、よそに行って、勝手に手術を受けてきて、結果が思わしくないから、治してくれって、あまりにも人を馬鹿にしてるだろ!)

と思いましたが、顔にも口にも出しませんでした。

(顔にはちょっと出ていたかもしれませんが・・・・)

 

「手術で関節内をいじったので、滑膜が炎症を起こしているのでしょう。来年引退して、バスケをやめれば、自然と治るでしょう。でも、詳しくは手術をしてくれた先生に聞いてください。」

と答えました。

 

僕は、彼女の左膝の痛みの原因が半月板損傷だったとは思いません。

そもそも、僕は半月板損傷は痛みの原因にならないと考えています。

半月板には神経が走っていないので、半月板が損傷されても痛みの電気信号は発生しないからです。

 

彼女の場合、某総合病院でMRI検査を受けて、半月板損傷が見つかり、それが原因だろうと診断されて手術を受けることになったのでしょう。

でも、MRIで見つかった半月板損傷と、今回の痛みは無関係だったろうと思います。

 

あのまま当院に通院していれば、手術をすることなく、3週間くらいでバスケに復帰できたろうし、もちろん、後から水が溜まったりすることもなかったと思います。

 

僕自身が、もっと地域で信頼されていれば、彼女が他の病院を受診することはなかったでしょう。

地域でまったく実績がないまま、落下傘で開業して5年

地域の信頼を得るには、まだまだ努力が必要なようです。

神経痛じゃないよ、筋肉痛だよ

2012.12.10 カテゴリー|トリガーポイント注射

75歳女性

 

1か月前から、自然と、右臀部から右下肢外側にかけての痛みが出現しました。様子を見ていましたが、なかなか痛みがとれず、周りから「坐骨神経痛じゃないか?」などと言われ、心配になり当院を受診しました。

 

上図のように、右小殿筋と右腓腹筋にトリガーポイントを認めました。1回のトリガーポイント注射で、スッキリよくなりました。

 

一般的に坐骨神経痛とよばれている臀部から下肢の外側にかけての痛みは、ほとんどの場合、小臀筋のトリガーポイントが原因です。

ぎっくり腰の治療

2012.12.07 カテゴリー|トリガーポイント注射

54歳の女性

 

腰を少しひねったときに、ギクッとなり、動けなくなりました。

翌日、当院を受診しました。

 

ぎっくり腰は、ほとんどの場合、腰方形筋や中臀筋の急性の筋筋膜性疼痛症候群です。

この患者さんも、同部にトリガーポイントを認めました。

 

トリガーポイント注射を行い、マックスベルト(腰椎ベルト)をきちんと締めてあげると、だいぶ動けるようになりました。

(この、マックスベルトをきちんと締めるということが、重要です。きちんと締めることが出来ていない方がたくさんいます。)

 

翌日、再診した際には、痛みはほとんど取れていて、スムーズに動けるようになっていました。

 

ぎっくり腰は的確なトリガーポイント注射と、マックスベルトをきちんと締めることで、すみやかに良くなります。

顔をすりむいた男の子

2012.12.07 カテゴリー|湿潤療法

7歳の男の子

 

学校で遊んでいて、ふざけていた子に突き飛ばされて、床のカーペットに顔をこすりつけて受傷しました。

翌日、当院を受診しました。右瞼と頬に擦り傷が出来ていて、瘡蓋になっていました。

 

ハイドロコロイドによる湿潤療法を行いました。

3日後にはきれいに治りました。

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