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2012.10.02 カテゴリー|糖質制限
急激にダイエットをすると、3~4か月後に「休止期脱毛」という現象が起き
詳しくはこちらのサイトを参考にしてください。⇒ http://低糖質.com/review/cat1/
休止期脱毛(telogen effluvium)の原因としては、ダイエット以外にも、身体的、精神的な強いストレスが考えられています。
で、この休止期脱毛ですが、心配しなくても大丈夫なんです。
そういえば、自分も7年前に加圧トレーニングをして2か月で9㎏
ダイエットによる急激な体重減少だけでなく、大きな外傷、外科手術、すごく心を痛めたこと(たとえば家族との死別)などの強いストレスがかかることがこの状況を生み出すと考えられています。
しかも、そのストレスに直面してから3~4か月程たってから、この症状が始まるのだということでした。
(なぜそのようにタイムラグを伴って起こるのかのメカニズムはよく分かっていません。)
一斉にたくさんの毛が抜けてしまいますが、その後、その毛穴から新しい毛がまた一斉に生えてくるそうです。
新人さんの髪の毛ですから、生えそろうのには数か月を要しますが、確実に復活してくるとのことです。
「休止期脱毛」なら、プロペシアを飲む必要なかったのか・・・や
でも、母方の親戚は全員「つるっぱげ」だからなぁ・・・やっぱり
2012.10.01 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
12歳の女の子
地元のドッジボールチームのエースとして活躍していました。1か月くらい前から、投げるとき右上腕に痛みを感じていました。7月のある日、ドッジボールを投げたときにバキッという音がして、腕が動かなくなりました。当日、当院を受診しました。レントゲン上、上腕骨骨幹部の骨折を認めました。投球骨折です。投球骨折は野球選手に多く、ドッジボール選手の投球骨折は非常に珍しいです。
転位が大きかったので、手術が必要と判断しました。当院では対応不可能なので、水戸医療センター病院に紹介しました。3日後に水戸医療センターで経皮的鋼線固定術をうけ、その3日後には退院して、当院に再紹介されました。下の写真が、手術後の写真です。すごく上手な手術をしてもらえたと思います。
経過は良好で、手術後2週でギプスを外し、手術後4週で仮骨が出来たことを確認して、鋼線を抜去しました。
鋼線を抜去した直後は、肘はほとんど動きませんでしたが、リハビリはせず、自宅のお風呂で自分で動かす練習をするように指導しました。4週間後にはほぼ元通り動くようになりました。(子供の場合、乱暴なリハビリをすると、骨化性筋炎になり、かえって重篤な後遺症を残すことがあります。)
実は、僕も大学時代に投球骨折になっています。当時、野球部に所属していましたが、運動音痴のため、完全に戦力外でした。でも、少しはチームに貢献したいと思い、毎日バッティングピッチャーをしていました。多いときには300球くらい投げていました。そのうち、上腕に痛みがでたので、大学病院の整形外科を受診しましたが、異常なしといわれたので、そのままバッティングピッチャーを続けていました。ある日、バキッという音とともに上腕骨が折れました。すぐに大学病院の救急外来を受診して、整復操作を受けました。整復操作を受けたときの痛さといったら、「なんでも白状するから許してください」と思うほどでした。1時間近く整復操作を受けても結局整復できなかったため、そのまま入院しました。1晩入院したら、自然と整復されたため、手術はせず、機能的装具で治療を受け、3週間後には退院しました。
2012.10.01 カテゴリー|トリガーポイント注射
77歳の男性
60歳ごろから両ひざ痛があり、近くの整形外科で変形性膝関節症と診断され、治療を受けていました。ヒアルロン酸の関節内注射や、痛み止めの点滴、運動療法などの治療を受けていましたが、症状が改善しないため、知人の紹介で、当院を受診しました。
診察の結果、内側広筋と膝窩筋にトリガーポイントを認めたため、同部にトリガーポイント注射を行いました。
3日後に再診した時の患者さんの感想
「すごく良くなった。嘘みたいに楽になった。今までの注射とは効果が全然違う。妻にも歩き方がよくなったと褒められた。」
この患者さんの場合、レントゲンでは確かに老化による骨の変形(変形性膝関節症)を認めます。しかし、骨の変形と痛みは直接は関係ありません。実際、レントゲンで、ものすごい変形をみとめても、全然痛くない人もたくさんいますし、レントゲンやMRIでまったく異常がなくても、ものすごく痛がっている患者さんもいます。
痛みの原因は、筋肉に出来たトリガーポイントです。トリガーポイント注射をすることで、痛みを楽にすることができます。
2012.9.28 カテゴリー|その他
今週も「ふれラジいばらき金曜日」にメッセージを送りました。
メッセージテーマは「バーベキュー」です。
ラジオネーム ぼりぼりぼりいいいいいいい
今さん梅島さん
こんにちは
僕が子供のころ、サッポロポテトバーベQ味というスナック菓子が発売されました。初めて食べたとき、こんなおいしいお菓子はないと衝撃を受けました。周りの友達はみんなベビースターを食べていたけど、僕はバーベQ味を食べていました。
しかし、数年後、ポテトチップスコンソメパンチ味が発売されました。そのおいしさに、さらなる衝撃を受けました。以来、コンソメパンチ味しか食べなくなり、バーベQ味は一切食べなくなりました。
まるで、スターになったとたんに、下済み時代を支えてくれた奥さんを捨てて、モデルと結婚したミュージシャンのように、あっさりと、バーベQ味を捨ててしまいました。
僕はひどい男です。
ちなみに今は、糖質制限ダイエット中なので、コンソメパンチ味もバーベQ味も全然食べません。
でも、たまに食べたくなるなぁ~~~~~~
コンソメパンチ味
2012.9.28 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
69歳女性
1年前に転倒して肩を脱臼し、某総合病院で整復してもらいました。3~4週間三角巾とベルトで外固定を受けましたが、外固定を外した直後に転倒し、また脱臼しました。再度、某総合病院で整復を受け、また外固定を4週間しました。その後しばらくは、脱臼しませんでしたが、1年後に寝ていて起き上がる時に肩を少しひねっただけで、脱臼して、当院を受診しました。
肩関節が前方に脱臼していたので、レントゲン室にあおむけに寝てもらい、テレビレントゲンで確認しながら、肩関節内に1%キシロカイン20mlを注射して麻酔しました。10分ほど待って、麻酔が十分に効いたころに、テレビレントゲンで確認しながら、腕を脇につけた状態で、少しずつ腕を外側にゆっくりとひねる方法(外旋法)で整復しました。麻酔が十分に効いていたので、2分ほどでスムーズに整復できました。外固定はしませんでした。
麻酔をして痛みをとってあげると、患者さんの力が抜けるので、比較的簡単に整復できます。麻酔には、全身麻酔や神経ブロックなどいろいろな方法がありますが、今回行った関節内ブロックが一番安全で手技も簡単です。
脱臼の整復方法も、「外転拳上法」「ヒポクラテス法」「コッヘル法」などいろいろありますが、僕は、今回行った「外旋法」が、一番簡便で、患者さんの痛みも少なく整復できると感じています。
また、くせになってしまった肩関節脱臼(反復性肩関節脱臼)は、外固定をいくらしても、再脱臼の予防は出来ません。腕を動かせず、患者さんが不便な思いをするだけなので、当院では再脱臼の整復後は外固定をしないことにしています。脱臼ぐせを治すためには手術を受けるしかありません。