2017.6.02 カテゴリー|トリガーポイント注射
トリガーポイント注射でうまく治った人ばかりブログで紹介していますが、もちろんうまく治せなかった人も少なからずいます。
トリガーポイント注射があまり効かない人の特徴のひとつが、トリガーポイントが見つからない、あるいは見つけてもトリガーポイントを押したときのリアクションが薄いというものがあります。
もちろん私の手技が未熟で、トリガーポイントが見つけられないという可能性もありますが、あちこち触診しても「うん」でも「すん」でもない人は稀にいます。そういう人に、「自分で押して痛いところを見つけてきて印をつけてください。」とお願いしても印をつけてきてくれることはまずありません。
そういう人は、やはり元々トリガーポイントがないのだろうと思います。
トリガーポイントがない人にはトリガーポイント注射は効きません。当たり前ですね。
トリガーポイントのない慢性痛の患者さんは心因性疼痛の可能性が高いです。
心因性疼痛を疑われる患者さんには、共通点があって、本人よりも治療に積極的な家族がいることがほとんどです。
つまり共依存が成立していることが多いのです。
共依存は治療が難しいことは、以前にブログに書きました。
トリガーポイント注射がすべての患者に効くわけではない。と言うことだけはご理解ください。
難治性疼痛患者と共依存
2017.5.16 カテゴリー|トリガーポイント注射
70代の女性
10年前に腰痛と下肢のしびれが出現し、つくば市にいた手術が大好きな先生に、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けました。
術後も症状がすっきりしなかったため、翌年には同じ先生に頸椎の手術も受けました。
その後も症状が残っていましたが、3年前から痛みやしびれがひどくなりました。
手術をしてくれた先生や心療内科を受診して投薬治療を受けていましたが、症状は悪化する一方でした。
テレビでトリガーポイント注射の特集を見て、3月下旬に当院を受診しました。
初診時、長く続く痛みのため表情は暗く、時に涙を流していました。
腰や太ももやふくらはぎにトリガーポイントを認めました。
「トリガーポイント注射をするば必ず良くなります。」と説明してトリガーポイント注射を行いました。
夜もよく眠れないと言うことなので、前医から処方されていた睡眠導入薬を中止してリボトリールを処方しました。
1回目の注射で少し良くなりました。
2回目の注射でだいぶ良くなりました。
表情も明るくなり。体力回復のために加圧トレーニングも始めました。
「必ずよくなります。」とか、通常は言わない台詞です。
医学に絶対はないので、「必ず」という言葉は使ってはいけないと、先輩医師から教わりました。
ただ、今回の患者さんは、長引く痛みのため生きる希望も失っているような状態だったので、勇気づけるために「必ず」という言葉をあえて使いました。
ある意味「賭け」でしたが、うまくいって良かったです。
2017.3.21 カテゴリー|トリガーポイント注射
3連休だったので、3日連続でゴルフをしてきました。
最終日の昨日、朝、アプローチの練習をしてると左腰がピクンとなって痛くなりました。
ぎっくり腰の前兆です。
すぐにゴルフバックに常備してあるトラムセットを飲んでモーラステープを貼りました。
ズボンのベルトをいつもよりきつく閉めると、スイングは何とか出来そうだったので、そのままゴルフをスタートしました。
力を入れると痛むので、軽く振っていたら、いい感じでボールが飛んで、3日間で一番いいスコアで上がれました。
家に帰ったらすぐに、うちの奧さんにトリガーポイント注射を打ってもらいました。
今朝は腰はほとんど痛くありません。
痛みはすぐに取る。これすごく大事です。
2017.3.16 カテゴリー|トリガーポイント注射
30代の男性
4年前から左腰痛がありマッサージなどを受けていました。
先日当院を受診した際のレントゲンです。
腰椎が曲がっているのがわかると思います。
でもこれは、曲がっているから痛いのではなく、痛いから曲がっているのです。
触診をすると左大腰筋にトリガーポイントを認めました。
左大腰筋に力を入れると痛みが出るので、無意識に左大腰筋の力を抜いて、右大腰筋にだけ力を入れているから左に曲がっているのです。
トリガーポイント注射を打ちました。
無資格の整体師がよく使う、「骨盤がゆがんでいる」とかも同じですよ。
2017.3.15 カテゴリー|その他
どの医師に診てもらうかで、かかる医療費が大きく異なることが最新の研究で明らかに
https://healthpolicyhealthecon.com/2017/03/13/between-physician-variation-in-healthcare-spending/
同じ病気でもかかる医師によって、医療費が全然違うんだって。
そりゃそうだよね。
例えば、同じやけどでも、湿潤療法なら外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったら入院して植皮手術を受けなきゃいけなくなる。医療費は10倍以上違うでしょう、おまけに醜い植皮跡が残る。
腰痛や下肢痛も、トリガーポイント注射なら外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったらMRIやCTで検査して、痛みと関係ない異常を見つけられて、入院して意味のない手術を受けさせられてる。医療費は下手すると100倍くらい違うでしょう。おまけに手術をしても痛みが取れず再手術を受けたりしたら悲惨です。
掌蹠膿疱症だって、ビオチン療法なら3ヶ月に1回の外来通院だけで治せるけど、下手な医者にかかったら金属アレルギーと言われて歯の詰め物を全部交換したり、扁桃腺を取る手術を受けさせられたりで、やっぱり医療費が100倍以上かかって、結局治らなくて、「現在の医療では治せません」なんて言われちゃって、踏んだり蹴ったり。
糖尿病だって、糖質制限をしているお医者さんなら、食事療法だけで治せるけど、従来のカロリー制限を中心にした食事療法をしている医者にかかったら、食事療法をしても治らないで、内服薬を飲んでも治らなくて、インスリンを打っても治らなくて、網膜がやられて目は見えなくなるし、腎臓がやられて人工透析になるし、足の血管が詰まって壊疽になって足を切断したりで、医療費は1000倍以上かかります。
じゃあ、いいお医者さんにかかるにはどうしたらいいでしょう。
一番やっちゃいけないのは、いきなり大病院に行くことです。大病院は若い医師の教育施設でもあります。紹介状もなく飛び込みで来た患者さんは、若い医師のいい練習台です。若い医師がみんなダメなわけではありませんが、いい医師に当たる確率はかなり低くなります。
あとはネットでよく調べること。
信頼できる人に紹介してもらうこと。
などですかね。
でも、ぶっちゃけいいお医者さんに当たるかどうかは運次第なので、日頃から善行を積んで幸運をためるのが一番かもしれませんね。