2012.6.26 カテゴリー|トリガーポイント注射
つくば市から40代の男性が受診されました。
2月ごろから左臀部痛と左大腿外側の痺れ、左足底痛があり、あちこちの整形外科を受診しました。
ある整形外科では、「神経に圧迫されているから痛い」と説明され、とても痛い神経根ブロックを受けましたが、痛みは改善しませんでした。
そして、「神経が圧迫されていて痛い」のなら、その圧迫を除去しなければ良くならないはずなのに、それをしないのはおかしいと思ったそうです。
別の病院ではMRIを撮り、「たいした異常はなく手術する必要はないから、電気をかけたりして時間をかけて治しましょう。」と説明されたそうです。
しかし、痛みの原因に対する説明は全くなかったため、納得できませんでした。
医師の説明に納得できないため、自分でネットでいろいろ調べて、「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」と「トリガーポイント注射」にたどり着き、当院を受診されました。
触診の結果、左小殿筋と中臀筋、ヒラメ筋にトリガーポイントを認めました。
「神経が圧迫されているから痛いのではなく、疲れやストレスが原因で筋肉に出来たトリガーポイントが痛みの原因です。」と説明しました。
痛みが出た時期と、職場の環境が変わりストレスが増えて時期がちょうど一致していたので、私の説明にとても納得がいったようです。
週1回通院してもらい、トリガーポイント注射による治療を続けることになりました。
何回くらいで治るかはわかりませんが、きっと良くなるだろうと思います。
2012.6.25 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の男性
7年前から右臀部から右下肢にかけての痛みとしびれがあり、あちこちの整形外科を受診して、「腰部脊柱管狭窄症」と診断されていました。
某総合病院でMRIを受けたところ、手術するほどはひどくないと言われ、硬膜外ブロックや痛み止め(NSAID)や血管拡張薬の投与を受けていました。
知人から紹介され、先月当院を受診しました。
右臀部の「小殿筋」にトリガーポイントを認めたため、同部位に「トリガーポイント注射」を行ったところ、痛みはかなり改善しました。
しかし、痺れがのこったため、抗てんかん薬の「リボトリール」を就寝前に飲んでもらったところ、2週間ほどでだいぶ良くなりました。
この患者さんも、腰部脊柱管狭窄症ではなく右小殿筋の「筋筋膜性疼痛症候群」でした。
リボトリールは筋筋膜性疼痛症候群の疼痛やしびれによく効きます。
僕も肩こりや腰痛がつらい時は寝る前に1錠飲みます。
するとよく眠れて、翌朝は痛みがすっきりしています。
2012.6.20 カテゴリー|トリガーポイント注射
20代の摂食障害で治療中の女性が数年前からある頭痛と背部痛と腰痛で受診しました。
問診と触診により筋筋膜性疼痛症候群と診断し、胸鎖乳突筋、棘下筋、大腰筋にトリガーポイント注射を行いました。
治療の結果、背部痛と腰痛は若干改善しましたが、頭痛は全く改善しませんでした。
そこで胸鎖乳突筋派の注射をやめて、咬筋の圧痛点はトリガーポイント注射をしてみたところ、劇的に頭痛が改善しました。
摂食障害があり、頻繁に嘔吐しているため、咬筋にトリガーポイントができ、それが原因でひどい頭痛になっていたようです。
摂食障害が治らないと、また頭痛が再発すると思われますが、頭痛の原因が分かっただけでも患者さんのストレスが減ったのではないかと思います。
ほとんどの頭痛は頭や首、肩の筋筋膜性疼痛症候群が原因で起こります。
トリガーポイント注射で良くなる可能性が高いです。
2012.6.07 カテゴリー|トリガーポイント注射
大和田秀樹というギャグ漫画家がいます。
角川書店や秋田書房の少年史を中心に執筆活動を続けていて、最近ではアニメ機動戦士ガンダムのパロディ漫画「機動戦士ガンダムさん」や、小泉構造改革をパロディ化し麻雀マンガにした「ムダヅモ無き改革」がヒットしました。
この大和田先生、僕の土浦一校時代からの親友です。
高校のころは毎朝一緒の電車に乗って通学し、帰りも一緒にゲーセンやお好み焼き屋によって遊んでから一緒に帰っていました。
また、一校祭では「ウルトラクイズ」の企画を一緒にやり、司会も一緒にやりました。
そのころは、大和田君は漫画家になりたいなどとは一言も言ってなかったし、絵も僕のほうが上手でした。
その大和田先生、1年くらい前にぎっくり腰になり、以後月1回くらいのペースで東京から当院にトリガーポイント注射を受けに通っています。
仕事が忙しくなかなか通院して来れないため、腰痛もなかなか良くなりませんでしたが、最近はだいぶ良くなってきたようです。
僕も中高生のころは漫画家になりたかったので、大和田君の成功がすごく羨ましいしです。
でも、親友が人気漫画家になったことをすごく誇り思っています。
すごく面白い漫画を描いています。ぜひ読んでみてください。
2012.5.30 カテゴリー|トリガーポイント注射
16歳の高校野球のピッチャー。
2か月前に練習試合で投げていて、急に左腰痛が出現し、救急病院を受診し、レントゲンを撮り、ぎっくり腰と診断され、3週間安静にするように指導されました。
3週間安静を守り、野球を再開しましたが、腰痛が再発し、ピッチングができないため、先日当院を受診しました。
診断の結果、左中臀筋の筋筋膜性疼痛症候群でした。圧痛点にトリガーポイント注射をしたところ、症状はかなり改善しました。
ぎっくり腰は、腰や臀部の筋肉が痙攣を起こしているので、痙攣を起こしている筋肉にトリガーポイント注射をすれば3週間も安静にしなくても治ります。