2012.9.03 カテゴリー|トリガーポイント注射
僕自身の話です。
9月1日に、久しぶりに腰痛が再発しました。
ゴミを拾おうとして、ちょっとかがんだときに左腰に痛みが出ました。
原因はわかっています。
9月2日から院外処方になるので、その不安とストレスです。
すぐにトラムセットを飲んで、妻(看護師)にトリガーポイント注射を打ってもらいました。
おかげで、動けないほどの痛みにはなりませんでしたが、朝起きるときや、座っていて立ち上がる時に、まだ痛みがあります。
院外処方にしても、今のところ特にトラブルはおきていないので、あと2日くらいで痛みも落ち着くと思います。
でも、今日も念のため、トリガーポイント注射を打ってもらいました。
26Gの針で打つと、刺すときにちょっとチクッとするだけで、ほとんど痛くないですね。
2012.9.03 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の女性。
4か月前よりウォーキングを始めました。
3か月前より、左膝が痛くなってきて、だんだんひどくなってきました。
2か月前に、近くの整形外科医院でレントゲンを撮り、「骨に異常はない」といわれ、湿布と物理療法を受けました。
しかし、痛みがとれないため、接骨院に通院し、マッサージを受けましたが、それでも痛みはとれず、徐々に悪化してきました。
8月に当院を受診しました。受診時は膝の痛みのため、杖をついてやっと歩けるような状態でした。
診察の結果、内側広筋と外側広筋にトリガーポイントを見つけましたので、同部にトリガーポイント注射を行いました。
1週間後に、再診した際には、痛みはだいぶ良くなっていて、立ち上がる時に少し痛みを感じる程度に回復していました。
無理をしてウォーキングを続けたせいで、左内側広筋の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)になってしまったのです。
ウォーキングが体にいいことは確かですが、体を痛めてまでやるのは本末転倒です。
その点、「加圧トレーニング」なら、軽い負荷で短時間、簡単な運動をしてもらうだけで、重い負荷を用いた筋力トレーニングと同等の筋力アップ効果が認められるので、お勧めです。
2012.8.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
30代の男性です。
6年前から左下肢の痺れが出現、その後、右下肢にも痺れが出現しました。某病院の整形外科を受診し、腰椎のMRIを撮りましたが、特に異常を認めず、「梨状筋症候群」ではないかと診断されました。
梨状筋症候群とは、坐骨神経が、臀部の深いところにある梨状筋という筋肉に圧迫されてしびれや痛みが出る疾患です。http://seitailabo.com/chapter1/pain/pain215.html
内服薬などで治療を受けていましたが、症状が改善ないため、3年半前に、某総合病院で、「梨状筋開放術」という手術を受けました。(両臀部に20㎝位の切開を加え、筋肉をよけて、梨状筋を切離して、坐骨神経の圧迫を除去する手術です。)
しかし、痛みもしびれはほとんど変わりませんでした。
インターネットで筋筋膜性疼痛症候群(MPS)http://www.jmps.jp/general/whatsmps について調べて、自分でトリガーポイントを見つけて、2年前に当院を受診しました。
1回のトリガーポイント注射で、痛みとしびれが3分の1まで減りました。
その後も月に2回程度、トリガーポイント注射を続けていて、現在は痺れはほとんどなく、臀部の痛みも、最初の10分の1くらいになっています。
僕は「梨状筋症候群」という病気は、この世に存在しないのではないかと思っています。MPSという疾患があることを知らない医師が、中臀筋や梨状筋のMPSを「梨状筋症候群」と診断しているのだろうと思います。
2012.8.24 カテゴリー|トリガーポイント注射
常総市にお住いの38歳の男性です。
20歳の時に腰部椎間板ヘルニアの手術を受けています。
2か月前から左臀部~左大腿内側および前面~左膝~左下腿内側にかけての激痛としびれが出現しました。
病院で、L4/5の外側型ヘルニアと診断され、硬膜外ブロックや神経根ブロックを受けましたが、症状が改善しないどころか、徐々に悪化していきました。
インターネットでMPS(筋筋膜性疼痛症候群)を知り、自分に当てはまると思い、8月11日に、三郷市の「たけうちクリニック」http://www.misato-takeuchi-clinic.com/ を受診しました。そこでMPSと診断され、トリガーポイント注射を受けました。8月12日にはたまたま「たけうちクリニック」に来ていたトリガーポイント注射の第一人者「加茂整形外科」http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/ の加茂淳先生にもトリガーポイント注射をしてもらいました。
加茂先生にトリガーポイント注射を受けた後は、一時的に良くなりましたが、また痛みがひどくなったため、8月17日に当院を受診しました。初診時は痛みのため、歩行が出来ず、歩行器に寄りかかってやっと歩ける状態でした。触診の結果、上図のように11か所のトリガーポイントを認めました。
トリガーポイント注射を連日で行いました。その結果、痛みとしびれがかなり改善して、3回目以降は、普通に歩行できるようになりました。
この患者さんにトリガーポイント注射が効果的だった理由の一つに、患者さん自身がネットで良く勉強していて、MPSについて正しく理解していたことが、あげられます。痛みには、「この痛みが一生続くのではないか?」や「何か悪い病気なのではないか?」などの「不安」や「恐怖」が付きまといます。この不安や恐怖が、痛みをより悪化させます。(痛みの悪循環)
この患者さんは、MPSについて正しく理解し、「トリガーポイント注射をすればよくなる」と信じることで、痛みの悪循環を止めることができたのです。
2012.8.03 カテゴリー|トリガーポイント注射
50代後半の女性
朝、立ち上がる時に左膝がコキンと鳴ってから、左膝がすごく痛くて歩けなくなり、その日のうちに当院を受診しました。
理学所見 膝関節の周囲の腫脹(-) 膝蓋跳動(-)
レントゲン所見 異常なし 骨折(-) 変形性膝関節症変化(-)
経過と診察結果から半月板損傷を疑いました。
しかし、丹念に触診をすると、内側広筋に圧痛点を複数認めました。
圧痛点にトリガーポイント注射を行ったところ、歩けるまで痛みが回復しました。
次の日に再度トリガーポイントブロック注射をしたところ、痛みはだいぶ良くなりました。
半月板損傷ではなく、内側広筋の「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」でした。
僕が「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」について知らなければ、おそらく「半月板損傷」と誤診していたことでしょう。
そして、診断のために「MRI」をオーダーして、MRIに異常があれば、「手術」を勧めていたことでしょう。
(MRIで、異常が見つからなければ「心因性疼痛」と診断して、心療内科に紹介していたかもしれません。)
MPSについて知っていたおかげで、患者さんによけいな負担をかけずに済んで、よかったです。