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2016.8.09 カテゴリー|湿潤療法
以前もブログで書きましたが、手術も簡単だし、再発も少ないので、粉瘤は膿んでから手術をしています。
粉瘤の患者は割とたくさん来ますが、膿んでない人は手術しないので、実際に手術する患者さんは2週間に1人いるかいないかくらいです。
ところが、ここ1週間で10人くらい手術をしました。
急にめちゃめちゃ暑くなったので、細菌が繁殖しやすくなったのだと思います。
ただでさえ、お盆前で外来がめちゃめちゃ混んでいるのに合間に手術をしているから、てんてこ舞っちゃってます。
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2016.8.09 カテゴリー|トリガーポイント注射
18歳男性 某大学の野球部
3月頃から、ボールを投げると肩の後ろに痛みを感じるようになりました。スポーツ整形外科を標榜する病院を受診し、MRIやCTの検査を受けましたが、異常なしで原因不明と診断されました。
7月末に当院を受診しました。
下図の部位(たぶん小円筋)にトリガーポイントを認めたので、トリガーポイント注射を行いました。
1回目の注射で、痛みが少しやわらぎました。
2回目の注射で、痛みが相当楽になりました。
スポーツ外傷のほとんどは筋肉痛です。難しく言えば筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。
スポーツ整形外科医とか名乗っている医師のほとんどは、そのことを知りません。
だから、MRIやCTなどで必死になって画像上の異常を探そうとします。
画像上に異常がなければ「原因不明」
画像上に異常があれば、その異常を手術で治そうとします。
本当はどちらも筋肉痛なのに・・・・
現在開催中のオリンピックで、手術とその後のリハビリを乗り越えてメダルを獲得した選手がいます。
感動的な物語です。
でも、私はひねくれているので、こんな風に考えてしまいます。
それ本当に手術が必要な怪我だったの?
手術しなくてもリハビリだけでも治ったんじゃないの?
トリガーポイント注射してればリハビリしなくても治ったんじゃないの?
2016.7.29 カテゴリー|その他
50代の男性
皮膚科の疾患で当院に通院中しているときに
「ときどき、胸が締め付けられるように症状がある」
と相談されました。
「心臓が悪いのか、あるいは逆流性食道炎でもそのような症状が出ることがあります。近くのH内科は循環器が専門なので、まずそこを受診してみてください。」
と説明しましたが、やはり大病院志向が高かったようで、いきなりS総合病院の循環器内科を受診したそうです。
そこで若い医師の診察を受け、心エコーと心電図の検査を受けて「異常なし」と診断されました。
医師「心臓には異常がありません」
患者さん「じゃあ、この胸が締め付ける感じの原因はなんですか?」
「それはわかりません。私にわかるのは心臓には異常がないと言うことだけです。」
「それじゃあ、どこに行って調べてもらえばいいんですか?」
「それもわかりません。」
「・・・・・・・・・」
だからいきなり大病院行っちゃダメだって、こういうことになるんだから。
心エコーと心電図くらいH内科でも出来るし、院長先生は元は大病院の循環器部長だったんだから、その若い医師よりずっと信頼できます。
それで、心臓に異常がないと判断したら、消化器内科なり総合診療科なりにきちんと紹介してくれます。
大病院ってのは、若い医者が修行しているところなんだよ、患者さんはある意味練習台。
その辺、わかってない人が多いんだよなぁ。
2016.7.28 カテゴリー|ビオチン療法
40代の男性
掌蹠膿疱症に対してビオチン療法中
初回受診時にタバコを20本吸っていたので、禁煙を勧めました。
3ヶ月後の再診時に、3週間前から禁煙をしていると答えました。
詳しく聞くと、1ヶ月前から地元の病院で禁煙治療を受けていて、チャンピックスを飲んでいるとのこと。
私「????????確か、長距離トラックの運転手でしたよね?」
患者さん「はい」
「チャンピックスを飲んでいると原因不明の意識消失発作が出現するんで、車や重機などを運転する人には処方できないことになっているはずですけど。そういった説明を受けていませんか?」
「そんな話は全然聞いてません」
「そうですか。もしかしたら、私が知らない間に運転手にも使えるようになったのかもしれませんね。・・・・」
これはすぐに確認しなければと思いました。
以前のブログで書きましたが、当院では今年に入ってから禁煙治療をやめました。
やめた理由の一つが、当院がある岩間のような田舎ではほとんどすべての人が車を運転するのでチャンピックスを処方できないことでした。
すぐにチャンピックスを製造販売しているファイザーの担当者に連絡を取り確認したところ、最新の添付文書にもこう書かれていました。
チャンピックスを服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故をふせぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。
やっぱり、長距離トラックの運転手に処方しちゃダメじゃん。
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2016.7.27 カテゴリー|加圧トレーニング
午前中の加圧トレーニングは完全予約制でやっています。
最近、加圧トレーニングをしている方が増えてきているので予約が取りにくくなっています。
予約をした方の中には当日、あるいは直前に予約をキャンセルしてくる方もいますが、マジでやめてほしいです。
そのキャンセルした予約が入っていたせいで、何人もの予約をお断りしているのです。
少なくとも前日にキャンセルしてもらえれば、お断りした方に連絡をして代わりに予約を入れることが出来ます。
当日や直前のキャンセルでは、なかなかそうも行きません。
予約できなかったたくさんの人に迷惑をかけることになります。
当院としても、大損害です。
ホテルなどは当日のキャンセルだと宿泊費の70%のキャンセル料をとります。
当日キャンセルを繰り返す方には何らかのペナルティも必要なのかなと考えています。
午後の加圧トレーニングは予約ではなく来院順で行っていますので、予約時間を守る自信がない方は午後に来ることをお勧めします。