2013.8.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
80代男性
2か月くらい前に外因なく、両臀部痛が出現しました。
3日後に隣町の〇〇総合病院の整形外科を受診し、第12胸椎陳旧性圧迫骨折と診断され、物理療法(いわゆる電気治療)を勧められ、当院に紹介されました。
その2日後に当院を受診しました。
触診で両中臀筋に圧痛を認めました。
典型的な筋筋膜性疼痛(MPS)です。
「トリガーポイント注射をすればすぐに良くなりますよ!」
と注射を勧めましたが、
「〇〇総合病院の先生が、電気治療をしたほうがいいと言ったのだから、電気治療をする。」
といって、注射を拒否しました。
おそらく、一開業医である私よりも、大病院である〇〇総合病院の医師の見立てが正しいと思い込んでいるのでしょう。
しかし、〇〇総合病院の整形外科といっても、診察をしたのは、私よりずっと経験が浅い若手医師です。
おそらく、筋筋膜性疼痛症候群についても、トリガーポイント注射についても、まだよく知らないのでしょう。
以後2か月間、毎日のように電気治療に通っていますが、まだ痛みは続いているようです。
あの時注射していれば、1回で治った可能性もあるのになぁ。
関連ブログ
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは?
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/05/mps.html
最初は開業医にかかったほうがいいですよ
2013.8.07 カテゴリー|トリガーポイント注射
昨日のブログに、腰痛が再発したことを書きました。
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/08/post-311.html
今はほとんど痛くありません。
今日の外来には通常の2倍の患者さんが来院されました。
朝起きたときは少し痛かったのですが、忙しく働いているうちに痛くなくなりました。
仕事に集中して、痛みのことを忘れてしまったのでしょう。
痛みなんてそんなものです。
2013.8.06 カテゴリー|トリガーポイント注射
私は30歳くらいの頃にぎっくり腰を起こしてからずっと腰痛が良くなったり悪くなったりしています。
で、今も腰痛があって、動き始めがつらいです。
昨日も一昨日も、全然痛くなかったのに、今日の午後から急に痛くなりました。
実は、昨日と今日は夏休みをとらせていただいて、家族みんなで温泉旅行に行っていました。
旅行中は全然痛くなかった腰が、旅行からの帰りの車の中で再発したのです。
原因はストレスです。
明日か仕事をしなくちゃいけない。
二日休んだ分、明日はすごく混むだろうなぁ。
というストレスが、腰痛を悪化させたのです。
今現在もかなり痛いのですが、原因がわかっているから心配してません。
明日の午後には自然と治っているでしょう。
腰痛の多くはストレスが原因です。
今、腰痛で悩んでいる方は、自分がストレスを感じていないか分析してみてください。
もしかしたら、自分が全く気にしていないことがストレスになっている可能性もあります。
原因になっているストレスが、取り除けるストレスなら取り除く努力をしましょう。
今回の私の様に、取り除けないストレスなら、腰痛を受け入れましょう。
そして、この腰痛はストレスが原因だから、心配しなくても自然と治ると信じましょう。
一番よくないのは、腰痛自体がストレスになってしまうことです。
そうすると「痛みの悪循環」に入ってしまいます。
「痛みの悪循環」に入ってしまうと、治すことがなかなか難しくなってしまいます。
関連ブログ
NHKクローズアップ現在 「腰痛 2800万人時代~変わる常識~」
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/07/nhk2800.html
腰痛が再発しました。
2013.7.29 カテゴリー|トリガーポイント注射
患者さんからよく聞かれる質問のひとつに
「〇〇はやってもいいですか?」
というものがあります。
中には非常に細かく「〇〇はいいですか、■■はどうですか?△△くらいならいいですか?」と聞いてくる方もいます。
僕の答えは、いつも同じです。
「〇〇をすると痛みが出ますか?痛みが出るならやらないでください。痛みが出ないならいくらやっても構いません。」
例えば、同じ腰痛でも痛みの原因になっている筋肉が、大腰筋か傍脊柱筋か、小臀筋か中臀筋かでは痛みが出る動作が全く違ってきます。
痛みが出る動作は、痛みの原因になっている筋肉に負担がかかっている動作です。このような動作を続けていると痛みは悪化します。
逆に、痛みが出ない動作は、原因になっている筋肉に負担がかからない動作です。いくらやっても構いません。
歩くと痛みが出る人は、なるべく歩かないようにしましょう。
走ると痛みが出る人は、なるべく走らないようにしましょう。
運転すると痛みが出る人は、なるべく運転を控えましょう。
痛みが出ることはなるべくやらないようにしましょう。
痛みが出ないことは、いくらやっても構いません。
2013.7.26 カテゴリー|トリガーポイント注射
50代男性
追突事故にあい、強い後頸部痛が出現し、そのまま某総合病院の救急外来に搬送されました。
そこで、レントゲンを撮り、骨には異常がなく、頸椎カラー固定と痛み止めの内服で様子をみるように言われました。
しかし、あまりに痛みが強いので、その日のうちに当院を受診しました。
下図の部位に強い圧痛を認めました。
本人はあまり乗り気ではありませんでしたが、説得してトリガーポイント注射を打ちました。
注射の後、強い痛みは消えて頸椎カラーが外せるようになりました。
しかし、数日後に再診した際に、再度注射を勧めましたが、拒否されました。
前にも書きましたが、交通事故の被害者でトリガーポイント注射を受けてくれる人は、ほとんどいません。
この方の様に、実際に注射の効果を実感した人でも、拒否します。
おそらく、被害者意識が邪魔をして注射のような侵襲的な治療を受容できなくしているのでしょう。
関連ブログ
むち打ち症の治療